世界にひとつのプレイブックのレビュー・感想・評価
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不幸なオトコ ✕ 不幸なオンナ = 「?」
2012(日本は2013)年公開。
【監督】:デヴィッド・O・ラッセル
【脚本】:デヴィッド・O・ラッセル
【原作】:マシュー・クイック
主な配役
【離婚して病んだ元教師・パット】:ブラッドリー・クーパー
【夫を亡くし病んだティファニー】:ジェニファー・ローレンス
【パットの父でギャンブル狂】:ロバート・デ・ニーロ
【パットの母・ドロレス】ジャッキー・ウィーヴァー
アカデミー賞8部門(作品、主演男優、主演女優、助演男優、助演女優、監督、脚色、編集)にノミネートされた。
そして、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞。
1.ドキュメンタリーを観るようなリアル感
主演と助演、4人がアカデミー賞にノミネートされたことをもってしても、
キャスティングの妙、俳優たちの力量が素晴らしく
この作品がいかに自然に、いかに深く観客を感銘させたかわかる。
動きのあるカメラワークもあいまって、
まるでドキュメンタリーを観るようなリアル感、
◆囚われても仕方ない過去に別れを告げ、
◆家族が再生し、
◆新しい家族が生まれる
そんなストーリーに感動した。
デ・ニーロのような存在感ハンパないレジェンドが
実は作品のバランスを崩すパターンを多数見てきたが、
本作に限れば、
彼の外連味・アクの強さ、アウトロー感、
すべてが見事にハマっていた。
2.私は実は ″ハッピーエンディング″派なのか(笑)
「不幸なオトコ ✕ 不幸なオンナ = 破滅」
という映画に惹かれてきた私だ。
『リービング・ラスベガス』などはその代表。
本作は、絵に描いたようなハッピーエンド。
感動せずにいられなかった。
3.まとめ
現代人は、ほぼ全員が病んでいる。
克服できればベストだが、
共に歩んでくれるパートナーが見つかれば、
それが一生涯でなくても、ベターと言える。
アカデミー賞を受賞したのは、ジェニファー・ローレンスだが、
わたしは、ブラッドリー・クーパーの演技に感銘を受けた。
何度観ても、泣けてきてしまう。
☆5.0
そこそこおもろい
イカレてる
主人公もその周りの人物の多くも、ものすごくズレてる。
作品中では精神疾患という設定
(作中で明言してなかったと思うんだが、おそらくは統合失調症)
のようだが、そんな生易しい感じではない。
何かの犯罪を犯し、司法取引で病院に収監され治療を受ける
ことを義務付けされているはずなのに守らない。
自己中心的で他人への配慮が全くできず、他人の言う事を聞かず、
興味が向くと、他者が訊かれて困るような事を平気でズケズケと
訊きまくり、本人たちだけでなく代わりの人間関係も壊す。
こういう所はまるで3歳児。
また、自分が思う通りにならないと喚き、暴れる。
法律を守らないし、規則に従おうという気さえない。
精神疾患というだけでは収まらない、主人公の性格。
ところが中盤から主人公の描き方がガラッと変わる。
少しズレた女性と出会ってから、
・他人を思いやる言動ばかりになり、
・一緒に同じ目的に向かって努力することになり、
・親父との関係を修復しようとしていると、全財産を掛かった
賭け勝負に巻き込まれ、
いつも間にか、その勝負が映画のクライマックスに。
そして恋愛成就。ハッピーエンドって、おいっ。
何でも恋愛映画にすればいいってもんじゃない。
いろいろあるが皆んないい人
登場人物のぶっ飛んだ会話に最初は違和感を感じるが、 だんだんと慣れて来る。ラストシーンはこれはラブストーリーだったんだなと気づく。
動画配信で映画「世界にひとつのプレイブック」を見た。
劇場公開日:2013年2月22日
2012年製作/122分/G/アメリカ
原題:Silver Linings Playbook
配給:ギャガ
ブラッドリー・クーパー(パットリック)
ジェニファー・ローレンス(ティファニー)
ロバート・デ・ニーロ(パトリツィオ)
妻と同僚教師の不倫現場に遭遇したパットリック。
ショックのあまり精神を病んでしまった。
精神病院に8カ月間入院。
母親が裁判所に申請し、強引に退院許可をもらう。
友人の自宅パーティで
友人の妻の妹、ティファニーと知り合う。
ティファニーも夫を事故で亡くし、
精神的に不安定だった。
妻と復縁しようとリハビリに励むパットリックだったが、
ティファニーとペアでダンスコンテストへ出場することになる。
登場人物のぶっ飛んだ会話に最初は違和感を感じるが、
だんだんと慣れて来る。
野球の勝敗とダンスコンテストの点数に大金が賭けられるという強引な脚本だが、それもまたありかなと思わせる。
ラストシーンはこれはラブストーリーだったんだなと気づく。
友人の妻に見覚えがあったが誰だか思い出せなかった。
ジェイソン・ボーンシリーズのジュリア・スタイルズだった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
シャル・ウィ・ダンス?
人生のどん底でみつけた希望の光
予告編を見て、そしてアカデミー賞に
ノミネートされている事から
期待をして公開初日に観賞。
前半、パット(ブラッドリー・クーパー)が
同僚教師と妻との不倫現場を目撃して、
激昂して同僚教師に暴力をふるい病院に、
躁うつ病患者として入院、
母(ジャッキー・ウィーヴァー)の
計らいで退院するも
妻との「接近禁止令」、本人はまだ妻との関係は
修復可能だと信じて、
深夜だろうと暴走する始末-
常軌を逸した行動に出てしまう前半は正直、
映画を見ていい気持ちで帰りたいのに・・・と、
あっ、これは失敗かもと
心の中で芽生えてしまった。
しかし、中盤、そして後半の展開は
グイグイ魅せられて気がついたら
人生のどん底から這い上がる主人公の姿に
応援したくなり、評価がうなぎ上りに上昇した。
こんな映画もめずらしい。
ここまで盛り返すとは・・・驚きの映画でした。
映画館を後にしたときに、何故か心が温かくなり
この映画に出会えた事を、幸せに感じてしまった。
ティファニー(ジェニファー・ローレンス)は、
夫を交通事故で亡くして悲しみのあまり同僚全てを
寝てしまい・・・社長に解雇されてしまった女性。
言動はかなりクレイジー、
ちょっと面倒な女性かもしれないが、
胸の内を気持ちいいほど
全て全てさらけだしている。
どん底状態の二人だからこそ、
共感して最良のパートナーに
なっていくのかというと、簡単ではなかった。
すごく真面目なんだけど、ちょっと余計な
ひと言をつぶやいてしまうパットと社交性に乏しい
ティファニーの組み合わせは
衝突してしまうのは必然。
そんな二人が調整するダンス大会、
心を重ねて相手の事を
理解していくにはダンスって最良の選択-
わだかまりやモヤモヤした気持ちもいっぺんに
吹き飛ばしてくれる。
友情から恋愛に・・・なんてここでも簡単ではない。
友情から恋愛に発展する瞬間、そのきっかけ
その分岐点を決めるサイン・・・
これ、結構見逃してるかもと
自分の中で苦笑しちゃったけど、
パットが妻とヨリを戻したい事を
ティファニーは知っているから、
直接言うことは難しい。
彼女が発信したサイン、見抜けるのか-
主人公二人以外も個性的な面々が
顔をそろえていました。
みんな、お節介焼きがそろってました
パットの父親(ロバート・デ・ニーロ)は、
息子を溺愛するあまり
アメフトの試合に息子が一緒に見ないと勝てないとか、
息子のために全財産を投げ打って勝負するなんて
正気の沙汰じゃないと思い、
考え方についていけない部分があったけど
息子の前で、お前のそばにいたいと本心を
打ち明けたときは愛情の表現が下手で不器用で・・・
自分の亡くなった父親にそっくりで大号泣でした。
生前の父が脳裏に浮かんでしまった
人生のどん底を経験した二人が、
人生至福の瞬間を迎えるのか
ダンス大会終了後の展開は、ちょっと古い作品だけど
1987年の主人公の恋愛を応援するも、
恋する思いを彼に
伝えることができない、「恋しくて」を
思いだしてしまった。
妻とヨリを戻したいパット、パットを応援するも
自分の気持ちに気付いたティファニー・・・
切ない状況二人が下した決断は・・・
いつのまにか劇中の主人公たちの周りの
キャラクターと同様
自分もお節介モードで観賞してしまった。
幸せになって欲しいと。
お節介焼きメンバーの後押しって力強いね
ジェニファー・ローレンスはこの作品で、
第85回アカデミー賞 主演女優賞を獲得
本作品では20代後半~30代前半。
「ハンガーゲーム」では10代後半に見えたけど・・・
演技の幅が広い、名女優ですね。
悪くはないんだけど
テレビドラマ感が強く映画としては少々期待外れ
とらえどころのない面白さ
不協和音が漂うムードと直球なハッピーエンド
前半なんでそんなに愛するのとか、なんでそんなに怒るのという展開で少し入り込みづらい。そういう精神状態を描いているからだと思うが…
なんでダンスなのかというのも唐突に感じた。
また個人的には干渉し合う親密な家族関係やスポーツ愛が薄い方だと思うので感情移入しづらかった。
タイトルもしっくりこなかった。原題の「Silver Linings Playbook」の直訳で『希望のプレイブック』とかの方が新しい人生を歩み出す男女の物語を表現できたか。
そして最後もうまくいきすぎかなと。(最後前妻に何と言ったのかは気になった)
ただ主演女優ジェニファー・ローレンスのクライマックスの愛しい表情は素晴らしい。
数々の受賞をしていて期待値が大きかったかもしれないが、評価ほどではなかった。
ペアダンスマジック
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