「なぜ素直になれないのだろう」風立ちぬ たけださんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ素直になれないのだろう
さっき見てきて、この映画のエンターテイメント性の高さに感動しました。
他のレビューを見て思ったんですが、びっくりするような低評価を付けている人。
退屈だった、何が言いたいのかサッパリだ、病人の前でタバコを吸うな、監督のオナニーじゃないか、兵器作りを肯定するな・・・etc
こういう事を言う人たちは、なぜもっと純粋に映画を、ひとつの体験として楽しめないのでしょうか。
冒頭に出てくる、空に浮かぶ壮大な雲の隙間から差し込む太陽の光の描写の美しさに何も思わなかったのか。さまざまな飛行機が物凄い迫力と轟音でエンジンを回して飛んでいるような、見たことも無い映像に何も思わなかったのか。突然の電報に、涙を飛び散らせながら家を飛び出す次郎の表情に、何も感じなかったのか。
だいたい、ジブリ作品に酷評を付けてるひとは、自分の常識や知識と映画を照らし合わせることしかしてなくて、理屈ばかりこねくり回して、非常に頭でっかちで、読んでいて悲しい気分になります。
メッセージ性とかテーマとか、倫理などは、映画を見る上では僕にとってはどうでもいいです。この映画のストーリーがたとえ作り物だとしても、瞬間、瞬間の人の表情や、セリフや動きに、とても感動しました。
例えば、次郎が愛する人のために死に物狂いで支度しているときに畳で滑ってずっこける動きとか、必死さが伝わってきてもうそれだけで泣いちゃいました。
ラストシーンも、ハッキリと答えを出さず余韻を残しつつ、しかしさわやかにフィニッシュしていて、もう文句の付けようがありません。オススメです。
うん。
この文章、良い。
貴方はいつも自分の心に水をやることをお忘れにならない方のようですね。
素直な貴方に乾杯(●_●)/凸
これからも、このように真っ直ぐな姿勢で生きられんことを...