「夢と葛藤と」風立ちぬ のりしろさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と葛藤と
素晴らしい映画でした。
カプローニさんと夢での対話がまずグッときます。
子どものころ、夢で憧れの人からアドバイスをもらったことのある人にはグッきたでしょう。
わたしはきました。
あくまでも夢を叶えるために力を尽くすストーリーに徹底した(しすぎた?)ところが、賛否わかれる結果となったかもしれませんが、
わたしはそれがすべてだと思いました。
それがこの映画の良さです。
そして、彼が夢を叶えるためには、愛する人がそばにいなければならなかったというところは、
非常に人間的で好きです。
だから彼は全然完璧な人間ではありません。そこがいいのです。
夢を叶えるということは、ときに非常に利己的でエゴである場合があります。
その葛藤と切なさ、悲しさを優しく包み、いわば自分の分身であるカプローニさんが、主人公に生きろと投げかけるラストを観て、
主人公は自分を肯定することができたのかなと思いました。
マイナス0.5は、主題歌です。
大好きな曲なんですが、
やっぱり詩の内容がちょっとずれているのがどうしても気になりました。
しかし、もちろん良かったです。
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