劇場公開日 2016年3月12日

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「食べる。生きる。」アーロと少年 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5食べる。生きる。

2016年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

同時上映の短編を含めて、まずその発想が面白かった。
もしも地球に隕石が衝突せず、恐竜が絶滅しなかったら…?
いやいや確かに、恐竜が文明をもち(そこは疑問だけど)、我ら
人間の方がペットにされていたかもしれず…牛とかもねぇ^^;
なんて「もしも」の世界をうまく表現している。物語は流されて
家族から外れたチビの成長譚なのだが、草食恐竜のお供になり
まさに犬の動きをするのが人間のスポット。この番犬らしさが
実にツボで、主人アーロの表情を読み取っては絶妙に反応する。
「誰かを守りたい」がテーマの本作では、もちろんアーロは家に
帰るべく相応の努力をするが、食うモノにも困る意気地なしの
アーロに比べ、貪欲で獰猛果敢なスポットは、やがてなくては
ならない存在となる。気付けば互いに独りぼっちという表現に
よくあるサークルの○を用いて、これが家族。これがまとまり。
だと示すその○が、まさか最後にあんな場面で使われるなんて、
分かっちゃいるけど、涙・涙・涙…である。ベタな話にリアル画
という、ピクサーならではの美しさと迫力の映像美にも酔える。
一寸でも気を抜けば死が訪れる過酷な世界の中で、小さな存在
でもいかに頭を使って生き延びられるかを説いてくれる寓話で
ありながら、家族や仲間意識をもち社会的に成長できるように
(短編では母国の誇り)とあらゆる側面を上手く配合させている。

(恐竜も農耕生活を営んでいた^^;やっぱり基本食べることよね)

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ハチコ