劇場公開日 2013年7月20日

「後味が程よい映画」風立ちぬ 友里さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0後味が程よい映画

2013年7月30日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

幸せ

予告からずっと気になって、夫と観に行きました。
館内は、ご年配のご夫婦が意外と多かったです。
最初から最後まで単調で、余白を読ませる映画、まるで昭和の邦画です。今にも李智衆さんでも出てきそうな感じがします。主役の二郎が、李智衆さんのような単調な喋り方ですね。そういう懐かしい白黒邦画の世界観をわざと出しだのではないかと思いました。
賛否両論あるようですが、私は嫌いじゃないです。
見終わったあとは、ほっこりした気分にさせてくれました。
何だろう?
今ココにある幸せを大切にしていこう、
精いっぱい生きてみようかな、
そんな気分になりました。

なんと言っても、主人公がうちの主人に似ていたのが笑えました。
ボソボソ喋る喋り方も、ボーッとした感じも、ちょっと天然?っぽいノンビリした感じがソックリでした。
本人も、見終わったあとに俺に似てたと言った程。
ノンビリ屋の優しいご主人をお持ちの方は、ご主人と観に行くとそんな楽しみ方もあるかもしれません(笑)

私は、タバコのシーン好きです。
タバコ吸いたいんだけど…と、手は奥さん握りつつ反対の作業してる手で吹かす。
ところどころ、そういう細かい愛情表現の描写が上手いなぁと、思いました。

全体的に、純粋な青年と病弱な少女の純愛ラブストーリー、夫婦愛のような印象を強く受けました。

思い切り感情移入をするでもなく、ギャラリーとして一歩引いて観て、作品として読む小説のような映画だと感じました。

ご夫婦で観に行くと、新婚時代の初々しさやウブな感じが懐かしく思えるかも…。
ちょっぴり胸がキュンとなりますよ。

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友里