劇場公開日 2016年3月12日

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「小さい子には怖いかも?種族を越えた真実の絆。」アーロと少年 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0小さい子には怖いかも?種族を越えた真実の絆。

2016年3月27日
PCから投稿

泣ける

楽しい

怖い

【賛否両論チェック】
賛:臆病だった主人公の恐竜・アーロが、人間の少年・スポットとの奇妙な旅を通して、大人へと成長していく姿が微笑ましい。2人が育んでいく確かな友情にも、思わず感動させられる。
否:小さい子には怖そうなシーンが多く、家族サービスにはやや不向きかも。

 怖がりで弱虫だったアーロが、危険な旅を続けていくうちに、次第に一回りも二回りもたくましくなっていく様子が、なんだか微笑ましいです。松重豊さん演じるティラノサウルスのブッチが、アーロに語る、
「怖さを受け入れるんだ。逃げも隠れもしないで、乗り越えていくんだ、自分自身を信じて。」
というセリフが、とっても胸に染みます。
 そして、そんな旅が出来たのも、人間の少年・スポットがいてくれたから。初めは彼が憎たらしくて仕方がなかったアーロが、苦楽を共にしていくうちに、次第に本当の“絆”を育んでいく姿は、時にホロリと感動させてくれます。
 鉄砲水や他の恐竜のシーンは、小さい子にはちょっと怖すぎるかも知れませんので、家族サービスにはやや不向きかも知れません。それでも、笑って泣ける感動の冒険物語に仕上がっていますので、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド