「よかった」アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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マッハで動く若者が弓を助けて死ぬ場面で、まさかアベンジャーズに泣かされるとは全く予想外だった。
冒頭の敵の親分が一番弱いやつを狙って倒せと言っている場面、弓がみんなすごいのにオレの武器はなんだ?弓だぜ、と自嘲している場面、これまでヒーローもののタブーだった部分に触れた気がする。アベンジャーズに果敢に向かっていく敵の雑魚が、あまりに無鉄砲で予想通り虫けら同然に殺されてしまう、そんな事に毎回胸を痛めていたのだが、それに近いものを感じた。
今回は登場人物が今まで以上に活き活きと魅力的に描かれていたように感じ、面白かった。なんだか元気がでた。
ただ、敵の存在のお粗末な感じはやはり腑に落ちない。ネットで情報を漁っただけで平和について理解なんかできるわけがない。友達もいなければ親も子もなく、だれかを守りたいという感覚もない人工知能が平和を語ることからまずおかしいし、声がはじめから怖く、完成した途端ダークサイドの存在だった。子分のロボットを手作業で一体ずつ作っていたのは涙ぐましかった。
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