「風立ちぬ」風立ちぬ てるゆき!さんの映画レビュー(感想・評価)
風立ちぬ
「僕は美しい飛行機をつくりたい」少年の夢を描いたアニメ。
飛行機を愛し、煙草をくゆらせ、純愛に生きる二郎。
その夢に、その主人公に、宮崎駿監督の思い入れを感じる。
美しいものを愛する素直な心。夢に生きる。理想的な生き方。
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と彼の生涯を書いた作家の堀辰雄の作品をモデルした映画。
賛否両論分かれる内容。名機の絶賛から特攻機へ悲劇の省略、美しく成長したが故の妻への愛情、喫煙シーン、台詞棒読みの主人公など。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」
ポール・ヴァレリーの詩を、堀辰雄を訳した言葉。
どんな困難なときでも、「生きねば」とは生きねばなるまいというメッセージなのか?
宮崎駿監督の美しさへのこだわり。
「美しさを追い求めることの残酷さ」を描いた映画と感じた。
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