劇場公開日 2013年6月8日

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「【ジェラルド・バトラー主演作に外れなしの法則が新たに始まった記念碑的作品。アントワーン・フークア監督の辣腕が冴え渡る】」エンド・オブ・ホワイトハウス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ジェラルド・バトラー主演作に外れなしの法則が新たに始まった記念碑的作品。アントワーン・フークア監督の辣腕が冴え渡る】

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

 今作発表後、ほぼ同じテーマでローランド・エメリッヒ監督”ホワイト・ハウス・ダウン”が上映されたのだが(充分、面白い作品である)、個人的には明らかにこの作品が上だった。
 (結果論ではあるが、2019年秋、今作の第三作が上映される事からも明らかであろう。映画とはタイミングもあるのだろうが、シビアなものである)

 大統領付きのシークレット・サービスのリーダー、マーク・バニング(ジェラルド・バトラー)はある事故からアッシャー大統領(アーロン・エッカート)の信頼を失い、職務から外れる。”この冒頭の哀しきシーンが後半効いてくる。”

 そんなある日の夕刻、ホワイトハウスはテロリストたちの自爆も含めた苛烈な攻撃を受ける。

 このシーンを作り出したコンセプト”ホワイトハウスが13分で陥落し、15分で敵の要塞と化す”を徹底したリサーチで考え出し、映像化した圧倒的な迫力のシーンが凄すぎる。

 テロリストのカンの国籍及び、ホワイトハウスを狙った理由がリアリティ感満載であるし、彼の冷血漢ぶり(大統領及び人質になった国防長官達に振舞う暴力行為・・)と真の狙いが分かってくる際の怖さも際立っている。

 アラン・トランブル下院議長を演じるモーガン・フリーマンのテロリストに対する苦悩しながらも毅然とした対応や、何より大統領の信頼を失ったマーク・バニングが損得抜きに決死の行動で、人質になった大統領と大統領のかつて哀しい想いをさせてしまった息子を助け出すために懸命の想いで突き進むバニングの姿。

<ここまで、ホワイトハウスの内部の実情を描いて良いのかと思ってしまった程の、どこまでが真実でどこからが虚構なのかが分からない程作り込まれたセットと、何より不撓不屈のジェラルド・バトラーの姿に一気に引き込まれた作品。あの異常な緊迫感は鑑賞して6年が経つが未だ覚えている作品>

<2013年6月22日 劇場にて鑑賞>

NOBU