神様のカルテ2のレビュー・感想・評価
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一止の成長物語
医者としての葛藤や苦悩を物語る作品であるから、主に病院の中での話の展開にはパターン化してしまうのはある程度無理のない事ではあると思っていたが、ひと捻りが欲しかった。
櫻井翔は前作に比べると、その演技力が格段に上がっているのにはファンならずとも驚くのではないかと思う。 藤原竜也というデビュー作から演技派と高い評価を得ている俳優と競演と聞いて前作で加賀まりこさんに持っていかれた感があったので、内心観るのが怖かった。しかし、そんな危惧は吹っ飛んでしまった。スクリーンには櫻井翔ではなく、しっかりと栗原一止が存在していた。
宣伝では夫婦で観てねと言っていた。私には一生を賭けたいと覚悟した仕事をいかに自分に誠実に向き合い次にどの様な形で繋いでいくか、仕事に悩んでいる若い方々に見てほしいなと感じた。
前作よりも
軽やかで楽しめる映画
胸に響く良作
良い作品だと素直に思った。役者陣は好演しているし、単なるお涙頂戴の話ではないのもいい。
地域医療の実状を描いてはいるが単に医療ものという括りではなく、人と人とのつながりといかに生きるかを描いている人間ドラマだと思う。
一見テーマが重く退屈そうだが、そうでもない。テンポがよく、笑えるシーンもある。だからといって軽薄な感じはない。
何度も涙して、だが観賞後には爽やかな思いが胸を満たすのも、なんだか気持ちがよかった。
主人公夫婦がふんわりしているのでカップルや女性向けと思われるかもしれないが、男性も十二分に楽しめる作品だ。むしろ男性の方が共感が大きいかもしれない。
前作では主人公の住まう御嶽荘がファンタジックに過ぎる気もしたが、今作では浮世離れしてはいるがとても居心地のよさそうな古い下宿になっていて良かった。主人公の妻・ハルの“男の理想の妻”っぷりは相変わらずだが、夫を支えたいという健気さと必死さは前作より人間くさくて可愛らしかった。
人間
多分、数年前の自分なら、ありがちなストーリーだとか、設定に無理があるとか色々物申したかもしれない。でも、今の自分にはあまりにもしっくり来る。素直に泣いた。生まれて、生きて、死んで…。人間って結局それだけ、細胞の塊で、DNAに支配されて、巨人のエサでって…違うか(笑)柄本さんの演技は私が見た役者のパフォーマンスの中では史上最高だった。単純な私は、あの演技を見て人生観が変わった。女優になりたい…それも駄目でしよ!いやあ、只々生きたい!生きる意味とか、存在感とか、自分探しとか、どうでも良い!生きるために生きる。人生の目標は生きる事!それで良いじゃん!って何だか思った。一作目より出来が良い。シリーズ化希望です。
中々良くなった作品
厳しい地域医療の現場が垣間見れます
70万部を超えるヒット小説小説『神様のカルテ2』を下にした作品。概ね原作に沿った作りとはなっていますが、一作目同様、一部設定が原作とは異なっています。
まずは、作品とは直接関係のないところから。公開初日に行ったわけですが、意図せずして、舞台挨拶の中継を見ることが出来ました。いや、映画のスケジュールを見た時、116分の作品なのに、上映スケジュールが150分も取ってあったので、「何でこんなに長いんだ?」と思ったのですが、疑問が氷解しました。
舞台挨拶に出てきたのは、主演の櫻井翔君の他、宮﨑あおいさん、要潤さん、市毛良枝さんと、深川栄洋監督。二作目の重要人物の藤原竜也さんは?と思いましたが、居ませんでした。本日2回目の舞台挨拶で、1回目に取材に来ていたマスコミも居なかったので、力の抜けた、リラックスした感じの舞台挨拶でしたね。宮﨑あおいさんが「初日のような気がしない」と言っていましたが、何故? まぁ、そこは、櫻井翔君にも突っ込まれていましたが(笑)。
原作とは異なる設定ではありますが、随所で泣かされそうになる所は、原作同様。ですが、最後に無理やりタイトルの“神様のカルテ”をセリフに入れるのはどうかなぁ。一作目の時も同様の演出でしたが、今回もそうでした。どちらかと言うと、そう言う演出は私は好きじゃないです。
原作は第三弾まで出ていますが、映画も第三弾があるんですかね?その際、今回で貫田医師は亡くなってしまっており、もし第三弾を映画化するのであれば、貫田医師の抜けた穴をどう埋め合わせるのかが気になります。
よかった!
とても心温まる話だった。
内容は本を読んでからの方が良い気がした!
人生の話だから仕方ないのかもしれないが終わり方がもう一息!という感じだった。
風景、サラブライトマンの音楽が最高に素敵だった。
医師も患者も人間
地方病院の青年医師イチが、写真家の妻ハルや同僚や患者に支えられ、成長していく姿を描いた、2011年のヒット作の続編。
前作は感傷的過ぎて今一つ感銘を受けられなかったのだが、今回は割と良かったのでは?
最も、前作はDVDで鑑賞、今回は試写会がたまたま当たり劇場で鑑賞の違いだろうけど。
激務、仕事と家庭、医師と人間…。
前作以上に医療の現状に踏み込み、考えさせられるものも多かった。
新味として、赴任して来た、イチと同期でエリートの進藤。
が、進藤は、定時には帰り、緊急の呼び出しにも応じない。
どんなイヤミな奴かなと思ったら、その理由には説得力あり、それに医師としては確かにエリート。良い医師じゃないの。
イチの恩師・貫田が病に倒れる。
この展開はドラマチックで感傷的ではあるが、柄本明のさすがの演技の巧さが光っていた。
貫田とその妻の為に、イチら病院スタッフはあるサプライズを用意するが、あれは如何なものかと。星空は美しいが。
宮崎あおいだけファンタジーの世界の住人のようで、一人浮いていた。
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