「美しく静かにどっしり」かぐや姫の物語 moさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく静かにどっしり
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見終わって余韻の凄さに動揺。最後、2001年宇宙の旅を思い出した。
ジブリ映画でもほとんど宮崎駿監督作品しか見ていなかったが、この作品を見たら、根底にあるのは同じメッセージだと感じた
。引退会見で宮崎駿監督が言ってた、それでもこの世は生きるに値する、という信念を高畑勲監督も共有しているんだなと思った。
と思っていたら、プログラムを読んだらやはりそのように書いてありますね。
この視点や人生観は極めて日本的というか東洋的なのではないかと思うが、日本人の私にはすごく刺さるメッセージ。
アニメは見慣れないタッチだからファンタジー感があり、鑑賞中も入り込むというよりはあくまでも、物語を見ているという感じで、それはこの作品にはとても合っていると思った。
翁がすこしテンション高すぎると思うフシはあったが、他のテンションがかなり低いのであれはあれでよかったのかも。
主題歌もエンドロールですごく効いていたし、冒頭の竹取物語の語りも国語で読んだなぁと懐かしかった。終わり方も、すごく、残酷にあっさりと終わる。
日本最古のお伽話、大人向けの美しい作品だと思います。
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