「ヒーロー映画を超えた政治スリラーアクションの傑作」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーロー映画を超えた政治スリラーアクションの傑作
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『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は、MCUの中でも異彩を放つ“骨太なサスペンスアクション”として、高く評価されるにふさわしい作品です。表面的にはキャップの続編ながら、その実、スーパーヒーローと国家権力、個人の自由と監視社会という現代的なテーマが織り込まれており、重厚なストーリーが展開されます。
シールド崩壊、ハイドラの潜伏、ウィンター・ソルジャーの正体など、どれもスリリングで見応え十分。特にキャップとウィンター・ソルジャーの戦闘は肉弾戦メインで、リアルな迫力があります。アクションの質が全体的に非常に高く、CGに頼りすぎない演出も好印象。
また、スティーブ・ロジャースという古き正義の象徴が、現代社会の複雑な現実に直面し、自らの正義を問い直す姿は感情的にも共感を呼びます。ブラック・ウィドウやファルコンとの関係性も丁寧に描かれており、チームものとしても完成度が高いです。
唯一の減点理由を挙げるとすれば、テーマの重さと政治的な要素がやや取っつきにくく、エンタメを期待していた層には少しハードに感じるかもしれません。しかし、それも本作の挑戦であり魅力でもあります。
評価は4.5。 ヒーロー映画の枠を越えた本格派サスペンスアクションとして、MCU屈指の完成度を誇る一本です。
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