世界にひとつのプレイブックのレビュー・感想・評価
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夢中になれば求めるものは手に入る
愛するがゆえに躁鬱になってしまったのか?少しだけ気持ちは解る気がする。
やっぱり女性は賢い❗
人は集中できるものをみつけ、それに夢中になれば自ずと結果は見えてくるんだろうと思った。
パットが手紙の主に気付かなければ、たぶん奥さんの元に戻れたかもしれないし、ティファニーのホワイトライに気づいたから気持ちが変わったのかもしれない。
二人の演技は素晴らしい‼️
まあまあ
つまらないとは思いませんでしたが、パット、パットの父、ティファニーの心情が分かりにくくモヤモヤしました。
まずパット、いつからティファニーに恋愛感情を抱く様になったのでしょうか?ティファニーもそうです。その様な描写は無かったと思います。
そしてパットの父、パットが居ると賭けに勝つことができるからと一緒に観戦させていましたが、途中で本当は息子と交流したかっただけの口実だと言っていました。しかし、仕事を辞めるほどギャンブルにハマっているところや、パットとティファニーが居ると賭けに勝つとティファニーに言いくるめられてティファニーへの態度を変えるところから父が言った言葉に信憑性を感じられません。(ニッキよりもセラピー治療を受ける身であるティファニーを勧めた辺りは本当に息子のことを思っていると分かったのですが‥)
個人的に精神を病むことの多い私にとっては共感する点の多い作品でした。(躁病の症状は理解できませんが)
ジェニファーローレンスがクレイジーでカッコいい。 なんか家族の絆っ...
ジェニファーローレンスがクレイジーでカッコいい。
なんか家族の絆っていいな。家族全員で全財産を賭けようとするところがなんかアメリカっぽいけど。
デニーロ扮する父親が息子に対して時間を共有したいって泣きながら話しかけてたシーンは泣けたなぁ。
「はじまりのうた」と比較できる
メインキャストの二人が人生のどん底から明るさを取り戻すという点では「はじまりのうた」と類似性が見られる。
比較すると「プレイブック」は音楽にパンチはないけど(中毒性がない、一度見たら満足する映画)、カットや回しがバランスを欠いて印象に残るシーンがあって、ちょっと感動した。
邦題のプレイブックはちょっと微妙なんじゃないか。
不完全な家族が温かい
途中から結末が見えてきて
実際に予想した結末で
一時的な幸せで話が終わって
話にはなくても
こっからも怒鳴り合いの毎日が見えてて
パットは大事な人の近くにいたら
また傷つけて傷ついて泣くだけだ
と感じてしまった
が、実は結構泣かされて
ギャンブル、暴力のお父さん
自分の都合や周りの圧力で
最後まで子供を守りきれないお母さん
比較し優位にたとうとする兄
頭に血が上ったら抑えきれない
暴力的な主人公、パット
ストレスがあると
すぐ男に逃げてしまうティファニー
しかし、一方で
子供と仲良くなりたいお父さん
子供を心配し守ってあげたいお母さん
本当は仲良くしたいお兄ちゃん
単純な主人公
賢く、パットに気持ちや
他の人の気持ちがよく読めてるティファニー
不完全で弱い人が集まった家族が
それでも確かにお互いを想い合ってる
そんな温かさがわかる映画だった
躁鬱病に巻き込まれる人達
初めて見た時は前半50分程度までしか見れなかったがその時は面白いと思った
でも二度目に最後まで見直すとジェニファーが可愛いしか残らない
クーパーが躁鬱で荒れてる時は病気だからねで片付けられるがそれ以外の普通の会話のときでも相手を考えない発言をするのは躁鬱と関係無いと思うがどうなんだ?あれも躁鬱の症状なんだろうか、最初はアスペルガーを伴っているのかと思ったがまともな発言もするんだよね
結局精神疾患者を立ち直させるには個人の力だけじゃ駄目で家族や友人に恵まれてないと駄目なんだと思わされる映画でだからこそジェニファーがヤリマンなのは疾患者なだけじゃなく家族や友人に恵まれずに人寂しいから
そう考えるといきなり友達になりたいと言ってきたのも理解しやすい
この映画が恋愛映画として見たら今一つなのは関係を持つきっかけも一致団結するまでの間も純粋な気持ちじゃなく最終的には互いが互いを純粋に思い合うのでチャラといえばチャラだがどうしても真実の愛感が濁る
あと親父の遺伝でしょ(笑)
excelciorの完璧な発音
・・・え、これがアカデミー賞ノミネートかーい!!!
どんだけ普通なお話よ。どんだけpredictableよ!
ティファニー役のローレンスが主演女優賞を取ったのは納得。
ブラッドリー・クーパーがは平均的にかっこよかった。
それ以外、特筆すべきこともないよ。
妻の浮気で精神を病んだ夫が、暴力事件を起こして精神病院に入院。
退院後、身の危険を感じて接近禁止令を出した妻の信頼を回復させるため、苦心する夫。
↑ってこの時点でおかしいでしょ。なんで不倫された側が苦心しなきゃなんないのさ?
暴力を振るったのは妻にではなく不倫相手の男だし、そもそも不倫相手を家に連れ込むとかクソなのは妻でしょ。
こういうのってアメリカ的なのか?矢口は離婚して「旦那が可哀想」ってなったけどな。
でもあの旦那もあの事件をいいように利用してメディアに露出してるから、今となっては別に可哀想でもないし全然好きじゃない。って何の話。
とにかく、話題作の割に単調な感じがした。
ものすごいダンスが上手くなっているわけでもなかったし、まぁそれがストーリー的に逆に重要というのでもあるんだけど。
やっぱり私は劇的な展開がある作品が好きなのでしょう。
excelsior
一言で言えば、精神を病んだ者達の恋愛事情。
患者を抱える家族は想像以上に大変だと思います。軽症とは言え映画に描かれているようなコメディでは済みません。でも笑い飛ばせるようなタッチが良かったです。主人公が手紙の秘密から、実は自分の環境は愛に包まれているということに気付いた?ように見えたシーンが一番好きです。
主人公は自分を捨てた不倫妻に、彼の父親は息子と観戦したゲームは勝つという迷信に、それぞれ執着しています。でも視点を変えれば違うものが見えてくる、最後に2人は現実を見据える勇気と覚悟を持ったように思えました。
昨日の自分より一歩上へ、でも自分なりのゴールで良い、自分の合格点で良いんだ!っていうメッセージに溢れていました。
"The world will break your heart ten ways to Sunday."
原題の意味を知って色々合点がいきました
アメフトの予備知識だったり、ファンの感覚だったりがあるともっと感情の入り込めたなーと思いちょっと残念…笑
物語としては中盤の物足りなさを終盤、ティファニーがパット家に殴り込みにいったところからフィーバーしました。笑
デニーロ凄え…
チョイ役にクリス・タッカーかい!笑
など突っ込みを入れてました。
うーん、ラストはキュンとなってしまった…笑
でも、鑑賞後に振り返ると「クレイジーラブコメ」ではなく「希望の光は必ずある」というヒューマンドラマかなーという心境に
原題の意味と日本語タイトルとで全然趣旨違うから、調べたり考えたりしないと訳わかりませんね
原題の意味を考えると
終盤のキーワードの意味も
デニーロ父さんの息子に贈った言葉の重みも
深ーーーくなりました。笑
人生も恋も満点はいらない。
どなる。
うるさい。
すぐきれる。
ぶつかってくる。
はげしくけんかする。
うざい。
けってんだらけ。
だから?
そんなきみがすきなのさ。
どうしようもなく。
ごてんでまんぞく。
人生も恋も満点はいらない。
本作がもの凄く喧しいのは、このパットとティファニーを軸にして周りがなんだかツイスター的に、わーって捻れてるから。
最初、その回転の速さについていけず、うるせー!ってなってちょっと目眩。けれど中盤になって回転がやや緩やかになると、周りを取り巻く仲間達の暖かさが見えてくる。
うるさくても、喧しくても善意の塊の人達。特にパットの父ちゃん。
鬱病を抱えるパットは社会復帰を目指しつつ、両親の家で暮らしています。妻のことも吹っ切れてないので、全てにおいて消極的。
そんなパットの逃げ腰気質を全財産をなげうってでも治したいと思っている、父ちゃん役のデニーロがやっぱ凄い。絶妙な間でボケて、突っ込んで、怒って、笑って、流石の職人技!本作のユーモアとシリアスの絶妙な塩梅は、デニーロによって作られてると言っても過言ではないと思う。改めて、その凄さを再確認しました。
だって本タイトルにある「プレイブック」は父ちゃんが大好きなアメフトの「連係プレーや作戦を図解したノート」のこと。やっぱ、デニーロが肝なんです!
原題が「Silver Linings Playbook」
英語のことわざ「EVERY CLOUD HAS A SILVER LINING(すべての雲には銀の裏地がある)」→どんな困難な状態でも希望がある。と、恐らくデニーロ父ちゃんが好きなアメフトのプレイブックをかけたタイトルだと思いました。
また、パットの友人役の(今回は)笑わせないクリス・タッカーもいい!テンション高めコメディアンである彼の、裏の顔を見たような感じがしてどきっとした。もっと、こんな役をやればいい。
でも個人的には、マーロン・ウェイアンズを当てて欲しかったです(笑)
そしてパットとティファニーの肝心な二人ですが。腰が引けてるパットに、暴言を吐きながらずかずか近寄ってくるティファニー。
以前、何かで書いたけど。口が悪くて、無神経で、空気読まなくて、相手の気持ちを察しない、とにかく自分の気持ちを押しつけるティファニーみたいな人ってウザい。
でもこんな強引な善人がいるからこそ、世界がなんとなく回ってるような気がする。「どうせ、私なんか」と手を拱いている人が、何かを成し遂げられるわけがない。もちろん人の気持ちも、きっと掴めない。ティファニーはパットに当たって砕けて、パットの心をめちゃくちゃに崩して、結果的に、なんだか綺麗なハート型に纏めたんです。あ、この比喩、ちょっと恥ずかしい。でも構うもんか!
ハート型にしたんです!
ラスト、二人が出場するダンスコンテストの点数は「5点」でした。10点満点の、5点。それでもいいんです。十分なんです。この点数(シーン)が、いろいろ表してて秀逸!
誰か私の心も崩して、ハート型にしてくれないかなぁ。
うわ、これも恥ずかしい。でも構うもんか!
ハート型!
※バレンタインデー間近に観たものですから、すみません。
Silver Linings Playbook
“Silver Linings”=“どんなに絶望的状況下であっても、どこかに必ず希望はある”
愛とはなにか。
イーグルスがジャイアンツに負け、大金を失い一家が最悪の空気に包まれる中、カチコミかまして理論武装でまくしたててパパを懐柔させちまうティファニーかっけぇ。頭いいよな。
随所に溢れている家族愛もgood。
最後にパットが手紙を渡してからのキス、込み上がってくるモノがある。映画界数あるキスシーンの中でも随一。
愛に満たされる気分
登場人物たちはダメダメな一面を持つからこそ、人間らしく見える。
主人公のパットは、妻の浮気相手に暴力をふるい、精神病院に入った。
退院後も、妻へ接近禁止となっているのに、
妻が好きでたまらず、なんとか会おうと画策し、周りを困らせる。
頻繁に癇癪(かんしゃく)も起こす。
その父も、ジンクスやギャンブルに固執する一面を垣間見せる。
ティファニーは、誰とでも寝てしまう女であったが、
そんな過去の自分と決別しようと、もがき苦しんでいる。
パットは妻に夢中で仕方がない。
しかし、ストーリーが進む過程で、自分に近い場所にいてくれるティファニーの愛に気づいていく。
その決定的なきっかけは、妻からパットへの手紙を、実はティファニーが書いていたと気づくことだ。
それに気づいた瞬間、愛に満たされる気分になること間違いなしだ。
二人でダンス大会に出るというのも、二人の絆や愛が深まっていく過程を見せるために、巧妙に仕組まれていることに感じた。
観客にはサイン出してくれないのね
最初、パットの暴れっぷりや、わめきっぷりに、DVD借りなきゃ良かった!と後悔したのだが、終わった時にいいもん観たわ〜て感じる作品ですね。
ラスト直前まで、パットはティファニーを好きだというサインを、劇中の誰にも観客にも出さない。
ダンスが終わり、元妻へ向かい耳元で囁くシーンで観客は、なんだよこいつ、お前の視線の中には元妻しかいないのかよ!?ティファニーが可哀想だろが!と思うでしょう。
ところが...という観客を騙すテクニックだが、結ばれて良かったので、素直に騙されてあげます(笑)
キャラクター設定が突飛だけど、ストーリーは家族愛も含めた王道の展開ですね。
中盤ダンスを始めてから、パットがほとんど躁鬱の症状を出さなくなるのだが、ラストが爽やかで気持ち良い気分になったので、それも目をつぶります(笑)
日曜の夜はキツイ
躁鬱に関連した映画。
タメには、なるのかもしれないが・・・
前半、観ているこっちもストレスが溜まりそう。
最後は救われるが、明日から仕事と言うシチュエーションで観るべき映画ではなかった。
ある程度テンションを上げて鑑賞するのが望ましい映画かも。
途中で「アレ?」と思う伏線があり、最後、腑に落ちる構成だが、その「アレ?」が思い出せない・・・
2度は観たくないし・・・
「寝られる」としたのは、途中、観たくない気分になったから。
ただのコメディには終わらない傑作映画
デヴィッド・O・ラッセルは私のお気に入りの監督の1人だ。作った映画の一つ一つが別々のトーンを持っていて(皮肉的な笑いは一緒だが)、毎回違った映画の楽しさを提供してくれる。そして今回も今までとは全く違うのに、素晴らしい時間を過ごすことができた。
この映画に登場する人々はみんな騒々しくて“イカれている”。自分の想像通りにいかないと不満を露にし、挙げ句の果てには大声でがなり立てる。だが大げさで極端な描写かと言うと、そうではない。むしろ自分たちとの共通点を嫌という程見つけられる。つまり「映画的な面白さ」と「リアルな人物描写」が絶妙に合わさっているのだ。これこそがこの映画を忘れがたいものにしている要因だろう。
ではその見事な相乗効果は如何にして生み出されたのか。最も大きいのは役者たちの目を見張るほどのハマり具合、そして巧妙な脚本だろう。
まずは完璧な配役だが、最も評価すべきは躁鬱病のパットを演じたブラッドリー・クーパーだ。彼が登場した瞬間、その目を見るだけでパットがどういった人物なのかが分かる。自分の考える理想郷(つまり元妻と寄りを戻すこと)を再生できると信じて疑わず、その(ある意味で)まっすぐな眼差しは周囲の人間を困惑させる。だが、ひたすら自分のゴールに向けて突っ走るのではなく、自分が問題を抱えていることをある程度認識している点が非常にリアルだ。ただ時折自分のやりたいことができなかったり、元妻のイメージを思い出させる物に直面したときにキレてしまうのだ。自分の感情をコントロールできずに混乱するパットの姿は真に迫る。
パットのダンスパートナーとなるティファニーにはジェニファー・ローレンスが扮しているが、相変わらず魅力的だ。彼女のすごいのはどんな映画であっても完璧にその雰囲気に同化する演技力だろう。とても21歳の女の子が撮影したとは思えない。
ティファニーもまたパットと同じ“キレる人”だ。実はこの点が重要であり、観客がパットとティファニーに共感できる要素となっている。ティファニーは事あるごとに、自分の苛立ちを隠そうともせずに暴言を吐きまくる。だが彼女はパットと違って、“自ら”キレている。いや感情が高ぶって中にあるものを吐き出す点は一緒だが、リミッターがどう外れるかで違うのだ。実際、劇中で多くの人間はそれぞれの方法で押さえきれない感情を吐き出している。そういう意味ではパットと何ら変わりないのだ。だからこそ観客はティファニーを初めとする周囲の人々の存在を通じて、パットに共感することができる。もちろん、「躁鬱ではないがキレやすい」という微妙な性格を演じるには高い演技力が要求される。ジェニファー・ローレンスは見事その要求に応えたと言えるだろう。
だが「世界にひとつのプレイブック」は脇役に至るまで、よく考えて俳優を選んでいる。特筆すべきはロバート・デ・ニーロとジャッキー・ウィーヴァー演じるパットの両親、そして久々のクリス・タッカーだ。
「ラッシュ・アワー3」以来の映画への出演となるクリス・タッカーは、いつものような積極的に笑いを取りにいくキャラクターではなく、ほんのりユーモアを漂わせるだけに押さえている。彼もまたパットと同じく精神病を患っているが、微妙に噛み合ない会話などから、はっきりとそれが分かる。
デ・ニーロとウィーヴァーは文句なしだ。デ・ニーロは最近「役になり切る」というより、「役を“デ・ニーロ”にする」という新たな“デ・ニーロ・アプローチ”を生み出しつつあったが、今回はそれが功を奏した。というより役柄が彼にぴったりなのだ。アメフトの試合に金を賭けて事業の資金にしようとするし、割りかしすぐに暴力沙汰を起こす。彼も“キレる人”なのだ(といっても「グッド・フェローズ」ほどではないが)。
しかし今回の彼が最も素晴らしいのは息子への複雑な思いを体現していることだろう。今まではロクにパットと接していなかったから、躁鬱病になって帰ってきたら余計に困ってしまう。それでもアメフトのげんかつぎを理由に、息子と接点を持とうとする姿はホロリとさせる。若干パットに自分の気持ちを伝えるシーンは唐突な気もする。しかしそれまでの細かい部分にも行き届いた演技が、その経緯に至った理由をしっかりと裏付けている。
ジャッキー・ウィーヴァーはデ・ニーロの陰に隠れてしまい、自分の持ち味を生かし切れていない。だが躁鬱のパットとどう接すれば良いのか戸惑っている母親に成り切っている。唯一と言っても良い落ち着いたキャラクターだから、ストーリーに現実味を加える点でも一役買っている。だが何と言っても、息子への愛情が言葉に出さなくてもはっきりと感じられるたたずまいが称賛に値する。
もちろんこの一見極端な人物たちを一つの話にまとめあげるには見事な脚本が必要だ。監督のラッセルは主演の2人にスポットを当てつつも、中に込められた様々なテーマをきちんと描くことで、ただのコメディには終わらせていない。1つ挙げるとするなら、ダンス大会のエピソードがあっさりしすぎていることか。もちろんこの映画はそれをメインに据えていないが、パットが自らに向き合う点で重要なファクターとなっているのだから、クライマックスとしてもっと感傷的になっても良かったのではないだろうか。
言い忘れていたが、「過去を忘れる」というのもテーマの一つだ。パットとティファニーを決定的に分けるのは、自らの過去を乗り越えられたかどうか、でもある。パットはいつまでも元妻に執着し、ティファニーの心の動きに気づかない。反対にティファニーは夫の死と決別しようとし、ダンスを通じてパットと仲良くなろうとする。この遠回りで何とも言えないもどかしい関係がロマンチックな要素を深めることに貢献している。(もちろん一方的なパットの気持ちもブラッドリー・クーパーの演技あってのことだ)
古めの曲が好きなパットの趣味と合わせたような映画の挿入曲も、それぞれのシーンとマッチしている。主張しすぎず、かつ記憶に残る理想的な曲ばかりだ。これもあってか、映画のシーンそのものも忘れがたい場面が多くあった。完璧すぎるくらいなのに、息苦しさを感じるどころか、すべてが心地良い。
既存のコメディ映画とは一線を画す存在でありながら、しっかり笑えて泣ける。最後のシーンもびっくりするぐらい感動的だ。今年度の映画でも5本の指には入るであろう、紛れもない傑作だ。
(13年3月26日鑑賞)
大人になれない勘違い女とダメ男、出会って希望持つ
たった一人がいてくれた事で世界が変わって光が見えた、という話自体は美しい物語とは思う。しかし、
いつまでも大人になれないはた迷惑なルーザー同士、小太りのレニーゼルヴィガー的主人公も不快度には魅力が足りず中途半端、ダメ男にはイケメンすぎて中途半端、全く共感できずかなり違和感。
ダメ男は夜中にキレてわめきながら窓ガラスを割っても、後始末はしない。。
勘違い女は、相手にキレてダイナーで皿ごと床にぶちまけても、後始末はしないで逃げる。
後で親が尻ぬぐい、親がいなければ関係ない店の人達が後始末をされられるんですよ。
少なくとも他人に迷惑をかけて偉そうにするなと声を大にして言いたい。
はすっぱなジェニファー嬢 強引→反感→引いてみる→気になる→ダンス→愛
というあまりにも短絡的な筋、しかもやたらと長い。
よほど2人の大ファンという方以外にはお勧めしないです。もう少し心温まる笑いを期待していたのでがっかり。なぜゼロダークではなくこれが主演女優賞なのか非常に疑問。
再起の物語っていいですね
再起の物語っていいなと思いました。一見設定上は重い話っぽそうな気もしますが、とてもPOPで前向きな気持ちになれる作品でした。二人が負った傷は互いに少し異なるものだったけど、互いを理解し思いやり、一つのことを共に成し遂げることで過去を乗り越えた。二人の絆はとても強く美しいものなんだろうなと思いました。「Excelcior(より高く)!」辛い過去を忘れようとしたり、何かに逃げて乗り切るのではなく、過去を受け入れて乗り越える。新たな自分に成長しようとする主人公達に勇気をもらいました。
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