アンコール!!のレビュー・感想・評価
全72件中、41~60件目を表示
これが映画だと言える映画
息子を褒めることが出来ず、頑固で協調性の無い、そんな私に似た老人のお話。
年老いても、これだけ愛し続けることができるパートナーが居るって凄い事だと思う。
そんか女性と巡り会いたかった…
と思わせる映画。
終始泣きっぱなしです。
両親が年老いている事もあり、感情移入し過ぎていたのかもしれませんが、最初から最後まで少しの間を挟んでは泣いての繰り返しでした。
老夫婦の互いを愛する気持ち、妻の残り少ない命、夫の想い、息子の葛藤、合唱講師の強さ。
全てが切なくて、あたたかくて、感情をゆらゆらと揺さぶられました。
残り少ない命の中、明るく慈しみ深く夫と接しながら、最愛の夫に向けて愛の歌を歌う彼女に儚さと力強さを感じますが、そう遅くない内にやってくる残酷な現実を思うとやりきれません。
妻が入院中、いつも妻が眠る場所に湯たんぽを置く姿には涙が滲むと同時に、こんな人を愛おしく思わないわけがないなと変に納得です。
夫は素直ではないようでとても素直です。頑固なようであり、自ら折れるといあ事も知っています。気難しそうなのに寂しがり屋さんで、つっけんどんな物言いと反対に妻を愛する言葉を難しい顔で口にします。保守的なのかと思えば最後の最後でとんでもない行動力を見せる、素敵な人です。
最後のシーン、合唱で3位入賞した年金ズは、バスの中で大騒ぎですが、そこに彼の姿はありません。
その理由が分かった時、心から『良かった!本当に良かった!』と思いました。
作中では何度も歌を歌うシーンがあります。
その歌はクスリと笑わせてくれたり、歌詞を追うだけでも涙が出るような、心に響く歌をたくさん聴けます。
常に目が話せない、全てが見どころの素晴らしい作品でした。
見終わって鼻水のせいで息苦しく、ふと着ていた服の袖を見るととんでもなく広範囲に涙のシミが出来ていて驚きました。
こんなに泣いた映画は初めてです。
見る人の置かれた状況や感性によって思いは様々でしょうが、私には最高の映画でした。
見終わった後、胸が静かにあたたかくなり、素直になれる映画です。
家族との関係に悩む方は是非ご覧になって下さい。
アンコール!!
予告編を見て泣いてしまいました。
頑固なおじいちゃん(アーサー)に感情移入してしまい、序盤から泣きっぱなし。特に、人前では頑固なアーサーが妻の前では不器用になってしまうところに涙します。
劇中、1度だけアーサーが妻のマリアンに甘えるシーンがあります。「逝かないでくれ」この一言が妻に対するアーサーの愛をより一層引き立てているように感じます。
最後のコンサートのシーンでは、アーサーが頑固な性分を発揮してステージに乗り込みます。このシーンは笑えて泣けて、もうめちゃくちゃです。
そしてなんといってもアーサーの歌。泣くんだろうなぁとは思っていましたが、声をあげて泣いてしまいました。
「her/世界でひとつの彼女」では、赤が至る所に散りばめられていました。そして「アンコール!!」では黄色が至る所に顔を出します。
この黄色や、ブラックジョークなどが観客を憂うつな気分にさせずにいてくれます。
全体を通して、笑えて、泣けて。
最後には爽やかな気分で終わることができます。
大好きな映画がまたひとつできました。
晩年の人生賛歌
久々にとても泣ける温かいヒューマンドラマを観ました。
不器用で頑固なおじいちゃんと、明るく開放的なおばあちゃん、二人の支え合い愛し合う姿に癒され心温まり、おばあちゃんが先立つ時にはもう、大泣き。
おばあちゃんが入っていた合唱団に彼女亡き後おじいちゃんが入るのですが、周りの人々の暖かさ、ユーモアと歌もとても良いんです。
若い人には、あまりピンとこないかもしれないけど、死を意識する年齢の方ならとても心に沁みる映画だと思います。
怖がらないで、本当の色をみせて
映画「アンコール!!」
(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)から。
熟年夫婦で心配の種は、自分が他界した時の配偶者の生活。
ふたりとも健在の時はいいけれど、どちらか片方が欠けた時、
周りの人とうまくやっていけるのかしら?という心配。
今回の作品は、奥さんがガンの再発で他界する前に、
頑固一徹の旦那さんを、なんとかしたいとする様子が、
いろいろな場面でわかる。
特に「ツゥルー・カラーズ」というタイトルの歌詞。
全文メモしたが、字数の関係でその一部。
「悲しい目をした、あなた、希望を失わないで。
勇気を出すのは難しいとわかってるわ」ではじまり、
「私には、あなたの本当の色がみえる。
本当の色が輝いてる。だから、あなたが好き。
怖がらないで、本当の色をみせて。
あなたの本当の色、ツゥルー・カラーズ
それは美しい色たち。まるで虹のように」で終わる。
私にだけ見せている、あなたのやさしさを、
もっと多くの人に、みせて・・と歌っているようだ。
そうすれば、私がいなくなっても、あなたはきっと
みんなとうまくやっていける・・そんなメッセージだ。
「あなたは素晴らしい女性に愛されていて、
その彼女が人前で、あなたのために歌った」という台詞が
彼を行動に移させたに違いない。
熟年夫婦、必見の作品かもしれないな。
予告で泣いた
予告で泣いたのは初めてだったので自分でも驚いた。奥さんがアーサーの為に歌ったシーンで一番泣いた。奥さんに無視される所とかまるで若いカップルの喧嘩みたいで面白かった。セリーヌディオンの主題歌はかなりいい曲。
とにかく泣ける
このての話に弱いせいか、とにかく泣けた。奥さんが死ぬまで主人公である夫を支える姿や、普段は頑固者で偏屈な主人公が、奥さんのことになると途端に不器用な愛情を見せるシーンは涙せずには見られない。
また、奥さんの死後、主人公が取る行動や心境の変化がテンポ良く描かれ、クライマックスシーンでは声を出して泣いてしまった。
見終わったあとの、爽やかな鑑賞感は中々味わえるものでは無い。
心が疲れて、どうしたらいいのか迷っている人は、一度この作品を見て欲しい。
劇的な変化は訪れないが、あなたの気持ちをスッキリさせてくれるはずだ。
予定調和でも胸打つ佳作
病気の妻マリオンを看病し、妻の合唱団の練習の送り迎えも献身的にこなすアーサー。
理想的な老夫婦に見える二人だが、明るく社交的なマリオンに対し、アーサーは合唱団にも辛辣な言葉を吐く偏屈爺さん。
マリオンはアーサーを社会と繋ぐ橋。それは、アーサーと息子ジェームズとの関係でも同じで、間に母親のマリオンがいることで親子はとりあえずは平和な関係を保っているに過ぎない。
マリオンの病気再発後、アーサーと世間との関係、息子との関係の雲行きが怪しくなることは必至なのだ。
案の定、マリオン亡き後、アーサーは息子とも世間とも距離を置き閉じこもってしまう。
マリオンや合唱団のメンバーにとって歌を歌うことは喜びであり生きがいだろう。
でも、アーサーにとってはもっと大きな意味がある。
いつも言葉が足りなかったり、厳しい物言いになってしまうアーサーにとっては、歌うことは素直な自分の気持ちを伝える方法であり、自分を解放する方法なのだ。
やはりアーサーをテレンス・スタンプが演じていることが大きい。
人前で歌ったり踊ったりするなど想像もつかない彼が演じることで、アーサーにとって人前で歌うことが如何にハードルの高いことなのか、絶対的説得力が生まれる。
予定調和でも、ラストの彼の歌が胸を打つ。
「アンコール!!」を観た
人生のおしまいを描いたイギリス映画。バネッサ・レッドグレイプの唄う「トゥルーカラーズ」に号泣(つд`)
今年一番感動で泣ける映画。ハンカチじゃなくてタオルが必要(T_T)
自分の想いを音楽で伝えるって素晴らしい!
歌の力
前半はアーサーの頑固じじいっぷりに笑い、後半は涙・涙。
中盤で愛する妻マリオンが亡くなってしまい、その直後からエリザベスがやたら私生活剥き出しで絡んでくるので、まさか加○茶みたいな結末はねぇだろうな!?と思いながら観ていたが、下衆の勘繰りでした(笑)
男として強ぶっているアーサーが、妻に「逝かないでくれ」と弱味を晒すシーンに泣き、クライマックスはアーサーが歌い出した瞬間から涙が止まらなかった。
マリオンが歌うシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」とアーサーの歌うビリー・ジョエルの「眠りつく君へ」の歌詞が、2人の気持ちを伝えるのにピッタリの歌詞で、ヴァネッサ・レッドグレーブとテレンス・スタンプの、上手い下手を超越した心に響く歌声に、改めて歌の力って凄いなと感じますね。
こんな映画を待っていた!
好きな映画は何度でも何度でも見るのですが、最近そんな映画に出会えてなかった。
この映画はまた必ず見る予定になった。
夫婦の愛、親子の愛、絶対なようで、壊れやすく、架け橋になるものが壊れた時に、それを再生していく勇気などが描かれている。
なんでそんなこと言うの!
とか、見ながら叫んでしまったけど、
きっとラストに繋がるんだろうなぁ〜と思いながら涙ながらに観賞。。
昔近所にすごーく愛想の悪いおじいさんと、すごーく愛想の良いおばあさんの夫婦がいたので、おじいさん、ちゃんと話せば心が通ったのかなぁ、なんておもいだしつつ。
しょっぱなから流れてくるキックアスでも使われたcrazyでこころを掴まれ、
マリアンの歌うtruecolorsはとてもきれいでした。シンディーローパーの歌だったんですね。彼女の歌も大好きです。
心がほっこり
良い映画。じいさんとばあさんが一緒のベッドに入ってるだけで絵になっていた。嫁に先立たれたら…と思う時があるけど、仲間と音楽と子ども、そしてやはり嫁さんが救ってくれるのだなと思いました。もう少し爆発的感動があると思ったけどな…
いい映画^^
心温まる、いい映画^^
英国の映画には、結構いい作品があるんだよね^^
いいなぁ〜と、対局にいる私は羨ましく思う^^
こういう映画を共に感じられる人が、出会うべき人なんだろうな。
原題は「Song for Marion」 奥さんに捧げる歌 みたいな感じ。
邦題は「アンコール」・・・。悪くは無いと思うが、やはり??は頭に浮かぶ。
あの女優「アリス・クリードの失踪」の女性なんだ! 全く対局の役柄。いつも思うけど、あちらの俳優は、自分を演じてるんじゃなくて、役を演じる。
アンコール!
見終わった後、すぐにもう一度"アンコール"と言いながら見たくなる作品。
頑固なお爺さん。とても穏やかなお婆さん。
バランスのいい夫婦。
いくつになってもラブラブな2人。
なんて、微笑ましいんだろう。
こんな2人を見たら、憧れるに決まってる!
いつも一緒に寝ているはずの妻が入院して、自分の横にいなくなった夜。
湯たんぽを妻の寝床に置き、眠りにつくシーンがとても心に残ります。
人の暖かさ、物的な暖かさは違うんだなと感じました。
そして、なにより「True Colors」を唄っちゃうところがに憎い!(笑)
嗚呼、大好きな作品になってしまった。
全72件中、41~60件目を表示