「アナベルの顔が怖すぎる」死霊館 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
アナベルの顔が怖すぎる
導入の構成がちょっとトリッキーでおもしろい。
幽霊バスターの夫婦と、ヤバい家に移り住んでしまった一家がおそろしい目に遭う当事者目線との両方を交錯させる構成は「エクソシスト」を思い出させる。
夫婦のバディ感がいい感じでシリーズ化も納得。
全体としては充分楽しめたし、怖いところもあった。
ただ、後半より前半の方が怖かった。
両者が合流する前のおどかしが盛りすぎなのか、たしかに危機感は煽られたし、誰かこの人たち助けてあげてよー!とはなる。
ただ、その後の夫婦の献身ぶりが信用できすきで、安心感を覚えてしまったのがマイナスに働いているような。ストーリー上、必要なシーンではあるけど、前半の流れからすると何らかの障害があってなかなか合流できないなど、もっとヤキモキさせて欲しかった。
また、悪魔祓いに枷をかけて勿体つけた割に、いざ準備不足の中やることになって、それがかえって事態を悪化させる、みたいな展開が弱くて、ちょっともったいなかった。
でも充分楽しめたので、全体的にただの贅沢なんですが(マリグナントと同じ感想)。
それにしても、アナベル人形は顔が禍々しすぎて、悪霊とか言い出す前からよくこれ家に置いてたね、と思いました。デカいし、インテリアとしても存在感強すぎるでしょ。
あと夫よ、留守にするのが多いなら、無防備な娘と祖母しかいない家にヤバいもの置いとくんじゃない。
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