「いつまでも心に残る」風立ちぬ スペンスさんの映画レビュー(感想・評価)
いつまでも心に残る
監督の引退作という意味合いで見ると余計に感慨深い。
「なぜこの国はこんなに貧乏なんだ」という思いの中で、ただ純粋に美しい飛行機を作りたいという想い。その形が兵器という矛盾。二郎の葛藤に、宮崎駿のリスペクトと愛情あふれるメッセージが、カッペリーニ氏を通して伝えられます。そしてすっかり消え失せた純愛の女神を寄り添わせることで、この映画は日本映画にいつまでも光をともすことになります。黒川氏のキャラクターもいとおしい。
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