「「風立ちぬ」の「ぬ」は完了形の「ぬ」!」風立ちぬ 奏枝さんの映画レビュー(感想・評価)
「風立ちぬ」の「ぬ」は完了形の「ぬ」!
劇場公開は私が高校2年の時でした。
あれから、え…???…な、7年…???
高2の夏休みの英語の補習の帰りに友達と映画館に観に行ったな〜!!!あの時の夢は外国の映画を字幕なしで観れるようになりたい!って思ってました。んん…まだ叶えられてないね…。
あと、大学の時にもう一回…地上波で観ました。なので3回目ですね。
人生で1番勉強したのは、間違いなく高2から大学までの期間でした。この映画を観ると、私はその時の気持ちを思い出します。本とか映画、音楽って、そういう記憶を形をもって覚えてくれるので、いつでも私の人生の味方なんだなって思いますね。
この映画で覚えたものは「シベリア」と、タイトルにも書いた古文の活用です。「立ち」が連用形だからね。このタイトルには塾講師やってる時によく助けられてたな〜。
「この国はどうしてこんな貧乏なんだろう」
高校の時には全然ピンと来なかったんですが、改めて考えるとなんとも悲しい言葉ですね。
エンタメとして観るにはハードルの高い映画ですが、やりたい事が明確に示されてるのでそんなに不快ではないです。小説の方の「風立ちぬ」も読んだんですけど、あれはまた全然違う話ですね。結核の治療の様子が痛々しくて辛かった記憶が…。
大人向けのジブリ作品!って感じなのは分かりますが、学生の内に一回観ておくのは良かったかもしれないなぁ。この映画は、回数を重ねて観る事で、より深く感じることができる、小説のような楽しみ方ができる気がしますね。
理数系の友達が、作中に出てくる計算器や設計図でめちゃくちゃ興奮してたので、そういうの好きな人はたまらん映画だと思います。かくいう私はどちゃくそ文系ですが。
戦争の道具になったとしても、零戦の翼の美しさや設計の数字の美しさは芸術ですよね。
ホテルで鼻の高い外国人が食べてる草はあれは何なんですかね???ルッコラ???
高校の時から気になるところ変わってなさすぎて成長を感じられない。