「保険金殺人の闇を暴く」凶悪 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
保険金殺人の闇を暴く
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白石和彌監督。
山田孝之
リリー・フランキー
ピエール瀧が、自分の感情と判断によって、次々と他人を葬ってゆく男、須藤を、リアルに演じているように思った。
リアルだと思ったのは、あくまで私の主観である、ああいう人間がいてもおかしくないと直感的に感じた。「センセイ」からは、「お前は頭が悪い」と目の前で言われているヤクザの組長。
そのヤクザを使って保険金殺人を繰り返していたのが「センセイ」。「センセイ」には、まともな家族がいるし、まともな職業にもついている。須藤は、もし「センセイ」が、須藤を裏切ることがなかったら、刑務所からの告発はしなかった。記者を動かして全く隠されていた事件を陽の元に晒すことはなかった。「センセイ」と須藤たちがおこした数々の事件は、スクープ雑誌記者(山田孝之)の頑張りと裏切られた須藤の怒りによって、詳細な記事になり、偽装された殺人は事件となりやがて裁判へと結びつくことになる。
上申書殺人事件という、実在の事件を原作にしたフィクション。フィクションではあるが、現実感緊張感がハンパない。
要所、要所で「凶悪」的な犯行の描写がある。
明るく見えるところは、ふざけながら殺人を犯す「センセイ」たちの犯行の描写くらいである。
みるのは、結構、しんどい。
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