「国を乗っ取った野心家なのか、より良き社会を目指した理想の人物か」ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
国を乗っ取った野心家なのか、より良き社会を目指した理想の人物か
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ラース・フォン・トリアーが製作総指揮に名を連ねているので、もっと屈折したストーリーかと思いましたが、結構オーソドックスでした。
前半 マッツ演じる医師ストルーエンセは、教養と人たらしたる魅力で会う者を惹きつけていきます。精神的に不安定な国王、同性愛者の同僚、そして若き王妃。国の中枢に入り世直しを進めていく様は高揚感をもたらします。
そんな彼でも政争には抗えません。既得権益にしがみつく反対派の策略に堕ちていきます。さらに運命的だったとは言え、王妃との不倫の恋愛には代償を払わざるを得なくなってしまいます。
「アフター・ウェディング」に続き、公にできない実の娘に向けたマッツの視線がいじらしい。
アリシア・ヴィキャンデルは撮影当時23、4歳。まだあどけなさを残しつつ、将来の演技派女優への片鱗を感じさせます。
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