「冒険し過ぎた?」風立ちぬ しろさんの映画レビュー(感想・評価)
冒険し過ぎた?
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見る側によって評価は分かれると思うが、宮崎駿作品とは思えないほど、退屈な映画であった。最初から最後まで、単調に流れている映像を鑑賞するには忍耐がいる作品。実在のゼロ戦技師、堀越二郎の半生も堀辰夫の純文学も単独では素晴らしいのだが、ミックスしたことにより、違和感を感じ、今も消化不良気味である。国民の大半が生きていくのがやっとだったこの時代、裕福な家庭に育った二郎と菜穂子の浮世離れした出会いや夫婦生活は、作品全体の薄さを増している。ただエンドロールの映像とユーミンの歌には救われる。次回作を期待したい。
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