「宮崎駿監督からの激励」風立ちぬ 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿監督からの激励
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結論として、面白かったし、テーマ性も良かった。テーマ性というが宮崎駿の言いたい事は、作品を見る『日本の少年』達に対して二郎のようにいろんな障害に揉まれながらも藻掻いて自分の目的に向かって邁進していけという激励かと思う。
夢という象徴を多様した作品なので、物語は実際の日本の出来事ではあるが夢の描写が視覚的なファンタジー要素となっており、子供でも楽しめる内容だと思う。全体的に宮崎駿の趣味が全開となっている感じがしたし、堀越二郎 = 宮崎駿のようにも感じた。
戦争の泥臭さとは隔絶された場所での彼の格闘は、勝ちにつながらなかったが二郎を中心に『ゼロ』の結実に向けて前進し目的を達成したという意味で価値があると思う。また、里見菜穂子のポジションは堀越二郎の頑張りになくてはならなかったものだと思う。個人的には、最後の描写も含めてグレンラガンというアニメ作品における登場人物でヒロインであるニアが思い浮かんだ。
今作を見てあらためて主人公に目的意識があり、その障害と格闘してあがいていく作品は面白いと学んだ。
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