素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパーのレビュー・感想・評価
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ロボとジー
元泥棒の老人フランク。 独り身を息子から心配され、介護ロボットをプレゼントされるが…。 近未来を舞台に人間とロボットの交流をハートフルに描いた…と言いたい所だが、ヒューマンドラマとコメディのどっちつかず。 このフランクじいさんが偏屈。 ロボットと共に再び“ある事”をやろうとする困ったちゃん。 笑いたい人、感動したい人には、ちょっとアレレ?かも。 とは言え、フランク・ランジェラはさすがの巧演。 CGは使わず、(おそらく)被りもの撮影のロボットのアナログ感はいい。ロボットも愛嬌あり。 偏屈じいさんがロボットに心を開く過程、しんみりするラストなど、気が付いたら味わい深い。
相棒ってそういことね
ちゃちなロボットが登場し、大丈夫かなと思いましたがフランクとの交流はなかなか人間味がありました。
ボケて万引きしてるのかと思ったら話しが予想外な方向に進んで。。。
相棒ってそっちの意味もあったんですね(笑)
ロボットもなかなか素敵でしたが、記憶を無くしたフランクが奥さんにまた惹かれ愛してたというところが印象的で少し泣けました。
心がほんわかするお話でした。
もっとハッピーな映画だと思っていた
タイトルに尽きるのですが、最終的には家族に愛されているようでその点ではハッピーエンドといえばハッピーエンドなのかもしれませんが… おじいちゃんとロボットのハートフルな友情の映画というよりは、認知症のおじいちゃんをどうするか?っていうことが主題だったの…かな…?? とはいえロボットは可愛かったしラストシーンまではほのぼの見れました。
途中までは面白かった
ロボットとのやりとりや泥棒の相棒に仕立てる展開など、なかなかひねりが利いていて面白かったが、ジェニファーが実は別れた奥さんだったという設定はやや強引に感じる。邦題もいまいち。
ぬるい内容です
ロボットにだんだん傾倒していくシナリオなのだけれど、久々にあらわれた娘のくだりは少々無理があって、家事のできない娘の演出と、ロボットを邪険にすることに対する反感には説得力がなく、いくらもうろくした老人でも友達ロボットより、娘を選ぶでしょう。 この映画、表層的にはヒューマンドラマ、ということらしいが、まったく人間描写ができていないという恥ずかしい内容。 図書館での奥さん側からの接し方に距離があり過ぎるのも、種明かしに向けた落差を出したいがため。 メモリ消すことをためらうほどのドラマも構築できていない。 でもまあ、のんびり見ることはできるのでしょうか。
また観たい
時間が経って詳細は思い出せないが、ロボットの減らず口とフランクじいさんのやり取りが楽しかったのと、ラスト近くでボロボロ泣いたのは覚えている。ツッコミ所もあったが、ほんわかしているわりには、切ない別れあり、考えさせられた部分ありの映画だった。個人的にはすごく好き。
CG無しのロボット映画がこんなに新鮮とは。
いや~感動した~。ジャケットから予想はしてたがちょい近未来の設定なんだがCGじゃなく尚且つ無駄なお金も掛けず演技とストーリーで作られてるのが良かった。最後おじいちゃんがロボットをリセットしてハグする形で倒れるシーンはジ~ンってきた。
胸に残る
映画館で見たかったけど地元に来ず、レンタルも一本でやっと見れました! 思った以上にドタバタコミカルではなかったですが、フランクの現状とかそれぞれ家族の大変さがジワジワ見えて来ました。 意外と減らず口なロボットもいいです(笑)一部『あれはどうだったのかな?』と思う部分がありまずが、あれやこれやと自分で推測するのも楽しいです。 見てて後半、驚きと何とも言えない感情が湧き上がって、フランクと関わった人々のバックグラウンドを考えて泣きそうになりました。 最後の最後までしっかりみて欲しい映画です。 個人的に大好きです。
老後の問題
ボケた家族を持つ者として、また自分の老後の生活について、この映画を通して考えさせられた。 周りの人間は勿論、実は当事者も虚しさを感じる中で、みんなが幸せに生きるにはどうすればいいのだろうか。 最後のシーンはいくつかの意味で読み取ることができて、よかった。
老いをうまく描けていると思います
2013/08/14 角川で見ました。 私自身、アルツの父を介護する身として、ちょっと他人事とは思えず見入ってしましました。 老いとは、出来ていたことが出来なくなる。しかも一方通行です。3か月あるとできなくなることがグンと増えます。切ないですが、映画ではよく描かれていました。 無力感のあるエンディングですが、これも現実ですし、最期を迎える前にエキサイティングな体験と相棒を得た主人公をうらやましく思いました。
作りがマジメ過ぎた
もう少しコメディ色が濃い作品かと思って期待したがそうでもなかった。 徐々に自分のことができなくなってはいるが、それなりに一人暮らしが気に入っている70歳のフランクが、最初は邪魔にしていたロボットと気持ちを通わせていくストーリーも少し端折り気味。もう少し腰を落ち着けて、二人?の友情を丁寧に描いてもよかったのではないか。 そうすれば、ラストでフランクがとった行動がもっと鮮明になる。自分が助かりたいというよりも、ロボットを誤りから救わねばという思いが強かったはずだが、絆の強まりが十分に煮詰められていないため、行動の真意がどちらつかずに取れてしまって切なさが不完全。 ファンタジーな話の割りに、少し、作りがマジメ過ぎたのではないか。遊びがあったほうがジーンとくることもある。「ロボジー」のように。 ところで、予告篇でも気になったことだが、ロボットが軽すぎる。最初に息子のハンターが車からロボットを降ろすとき、いとも簡単に抱きかかえる。とても80kg(ポスターに記載)もあるようには見えない。あれだけのロボットが20〜30kgであるはずもない。
たわいない動機の犯行をロボットの高性能さを利用して遂行する展開が愉快てす。
老人と介護ロボットという今までにない組み合わせ。しかも、主人公のフランクは、元宝石泥棒であり、健康のためなら違法行為もいとわないロボットを相棒にしたことで、なんとまんまと宝石泥棒をコンビで成し遂げてしまうという、奇想天外なヒューマンストーリーです。フランクと病床の元妻との交情をもっと掘り下げてくれたら、感動が深まったと思うものの、ロボットとの人間とのあり得ない友情を成立させた脚本は秀逸。そして、たわいない動機の犯行をロボットの高性能さを利用して遂行する展開が愉快てす。ただラストでフランクが警察から逃亡するシーンから、駆け足になって雑になるのは残念なところ。それでも ハリウッドの近未来ロボット映画らしからぬたそがれた雰囲気がいいし、人間味あふれるドラマに思わずしみじみされることでしょう。。
舞台は、近未来のニューヨーク州コールド・スプリングスという小さな田舎町。
元宝石泥棒のフランクは、人里離れた森の中の家でひとり暮らしをしています。妻とは30年前に離婚し、子供たちふたりは成長して独立していたのです。
70歳を超えたフランクは、物忘れがひどくなる一方でした。そんな父親を忌み嫌う長男のハンターは、余計なめんどうをかけたくないと、一方的にフランクの世話をする介護用ロボットを押しつけて帰って行ったのでした。でも内心は、妹のマディソンと一人暮らしの父親を心配しての押しつけだったのです。
しかし、フランクは息子への反発もあって、介護ロボットを気に入りません。高齢のフランクは大抵のテクノロジーに不快感を示すのでした。だから当然、異質なものに思えるロボットの存在はうっとうしく、不安を掻き立てるだけだったのです。
でも、このロボットは、自在に歩けるばかりか、会話も流暢で、態度は親切。次第にフランクの孤独な心を捉えていきます。なんといっても、息子みたいに嫌みな反論はせず、いつも心地よい回答が戻ってきて、フランクの心を和ませたのでした。
もちろん介護としての腕前も一流。部屋の片づけから、料理、ガーデニングまで、ありとあらゆることをしてくれる高性能さでした。フランクの健康を改善するようにプログラムされているために、フランクに規則正しい生活を送るように指導し、美味しそうな健康食を用意するのです。おかげで、フランクの体調は日々改善していきます。
身体の調子が良くなるにつれ、フランクの気持ちも前向きになっていきました。ロボットは、雇い主の健康を改善させるだけでなく、やる気を活発にさせ、趣味や生きがいを見つけるようプログラムされているから。
フランクは、ロボットの作る料理を好きになり、散歩にも一緒に出かけるようになります。ちょっとした野心がひらめいたフランクは、日々の生活に活力を見出すための自分の趣味にロボットも巻き込むことをひらめくのです。眼をつけたのが、フランクの生きがいである泥棒の技術。それを早速ロボットに仕込むとすぐに身につけてしまうのでした。
そしてここに、新しい強盗デュオが誕生するのです。
そんな時、町の図書館が改築されて、書籍が完全電子化されることに。フランクの楽しみは、町の図書館で司書をしているジェニファーと他愛ないおしゃべりをして、本を借り出すことでした。ジェニファーから、紙の本が全て撤去されることを聞かされたフランクは、泥棒としての闘士に火がつきます。ターゲットは、図書館所蔵の『ドン・キホーテ』初版本。これを盗むことは、かねてから生意気な奴とと嫌っていた、図書館のコンサルタントであるジェイクの鼻をあかしてやることにもなったのです。でも、とあるパーティで、身につけた装飾を見せびらかすジェイク夫妻にカチンときたフランクは、ジェイク邸に泥棒に入ることを決意します。
緻密な計画を精査するロボットの忠犬ぶりに笑えました。法律に違反することは行わないようにプログラムされているロボットでしたが、従わないと健康に害することをやるぞと雇い主に脅されて渋々犯行に荷担してしまうのです。こんなに素直な介護ロボットなら、誰でも欲しくなるでしょうね。
フランクの痴呆症という設定も秀逸です。緻密な犯行計画を用意したのに、犯罪を犯したことを逃亡中に忘れてしまい、刑事が待ち受ける自宅にノコノコ戻って逮捕されてしまうフランク。でも健常時にちゃんと手を打ってあって、盗んだ宝石がちゃんと元妻に渡るように仕組んでおいたドンデン返しは、鮮やかな手口でした。ジェニファーとの隠された関係がねたばれされるところも驚かされます。
そのラストの見せ場の芝居を支えたのがフランク役のフランク・ランジェラの認知症がどこまで進んでいるのかわからない微妙な演技。あれには観客一同、すっかり騙されてしまうのですね。とぼけた味のある演技で、ラストを盛り上げてくれました。
記憶はなくなるからいいのか、忘れないほうがよいのか…
軽いような…重いような…。 チョットいろいろ考えさせられる映画でした。 少しボケはじめた、もとドロボウ稼業のおじいちゃんに息子は世話焼きロボットをあてがうんだけど…はじめはうざがってたロボットとだんだん信頼関係芽生えて2人で悪さをしだしたからさてどうなる…と。 話はこんな簡単じゃなくて、消え行く人間の記憶と、操作しなければ消えないロボットの記憶の哀しい対比とか、ぼけても想い焦がれる相手が実は…だったとか。家族のあたたかいきずなも描かれてなんともホンワカきながら、考えさせられる仕上がりでした。 CG全盛期にキグルミロボット、大正解な仕掛けですな。
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