「スケールは拡大、でも焦点はやや散漫」アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
スケールは拡大、でも焦点はやや散漫
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『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』は、前作の成功を受けてさらにスケールアップした続編です。ヒーローたちのチームワーク、世界各地で展開されるアクション、そして新キャラクターの登場と、MCUファンにとってはたまらない要素が詰め込まれています。
ウルトロンという人工知能型ヴィランの登場により、「ヒーローとは何か」「力を持つ者の責任」といったテーマが描かれるものの、深堀りしきれずに終わってしまった印象も。ウルトロン自身のキャラは悪くないですが、脅威としては今ひとつ説得力に欠け、トーンがコミカルに寄りすぎた面もありました。
とはいえ、ヒーロー同士の人間ドラマ(特にホークアイの家族描写やバナーとナターシャの関係性)、ワンダとピエトロの加入など、キャラクターに対するアプローチは前作以上に細やか。ハルクバスター vs ハルクのシーンはアクションとして文句なしの出来です。
全体として、“盛りだくさんすぎてやや散らかった印象”は否めないものの、MCUの次の展開に向けた布石としてはしっかり機能しています。
評価は4.0。 楽しめる要素は多いが、完成度としては前作を超えきれなかった惜しい一本。
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