「白い要塞が陥(おち)る時」エンド・オブ・ホワイトハウス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
白い要塞が陥(おち)る時
テロリストがホワイトハウスを占拠。大統領が人質に。
ホワイトハウスを舞台にした映画は少なくないが、ここまでがっつり戦場になるのは珍しい。
正面玄関から堂々とかのように、テロリストによる襲撃〜占拠は荒唐無稽で有りつつも、その迫力に圧倒されてしまう。
唯一の頼みの綱は、元シークレット・サービスのマイク・バニング。演じるジェラルド・バトラーのタフさと男臭い魅力がたっぷり。
かつて大統領夫人を救えなかった彼は大統領を救えるのか。
緊迫感溢れる展開に、主人公の活躍、怒涛のアクション・シーンを惜しみなく織り込み、『ダイ・ハード』と『96時間』を足したような見応えアリのエンターテイメント。
楽しめる分、ツッコミ所も満載。
まず、人が死に過ぎる。メインの登場人物以外、全員死亡と言ってもいいくらい。暴力的なシーンも多く、これでPG12なら映倫って何だ?
冒頭、テロリストの輸送機がホワイトハウスにあんなに接近するまで誰も気付かないなんてやっぱり不自然。
テロリストのリーダーが全世界指名手配犯なのに韓国首相の警備責任者をやっているのもヘン。素性がバレなかった理由については映画で触れてはいるけれどやっぱり不自然。
…などなど、全体的に詰めが甘く、強引な印象も感じる。
アメリカは屈しない、アメリカは強い、アメリカは立ち上がる…典型的なアメリカ万歳なハリウッドムービー。
テロリストは、北朝鮮。遂に北朝鮮が映画で悪役として描かれるとは。
まあ、いくら北朝鮮がアブナイ国でも、こんな暴挙はしないだろう。実行したのは一部の過激派だし。
北朝鮮はノンフィクションでも、描かれ方はフィクション。
娯楽作だが、もし実際に起こったら…?
あの9・11の悪夢をうっすら感じた。
実は恐ろしい映画でもある。
続編製作が決定。
今度はロンドンが舞台。
本当に、『ダイ・ハード』『96時間』化していきそう。
近大さん
有り得ない、有り得ないと思っていても
9・11のようなまさかを感じますよね。
それより、弾が当たらず、無敵のSSの
方が有り得ない(笑)
ホワイトハウスダウンの方が気に入られた
みたいですね。そちらは近くDVDにて鑑賞予定です。
ホワイトハウス襲撃に対する、作品中で、
ニュースキャスターが伝えた各国のコメントで
「中東各国は賞賛」って話がブラック過ぎでした。
本音はざまーみろでしょうね!