神様のカルテ2のレビュー・感想・評価
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傍にいなくても、気持ちは寄り添える
映画「神様のカルテ2」(深川栄洋監督)から。
さすが、続編が製作されることだけあり、
ストーリーがしっかりしていて、安心して観れた。
今回は、医者とその奥さんという、3組それぞれの夫婦関係が、
とても爽やかに、私の心に残った。
たぶん作品の根底に、お互い忙しく仕事や生活に追われているが、
「傍にいなくても、気持ちは寄り添える」という考えが流れていて、
作品全体に、それを意識した、温かい夫婦愛が散りばめられていた。
特に、柄本明さんと市毛良枝さん演ずる夫婦の関係は、
ふたりにしかわからない距離感があり、程よく支えあっている。
その夫婦の歴史が支えになって、若い奥さん役の宮﨑あおいさんが呟く
「一番苦しい時に限って、私がいることを忘れてしまう」という
一方通行の想いを、熟年夫婦役の市毛良枝さんが、見事に
「傍にいなくても、気持ちは寄り添えるのよ」と双方向の想いに変え、
出産間際の若夫婦に、言葉のプレゼントをしたのではないだろうか。
じっくり考えてみると、それは、多忙の医者の夫婦に限らず、
どんな職業の夫婦でも、いや、遠距離恋愛の恋人たちにも通ずる
大切なフレーズとして、輝きを増してきた気がする。
もちろん、女性側だけでなく男性側も、こんな考え方を持てたら、
より素敵な夫婦生活が送れるに違いない。
私も愛用の手帳に、メモしておこうっと。
見た!
久々に人の温もりに触れた感じで前作同様泣けました。劇場で、見れたら良かったのだろうけど体質的に劇場まで足が進まないので今回はDVDで観賞しました。医者の立場や患者やその回りの人々の立場また、看護師の立場 等々いろいろ考えました。随分勉強になりました。
純粋に良かった。
前作は悪いわけではないが、なぜかハマレなかった。だけど、今回はなぜかハマレた。
これはもしかしたらカメラを変えたのがあるのかもしれない。まあ前作のカメラは悪い訳ではなく、自分が合わなかったんだろうな…
自分にはちょっとまだ早い作品には感じましたが、見て良かった。
柄本さん、やっぱり演技上手いですね。もちろん妻の方も。本当に流石です。
櫻井翔は、もうちょいで完全に役者と言える方になると思います。アンチは大根と言うでしょうが、決して下手ではない。
〈宮崎あおい〉も相変わらず、可愛くて見事な演技。現実離れはしてるみたいですが、これは世界観を表すためなので自分は気になりません。
藤原竜也は意外に抑えた演技でちょっと違った演技を見られて新鮮。
っていうか、出演者、みんな良い演技。
作品自体は医療とは何か、夫婦とは何かを描かれていて考えさせられます。
なので、なかなか重いですが、コミカルな部分があって絶妙な空気感のある作品になっています。
そして、夫婦の愛には純粋に感動させられた。もちろん、どちらも。
特に、柄本さんの夫婦は映像的にも良く、心を揺さぶられた。
こんなに良い作品なのにコケたことに納得がいかないが、とても素敵で良い作品なのでぜひオススメです。
前作と共に。
一止と榛名。
「夫婦の形」と言う物は、本当に言葉をいくら紡いでも表せないと思います。
我儘で構って欲しがりな弱気な私から見ると、菩薩のようなハルは一体何に夫婦としての幸せを感じているのだろう。
前作から少し引っかかっていたし、しかし前作でもひとつの答えはありました。
ただ今回はイチの成長と責任も重なっていたので、「ああ彼女はこうやってイチが必死にあがいてもがいてそれでも命を救いたいと動く姿に、そんな彼を支えられる喜びに、妻としての幸せを感じているのだろう。」そうぽつりと思いながら涙がホロホロと。
ハルにだって悩み苦しみも人並みにあるのでしょう、その中でイチと共に磨かれていった心の透明さが演技に映えていました。
宮崎あおいさん、本当に澄み切った表情と優しい瞳をされていて、雑誌でも他作品でもCMでも見ない”ハル”が居ました。
毎度驚かせられます。
櫻井さんもいつもの演技よりずっと違和感なく、自然さが見受けられました。医療現場に赴くなど努力された証が見えます。
医療にお世話になっている身として、医療関係者の心というものが特別でない事を改めて感じる作品でした。
皆、掴める事届かない事の中で必死に生きていると。
安いTVのSPドラマ
前作も決して優れてはいなかったけど、それでも原作読んだときの柔らかい雰囲気をちゃんと残していたのは嬉しかったけど、本作には最早それすらなかった。騒々しい音楽、深みのない脚本、場面の映し方も工夫がないし、前作で飛翔の可能性を感じた櫻井さんも今回はその煽りを受けていて、全然夢中になれなかった。
続編は前作より落ちるって言うけど、これはちょっと問題外。
個人的には前作の方が好き
申し訳ないのですが、「単純だった」と言う感想を持ちました。
さらに言うならば、結末が簡単に予想でき、その予想通りだったな・・・と。もう少しひねりがほしかった。
予想通りだったから、涙も出なかった。
意地悪な言い方をすると、「泣かそうとしているな」と言う印象を抱きました。
でも、悪い点はそれだけで、全体的には良かったと思います。
番い
現行の医療制度の限界と、仕事と家庭というどこの家庭でも起きてそうな問題を題材に、全編に一止と榛名の愛の物語が紡がれていた
大切なのは理屈ではない
傍から見て「家庭を顧みない、仕事優先」的な一止でも
榛名にとっては仕事を頑張る夫がすべてであり、そんな夫を支え、慈しむことだけでも彼女の中で十分に幸せを享受できる
そして同じく強い責任感で仕事に臨んでいた貫田さん、最期の「ありがとう」という言葉だけで奥さんの人生はとても素敵なものに昇華する
二組の夫婦の絆、とても素敵でした。
そして、一止と進藤、貫田と高山こちらも二組の今度は友情を描く
お互いが認め合い、尊敬し敬いあう、だからその人のために本気でぶつかる
愛情も友情も、結局相手を思いやり尊敬しあい助け合う
必要なのは「そろばん」などではない、相手を思う心だ
簡単に「イイね!」がもらえる時代
一番大切な人の「イイね!」をもらえるように。。。
なにこの垢抜けた感じ。
いっつも思うんだけどもさ。
翔くんって演技すると「ただの櫻井」って言われてるんだよね。
おそらくそれって、演技してる時にもすごく我が出てるからだと思うんだけどさ。
例えば嵐さんで考えると、ニノとリーダーは憑依型、松潤と相葉君、そして翔くんが計算型かなと思うんでさ。
なんだろう、全部翔くんなんだよ。あぁ翔くん演技してる、って感じるんだけども、全員同じ人には見えないの。
全員翔くんの雰囲気が漂ってるんだけど翔くんじゃないの。「櫻井翔がアイドルじゃなく◯◯だったら」っていうのが演技になってる。
昔の先輩ROCK youで高橋一生が言ってた「この役が自分の人生の延長上にあると思って役作りをしてる」と話しているのをいつも思い出します。
神様のカルテ2はそういった観点から考えるといちばん櫻井翔っぽくない憑依した役だったと思います。素敵です。
医療の大きな問題
医師の数が足らないために、疲弊してしまっている医療現場を描いている。医師が人並みの生活を送れず、家庭が崩壊しかかっていることに対して問題提起している。
しかしながら、当然解決策はなくて結論は曖昧のまま。もやもやする感じ。先輩医師の死の間際の演技は迫力があり必見。
本当に良い映画です!
日本映画の良さを改めて感じました。
優しくて心地良く穏やかな気持ちになれる本当に良い映画です。
映画にありがちな事件とかサスペンスとか大逆転があるとか
そんなものよりも、深くて優しくて大切なものが有る映画です。
キャストも良かったですし、柄本明さんの名演技に涙がでました。
医療映画の堅苦しさは無く、人との絆や家族の大切さを感じ
させてくれます。
大切な人を連れてもう一回観たいなと思っています。
心が暖まる話
現実的と理想的が混ざっているが、それは関係なく。心が暖まる話だ。特に長野の風景と桜井翔、宮崎あおいこの二人が妙にあっている。そこにプラスされるのが都会的な夫婦の藤原竜也と吹石一恵。さらに先人の柄本明と市毛夫妻。この夫婦をうまく使ってる。それぞれの形があることを教えてくれる
真の助け合いを。
シリーズ二作目。
原作は相変わらず読んでいないが、一作目を観ているので
すんなりと主人公夫婦の世界に入ることはできた。
好き嫌いの分かれそうな描き方ではあるけど、地域医療が
抱える問題というより、今回は共働き夫婦全体が抱える問題
になっているな、と感じた。
子供が生まれれば、生活が今までのようにはいかなくなる。
子供って、絶対今日は困るんだ!という時に限って熱を出す。
仕事仕事で隙のないスケジュールを生きる夫婦には、
どちらかが仕事を削って面倒をみなければならない時がある。
今作で登場する一止の同期・進藤の言葉に、それを思い出した。
進藤の妻は小児科医で忙しく働いている。たった一日の休みを
とったその日に亡くなった子供の遺族から不在を責め立てられ、
精神的に参ってしまい、以来子育てを夫に押し付けている状態。
業を煮やした進藤が子連れで一止の働く病院に赴任してきたの
だが、保育園の迎えや世話で、担当医本来の業務に没頭できない
状態が続く。そこで進藤の投げた疑問が「夫婦って、何なんだ?」
それに対する応えを出すのが一止の妻・榛名と恩師の貫田夫妻。
どちらも忙しく働く夫の傍で、妻が黙々と支えているのだが、
もちろん寂しくない訳ではないし、何の不満がない訳ではない。
お互いに夫の仕事が何であるかを理解し、応援し、協力するのみ。
逢える時に逢い、話し合い、支え合い、赦しあっているという
いわば夫婦の理想形。こんな奥さんだったら夫は嬉しいだろうね。
進藤家はその逆パターンになるのだが、もし子供が生まれたなら
当然そういう時期がくることを初めに予期していたはずである。
医師は患者が第一なのは致し方ないが、医師にだって家族はいる。
その協力をチーム全体で補ってあげるべきじゃないかと私は思う。
何でも一人で抱え込むと(特に子育てには)ろくなことがない。
最近は大型マンション内や企業内に保育施設が設けられている。
病院内にも働く医師のための保育施設が作られるべきだと思った。
そもそもこういった重労働で睡眠時間すら僅かだという医師達を
診てもらう患者側も、もっと知らなければいけないと思った。
彼らが倒れてしまったら、私達の救急要請に誰が応えてくれるの。
健康第一を謳う医師が、不健康第一では困る。
難しい問題ではあるけれど(どの企業・団体に於いても)せめてもの
改善を促す一項目にはならないものだろうかと、今作を観て思った。
タバコをやめましょう、身体によくない。といいながら、
ああやってタバコをふかす医師を見て、いかにストレス重篤かを
考えさせられてしまった。
(仕事も子育ても身体が資本。神様のカルテを遺すより長生きしてね)
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