劇場公開日 2025年11月14日

「啓蒙時代の進歩と反動のあだ花の物語」ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 啓蒙時代の進歩と反動のあだ花の物語

2025年11月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

マッツ・ミケルセン特集の7本の映画をこれでコンプリート。
北欧の中小国であるデンマーク王国の歴史なんて、欠片も興味がなかったけれど、権力が集中する絶対王政の国家には、必ずとんでもない醜聞が発生するのだな、と思いました。

結局、デンマークの大スターであるマッツ・ミケルセンが主演のため、「新解釈クリスチャン7世統治下の大スキャンダル」ってことで、色々と主人公側に都合良く描かれている面はあります。
でも、デンマーク国民にとっては、有名な史実を異聞伝と楽しめるエンターテイメント性が高い作品ではないかな、と思いました。
ヨーロッパの啓蒙時代の進歩と反動のあだ花の物語として、私はとても面白いと感じました。

ねこたま