死霊館のレビュー・感想・評価
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心霊現象って本当にあるのかな?
実話ベース、実在の心霊学者の話と云うことで、やや懐疑的な気分を抱きながら観てしまいました。まあ……実在するとは思う。例えば、誰かがそこで首を吊る。首を吊った跡が残る。その跡を見て、首を吊ることを考えてしまう。首を吊る理由を探してしまう。そして本当に吊ってしまう……とか?
映画として、スプラッター、ホラー的な表現は低めで、例えば取り付かれた被害者が実は自分でやってるんでした、とも云える現象とも思える程度に抑えていたとも見えて、それはそれで良いあんばいだったと思う。例えば、時計が3時7分で止まっていたけど、それは全部、奥さんが時計を止めていたとしても? そんなオチもありうるなと見ていた――そこまでの話はなかったけど、そんな渋いところを狙っても良かったかな。だから、無理に引っ張られたり宙に浮かせなくても良かったかも知れない。鳥の突撃も。
映画の構成として、途中に幸せそうな家族の姿を挟んだのはとても良かった。映画の冒頭、お互いにからかったり喧嘩したり刺々しい姉妹の姿を見せていたけど、幸せそうな笑顔で海岸で遊び、記念写真を撮る家族の姿。それが解決の決め手になったのは良い感じだったと思う。最初から幸せそうな雰囲気だったら、この感じは出なかったかも。
ベラ様のフリルブラウスだけでも満足だけど、資料館な出来でびっくり
久々のホラー映画鑑賞。
タイトル「死霊館」がとっても70年~80年代なので、ちょっとだけ気にしていたのだが、主演がベラ・ファーミガ、と知って、急きょ映画館で鑑賞。ベラ・ファーミガ主演、というだけでホラー映画をわざわざ映画館で見るのはそれなりにわけがある。
ホラー映画にリアリティを求めるほど青くはないが、面白いホラー映画はやはり出演している役者によることが多い。
もちろんスターが出ている、お金がかかっているからこそ日の目をみる、というのもあるが、わざわざレンタルでクソみたいなホラーをつかまさせるよりかは、誰々が監督、だれそれが出ている、で決めるのが、まあ、間違いではない。
POV映画とか低予算ホラーとか、そんなの見て、怒りを抑える心の余裕もお金と時間の余裕もないのである。圧倒的にはずれが多いからね。
だから、本作は俺の価値観では「見てもそれなりに納得するホラー映画」であるし、「ソウ」の監督だし、ということで鑑賞。
ちなみにベラ様がいいのは、「色っぽい」「艶っぽい」「ちょっと顔が怖い」点。
絶叫するヒロイン、という歳ではないが、絶叫するほうでも、絶叫「させる」ほうでもどっちでもいけそうな顔をした役者であるからだ。
そのベラ様、霊能者役とは、本当に素晴らしい!
しかもフリルブラウスで登場である。
ベラ、霊能者、フリル、もうこれだけで70年代ホラーの再現を見事にクリアしている。
本作は古臭い映像や演出を楽しむ映画だが、70年代のびっくりホラーをセット、衣装、演出を丁寧に再現しつつ、今風の見せ方も随所に交えた古今東西、和洋折衷な良品。
邦題が「死霊の館」というタイトルでなく、「死霊館」としたのは、配給会社がそういった本作の特徴を表現したのだと思う。
いろんな世代が楽しめるようになっているのだから、好みに合わない部分を引っ張り出し、たとえばどっきりポイントを批判したり、ラストのオカルト対決に文句を言ったりしてはいけないのである。
追記1
くるぞ、くるぞ、と来なかったり、来たり、と音と映像でおちょくってくれてありがとう。
追記2
ホラー映画の約束事として、登場人物に対して
「ああ、そっち行っちゃダメ~」
と観客に思わせることはとっても素晴らしいことなのだと改めて実感。本作で何回も心の中で叫ばしてもらった。
我が子を生贄にしようとした魔女の呪い
7人家族のペロン一家が怪奇現象に襲われたので超常現象研究家のウォーレン夫妻が助ける話
ペロン一家の婦人(キャロリン)に魔女が取り憑くがウォーレン家の夫(エド)が急遽悪魔祓いを行い、妻(ローレイン)や旦那(ロジャー)と協力して除霊するEND
実話を元にした作品で純粋なホラー
次々と起こる怪奇現象で家族が危機に見舞われる姿はホラー映画のなかでもトップレベルで恐い作品
原題は「THE Conjuring」で意味は心霊術や悪魔術のこと
邦題で損する典型
2022年5月鑑賞
死霊館シリーズがまさかのユニバース化すると聞いて、以前アナベルだけは鑑賞済みだしと、この際に観てみるかと期待せずに観た。
洋画も邦画も基本ホラーにはあまり期待をしないが時々傑作ホラーにも当たる事もある。
今作はそれだった。
ただ、傑作と言ってしまうと期待をする人もいるかもしれないので、『個人的に』と言っておきます。
まず個人的良作ホラーと言う物は
・大前提でストーリーがしっかりしてる事。
・カメラワークがホラーしてるか
・音で驚かせたりグロテスクで持っていくパ ワープレイをしない事
・何が起きているのかがちゃんと分かり、ホラー演出で雰囲気作りをした後にちゃんと怖い物が作れているか。
・ラストのオチが無理に大袈裟なものにならない事。
当たり前なのだが出来てるホラーは少ない。
視覚的に驚かせ、ストーリーは有耶無耶。
謎の演出に謎の終わり方のホラーなんてザラにあります。
今作死霊館はそれがよく出来ていた。
まず『事実に基づいた』というパワーワード。
この前提を置く事で一気に興味が持てるし、作品自体に淡いリアル感が無意識に作り出される。
この作品は1971年に起きた事件を調査したアメリカで実在した超常現象研究家のウォーレン夫妻の実体験に基づいた話だそう。
実にロマンがある。
嘘か誠かなんて正直どうでも良い。
この前設定は作品作りに置いてかなり強い。
事実に基づく故に地味な演出になるのかと思いきや、意外とちゃんと怖く作れてる。
僕の大嫌いな音で驚かせると言った安っぽい脅し方も確かにあるのだが、許容範囲。
もしかして当たりホラーかもと中盤あたりで察しました。
ストーリーがしっかり作り込んでる。
そして霊の存在を非科学的な物として扱い。
その体験の大半が科学的に証明できる人間側の問題だと言い切る。
かなりリアル思考だった。
この時点で好きなアプローチ。
観ている物はガチガチのホラーだがどちらかと言うとミステリーの様な観てる側が入り込める演出が上手い。
そしてカメラワーク。
完璧だった。人間が何となく嫌だなと感じる独特の目線や恐怖感をちゃんとカメラワークで作り上げられてる。
いつの間にか観入り
あっという間のラスト。
なるほどねー。面白かった。
ラストもそれで解決!?といかにも実話ベース感を出しリアリティを優先してて好感が持てる。
最後の実際の写真もいい感じ。
ただ。ただね、、
面白かったんだが、、、
やっぱり日本人からすればあまり悪魔的な物に恐怖感がないと言うか、ピンと来ない。
アメリカ人やキリスト教の人達はとてつもなく怖いのだろう。
ふと思ったけど。
何で海外の霊体験ってほとんどが悪魔系なのだろうか。
日本でも悪魔系の霊体験ってあるのだろうか?
ここを突っ込んじゃダメなのかな笑
邦題が何とも言えないB級感を出してしまい残念。
邦題考える人はもう少し上手く考えて欲しいな。
ちゃんと観てるんだよね?
だったらB級タイトル風な安っぽい邦題を付けるのはどうかと思う。
オススメです。
ホラー、オカルト好きなのに未見の方、必見!
今月公開の新作「死霊館 最後の儀式」の予告がかなり面白そうだったので、慌ててシリーズ1作目の本作を鑑賞しました。ホラーやスプラッタ大好きなのに、このシリーズは今までまったくのスルーでした。たぶん「死霊館」というB級感溢れる邦題のせいです。それがまさかの予想をはるかに超えた面白さ!なるほど、ここまでシリーズが続くわけだ。1作目しか観ていませんが悪霊ハンターの夫妻が毎回悪霊を退治する1話完結のドラマ(まさかの実話)みたいなものですかね?たぶん。派手な演出や人体破壊などがなくても、ここまで面白いホラー(オカルト?)映画が作れる見本だと思いました。しっかり怖いし、カタルシスまである。キャストもいいですね。メインの夫婦がはまり役。今作だけだと思いますがインターステラーのお嬢ちゃん
が出ていましたが、相変わらずかわいいですね。私的に一言で例えるのなら「ホラー版インディ・ジョーンズ」。「死霊館 最後の儀式」は配信ではなく劇場なので怖さも倍増するでしょう。チョー楽しみ。
洋画には珍しい心霊的本格ホラー
良かったことが2つあった。怖くはない、全く。
怖い映画という触れ込みだったが、全く怖いと思えなかった。僕が悪魔をカッパと同じくらい信じていないせいかもしれない。アメリカは日本と違うな?と色々な所で実感させてくれる作品。競売とは言えトラックの運転手があんな豪邸を買えて5人の子供を育てる?あんなに怖い思いをしているのにそれでも5人姉妹が別々の部屋で寝る?良かったのは家族全員生き残ったこととウォーレン夫妻が素晴らしい人格者であるということ。
オーソドックスな悪霊撃退系ホラー
「エクソシスト」からあるオーソドックスな悪霊撃退系ホラー。
実話ベースなのは良いけど、あまりにもよくある内容で、そのありがちな展開と演出には意外性が無さ過ぎて、さすがに食傷気味。いかにも来そうなポイントをいったんハズしておいて、次の場面で「ドーン!!」とやる驚かせ方もワンパターン。
キリスト教の宗教観ありきの恐怖なので、解決手段が悪魔祓いくらいしかなく、やはり日本人としては恐怖感のツボが違う。ラストも少年漫画にありそうな展開で、「みんなの家族愛や友情のパワー」であっさり正気を取り戻し、あっさり悪霊を退治してハッピーエンド(笑)。
まあ、後味は悪くないので、あまり普段この手のホラーを見ない人にはお奨めできるかも。
どうなんだろう
一般的に高評価なホラー映画なのと、勧められたので観てみたのだが、自分には良さが伝わらなかった。
まず、一つ一つのショットが性急過ぎて、展開が妙に早すぎて、物語に集中できない。キャメラワークも、手持ちだったり、ロングだったりと様々な手法やアングルを試みているのだが、何がしたいのか分からず、叙述と画作りがアンマッチな印象を受けた。
そのためかなにより怖くない⋯。確かにいわゆるジャンプスケアは多くて、ビビリな自分はそこでは驚いてしまうのだけど、これは別に映画としての怖さではないと思う。いろいろレビューも見て見だが結構怖いという意見や監督の手法を評価する向きが多いのに驚いた。この作品ならむしろ「ロングレッグス」や黒沢清、ダリオ・アルジェント等の諸作品、なによりあの「エクソシスト」のが断然怖いし面白いと思うのだが、自分は世間と隔絶してるのだろうか…
本映画はいわゆるエクソシストものと舘系のゴシックホラーにブレアウィッチに代表されるPOVを組み合わせ、ポルターガイストも加えた上にて、しかも実話ベースなどとてんこ盛りなのだ。その上犬以外誰も亡くならず、家族愛を謳ってるエンタメ作品なのだ。ああだからウケがいいのかと気づいたが、あの苦手な「ゴーストバスターズ」も思い出した。
とにかく自分はこの手の映画を受け付けないようだ。これからは気をつけよう。
死霊館シリーズ1作目 超名作
久しぶりに死霊館シリーズを見直したくて振り返り。構成や驚かせのアイデア等がどれも一級品で最後まで見応えたっぷりの本作。悪魔祓いの研究や幽霊の調査等をしていたウォーレン夫妻の軌跡。そして呪われた家に住み着いてしまったとある一家が悪霊達に取り憑かれていくシーンを交互に見せる展開は見事な脚本。クライマックスである悪魔祓いでは超常現象がわんさか飛び出しハラハラドキドキ。正直余り怖くはなかったが、一家の皆んなが無事な状態で解決してくれーと感情移入させられたのも監督の実力だろう。
この映画の逸脱な所は、ペロン一家の演技力が高いってのと、次の展開への引きが強いって所だと思う。ダメだと思うパターンだと、ホラー映画特有の引き伸ばしで、キョロキョロ探して幽霊バーン!驚きー!ただ怖かったー。って終わるだけのシーン。ただ死霊館では驚かせと伏線を同時にはるという高度な展開の引きを作ってる。クローゼットのビックリシーン→実はクローゼットに仕掛けが・・・。母親に対するビックリシーン→何かに乗り移られたような・・・というサスペンスやアクションと違って引きが作りにくいというホラー映画の特徴を消させている点が凄い映画だと思う。
文句無しで名作。もしも友人とかに、「怖いけど中弛みしなくて、最後には感動も出来る、実話を元にした映画ってない?」と無理難題そうなリクエストをされたら自信満々に「あるよ」と言いながらオススメしたい一作。
「死霊館のシスター」2作品を観た方必見です!
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