神様のカルテ2のレビュー・感想・評価
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厳しい地域医療の現場が垣間見れます
70万部を超えるヒット小説小説『神様のカルテ2』を下にした作品。概ね原作に沿った作りとはなっていますが、一作目同様、一部設定が原作とは異なっています。
まずは、作品とは直接関係のないところから。公開初日に行ったわけですが、意図せずして、舞台挨拶の中継を見ることが出来ました。いや、映画のスケジュールを見た時、116分の作品なのに、上映スケジュールが150分も取ってあったので、「何でこんなに長いんだ?」と思ったのですが、疑問が氷解しました。
舞台挨拶に出てきたのは、主演の櫻井翔君の他、宮﨑あおいさん、要潤さん、市毛良枝さんと、深川栄洋監督。二作目の重要人物の藤原竜也さんは?と思いましたが、居ませんでした。本日2回目の舞台挨拶で、1回目に取材に来ていたマスコミも居なかったので、力の抜けた、リラックスした感じの舞台挨拶でしたね。宮﨑あおいさんが「初日のような気がしない」と言っていましたが、何故? まぁ、そこは、櫻井翔君にも突っ込まれていましたが(笑)。
原作とは異なる設定ではありますが、随所で泣かされそうになる所は、原作同様。ですが、最後に無理やりタイトルの“神様のカルテ”をセリフに入れるのはどうかなぁ。一作目の時も同様の演出でしたが、今回もそうでした。どちらかと言うと、そう言う演出は私は好きじゃないです。
原作は第三弾まで出ていますが、映画も第三弾があるんですかね?その際、今回で貫田医師は亡くなってしまっており、もし第三弾を映画化するのであれば、貫田医師の抜けた穴をどう埋め合わせるのかが気になります。
医師も患者も人間
地方病院の青年医師イチが、写真家の妻ハルや同僚や患者に支えられ、成長していく姿を描いた、2011年のヒット作の続編。
前作は感傷的過ぎて今一つ感銘を受けられなかったのだが、今回は割と良かったのでは?
最も、前作はDVDで鑑賞、今回は試写会がたまたま当たり劇場で鑑賞の違いだろうけど。
激務、仕事と家庭、医師と人間…。
前作以上に医療の現状に踏み込み、考えさせられるものも多かった。
新味として、赴任して来た、イチと同期でエリートの進藤。
が、進藤は、定時には帰り、緊急の呼び出しにも応じない。
どんなイヤミな奴かなと思ったら、その理由には説得力あり、それに医師としては確かにエリート。良い医師じゃないの。
イチの恩師・貫田が病に倒れる。
この展開はドラマチックで感傷的ではあるが、柄本明のさすがの演技の巧さが光っていた。
貫田とその妻の為に、イチら病院スタッフはあるサプライズを用意するが、あれは如何なものかと。星空は美しいが。
宮崎あおいだけファンタジーの世界の住人のようで、一人浮いていた。
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