劇場公開日 2013年4月6日

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君と歩く世界 : 特集

2013年4月1日更新

両足を失った女性の“再生”と“希望”の物語──
「最強のふたり」を超える“作品力”が、見る者の胸を打つ

両足を失ったひとりの女性が、絶望の淵から再び一歩を踏み出す姿を描くヒューマンストーリー「君と歩く世界」が4月6日より公開される。オスカー女優マリオン・コティヤールが難役に挑んだ同作は、ゴールデングローブ賞2部門ノミネートのほか、カンヌ国際映画際、英国アカデミー賞ほか世界各国の映画賞で絶賛。「最強のふたり」を超える“物語の力”に迫る。

両足を失った女性が再び力強く歩きはじめる姿を、マリオン・コティヤール主演で描く
両足を失った女性が再び力強く歩きはじめる姿を、マリオン・コティヤール主演で描く

■両足を失うという“絶望”から“光射す場所”へ──
 各国の映画賞で絶賛された“物語の力”は「最強のふたり」を超えた!

ゴールデングローブ賞では2部門ノミネート
ゴールデングローブ賞では2部門ノミネート

主人公が大きな困難に立ち向い、そしてそれを乗り越える。語るととてもシンプルだが、成長と再生の物語は誰もの共感を呼ぶ普遍さを持ち、映画を見る者の胸を大きく打つ。日々の退屈を離れて、束の間の非日常を楽しみ、できることなら明日を生きる糧を得たい。映画を通して観客は、人生の向かう先に“希望”が待っていると信じたいのだ。

2011年のフランスNo.1ヒット作「最強のふたり」は、事故で全身がマヒした富豪が、自分とは正反対の青年とぶつかり合いながらも友情を育み、タッグを組んで人生に立ち向っていく姿を描いた。日本でも大ヒットを記録した同作が示した“希望”を、「君と歩く世界」は、より美しく、そしてより真摯に見つめて浮かび上がらせる。カンヌ国際映画際、セザール賞の常連で、今や名実ともにフランスを代表する名監督ジャック・オディアールが描くのは、不慮の事故によって“両足を失ってしまった”女性の物語だ。

アリの優しさがステファニーに希望を与える
アリの優しさがステファニーに希望を与える

南仏の観光名所マリンランドのシャチ調教師ステファニーは、ショーの最中に事故にあい、両足を失う大けがを負ってしまう。失意のどん底に沈みきった彼女を外へ連れ出したのは、5歳の少年のシングルファーザーで、かつてトラブルに巻き込まれた彼女に手を差し伸べたアリだった。憐れみではなく、ありのままの彼女を受け入れるアリの優しさに、いつしかステファニーは生きる喜びを取り戻していく……。

絶望の淵から光が射す場所へと踏み出す一歩、そして許し合うかけがえのない絆の物語は、本年度ゴールデングローブ賞2部門(主演女優賞、外国語映画賞)ノミネートのほか、カンヌ国際映画際コンペティション部門正式出品、英国アカデミー賞2部門ノミネートなど各国の映画賞で高い評価を受けた。“フランスのアカデミー賞”と言われるセザール賞では、8部門ノミネート中、主演男優賞受賞のみ受賞の「最強のふたり」に対して、9部門ノミネート、有望若手男優賞、脚色賞ほか計4部門受賞の成績を収めている。「君と歩く世界」の“物語の力”が、「最強のふたり」を超える輝きと力強さを放ったと言えるだろう。


■この難役を演じられるのは彼女しかいない!
 「エディット・ピアフ」のオスカー女優マリオン・コティヤールが魂の熱演

美しい映像とともに描かれていく“魂の変遷”
美しい映像とともに描かれていく“魂の変遷”
オスカー女優マリオン・コティヤールが難役に挑んだ
オスカー女優マリオン・コティヤールが難役に挑んだ

華やかな舞台から転落し(それも突然“両足を失う”という悲劇によって)、絶望に打ちのめされるだけではなく、人生の希望を取り戻して新たなる一歩を踏み出す──感情の振れ幅も大きければ、肉体的なハンディキャップまでを演じなければならないステファニーという難役に扮したのは、07年に「エディット・ピアフ 愛の讃歌」でフランス人女優としては49年ぶりのアカデミー主演女優賞受賞という快挙を達成したマリオン・コティヤール。「ミッドナイト・イン・パリ」や「ダークナイト ライジング」のハリウッド大作でも活躍する彼女を、オディアール監督は「ほかにステファニーを演じられる人は想像できない」と言い切り、コティヤールは見事その期待に応えている。

自分の容姿に自信すら持っていた女性が、一気に人々の憐れみの視線に晒されてしまう。トラウマともいうべき絶望から、徐々に自分自身を取り戻していく“魂の変遷”は、フィクションという枠をはるかに超えて、観客の心にグイグイと迫ってくる。「身体の一部を失った患者へ徹底してリサーチした」というコティヤールの振る舞いは、“足を消す”というCG効果とも相まって、壮絶な現実感を観客に見せつける。

また、ベルギー出身のマティアス・スーナールツが、優しさにあふれながら、息子をひとりで育てなければならないプレッシャーにも苛まれるアリ役を熱演。コティヤールとスーナールツの演技の共鳴が、人生に迷いを持つ者同士の絆という、見る者の感情を揺さぶる物語に絶大なる奥深さを与えている。


■男の目線・女の目線──
 人生を寄り添うパートナー同士から見た、美しき物語の真髄

3月某日、都内にて「夫婦限定」の映画.com独占試写会が開催。映画好きの夫婦が、ひとりの女性が、男性と出会い、そして立ち直っていく姿を目撃した。ステファニーが立ち直っていく姿勢やアリとの絆など、男性が全体的なテーマを感動したポイントに挙げたののに対して、女性はより具体的なシーンを挙げたという違いはあったが、どちらからも、満足度や感動度の高さを示す回答が寄せられた。男女が絆を築いていく物語だけに、やはり、多少なりともパートナーと自分との関係を再確認したユーザーもいたようだ。同じ質問に対する男性の回答と女性の回答を見比べてみると、「君と歩く世界」が持つ奥深さが浮かび上がってくるはずだ。

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■各界のオピニオン・リーダーも絶賛の声!
 コメントから浮かび上がる生きる意味とかけがえのない絆

各界のオピニオン・リーダーから寄せられた絶賛の声を掲載。「君と歩く世界」が描く、“人はひとりでは生きられない”という意味、そして“信頼し合えるかけがえのない絆”が、ここから浮かび上がる。

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