マイティ・ソー ダーク・ワールドのレビュー・感想・評価
全43件中、1~20件目を表示
最後までロキに振り回されます
MARVEL・MCU作品8作目
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド(Thor: The Dark World)2013」を観ました。
ジェーンがソーやロキに出会った直後に平手打ちをするシーンが爽快です!
アスガルド人は地球人よりも頑丈な描写がありますが、
ジェーンの手は大丈夫だったのでしょうか??
ソーがムジョルニアを壁掛けにかけるところ、
えっ!!重さで壁掛けが壊れない??とハラハラしていたら、無事でした(笑)
きっと全宇宙の中で断トツの強度がある壁掛けですね。
エリック博士……全裸でストーン・ヘンジで走り回るなんて……
これを映画館の大画面で観たら、ドン引き間違いないです。
ソーが迷って地下鉄へ乗り込むところ、ムジョルニアの力を借りて戻れない?
これはギャグなのかと(笑)
義母であるフリッガの死を知った時のロキの怒りと
その後のやさぐれた姿は、ロキの本心だったと思いたいです。
葬儀のシーンは悲しさの中に美しさがありました。
ロキはそう簡単に死ぬとは思っていませんでしたが
あの場面でロキ再登場です!!!
じゃあ、オーディンはどこへ行ったのでしょう??
ロキはこうでなくては!!
続きが気になります
ロキ
2016年9月6日
前作よりさらにアクション派手で物語も良く大好き。ロキが裏切ったと思っていたが、ジェーンを助けていたところには感激。最後はソーを助けて死んだ。と思ったら、オーディンに化けていた。ロキのこれからは分からないが生きていてよかった。場所が何回も変わるシーンで、ムジョルニアがソーを探してさまよっていたのが面白かった。ロキがレディーシフとウォリアーズスリーに「裏切ったら殺す」と言われていたのがかわいそうだった。獄中のロキがセクシー。母上が死んで自分が何をやってしまったのかを感づいた時のロキが悲しすぎる。
2019年5月 2回目
ソーとジェーンのキスシーンが良い。
フリッガの刀捌きもかっこよかった。
ロキの短剣捌きも良い。
ロキに対するウォーリアーズ3とシフが面白い。
最後のオーディンに化けたロキがソーに言った言葉が本心だったらめちゃくちゃ感動。
前作
に続き、又々宿敵の復活。
何か敵に対し兵士が雑魚すぎる。
これで、良く今迄平和を保ていたなと。
今回はロキが良い味を出し良かった。
悪なのか善なのか微妙な雰囲気を上手く出していて、敵を倒し自分も倒れた時に善だったとおもったら…ラストで!?
次回も楽しみ。
惑星直列の影響で浅野忠信が消えた!? ダークな世界観が空回りしているような…。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第8作にして、神の国”アスガルド”の王子ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの第2作。
全世界の消滅を目論むダークエルフのマレキスに、ソーと仲間達が立ち向かう。
○キャスト
ソー…クリス・ヘムズワース。
ジェーン・フォスター…ナタリー・ポートマン。
ロキ…トム・ヒドルストン。
オーディン…アンソニー・ホプキンス。
ヘイムダル…イドリス・エルバ。
ホーガン…浅野忠信。
キャプテン・アメリカ?…クリス・エヴァンス。
新たなキャストとして、珍品の蒐集家コレクターを演じるのは『ユージュアル・サスペクツ』『スナッチ』の、オスカー俳優ベニチオ・デル・トロ。
製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮/原作はスタン・リー。
相変わらずMCUの世界は滅亡の危機を迎えております。
今回の敵は9つある世界全てを消滅させようとしているダークエルフのマレキス。
目的だけでいえば過去最大の脅威であります。
敵の規模がデカくなればなるほど、アベンジャーズ何してんねんと言いたくなるが、そこはぐっと我慢です。
まず良かった点。
トム・ヒドルストン演じるロキ!
正直ロキを見るためだけにこの映画は存在しているといっても過言ではない。
ロキが出ているだけで画面のワクワク感が格段に上がる。
逆にいえばロキが出ていない所は…ということなのですが。
クライマックスのバトルシーンも良かった。
惑星直列のためにぐちゃぐちゃになった空間での戦いはなかなか見応えがあったし迫力もGOOD👍
そして何気ないギャグシーンの面白さも良かった。やはりソーはシリアスよりもコメディの方が似合う。
とまぁ良かった点も多々ありますが、全体としては正直失敗作だと思う。滅茶苦茶つまらないという訳ではないが、だからと言って面白くはない。
まず敵の魅力のなさ。
何千年も前から世界消滅を企むスーパーパワーを持ったヤバいヤツの筈なのだが、全然強そうじゃない。ソーの雷で顔焦げるし、この人本当に強いの〜?
バトルシーンも面白くない。
クライマックスバトルは良かったが、それ以外のバトルシーンは本当に退屈。中ボスのカース戦とかなんであんなに盛り上がらないのか不思議なくらい。
クライマックスバトルも、決着の呆気なさについては一言文句を言いたい気分。
あと無駄にシリアス。
せっかくのギャグの面白さを、全体の重苦しいトーンがかき消している。シリアスでも物語が面白いければ良いのだが、この作品はそうじゃない。ただただ辛気臭いだけである。
ソーの仲間達の描写の薄さも気になった。
前作ではかなりキャラ立ちしていたウォーリアーズ・スリーやシフが本作ではほぼモブ。
特に浅野忠信なんて超序盤で凄い雑に物語から消え去ったのでビックリしました。ほとんどクビみたいなもん。なんかあったのか浅野忠信!?
ソーが地球に追放されるというお話だった前作に対し、今作ではヒロインのナタリー・ポートマンがアスガルドへ行くというお話。
そのため映画の大部分はアスガルドでの出来事なのだが、このアスガルドに魅力がない。街並みにリアルさがないのでとっても作り物っぽい。
他の舞台も荒野の世界だったりで景色的な面白さがない。せっかく色んな世界に行けるようになったのに、その設定を生かし切れていないと感じた。
今まで観てきたMCUシリーズの中ではかなり下の方な出来だと思う。
ただ、ソーやロキは魅力的なキャラクターなので次回作には期待したい。
ロキ
とソーの共闘が熱い
アベンジャーズの後の話なので捕まった状態でアスガルドへ戻ってくるロキ
今作はアスガルドが治める6つの宇宙の境目が曖昧になり繋がりダークエルフのマレキス軍が攻撃を仕掛けてきます
エーテルを探しながら…
エーテル=リアリティストーンとなる様です
今作エンドゲームからタイムスリップしてきた太っちょソーとロケットが居ると思うとまさにバックトゥザ・フューチャーを地でいってます
最後はアスガルドにリアリティストーンとスペースストーンの2つあると危険と考えた為エーテルをノーウェアのコレクターに持ち込みます
ガーギャラに続きます
ロキは信用ならない…けど…
☆久し振りに鑑賞☆
ハッキリと内容を覚えてなかったので再鑑賞。
今回はエーテルを巡って、宇宙を闇の世界にしようと企む輩とのバトル。
今回は、地球人も大活躍(笑)!
ロキとの共闘もあり、「コイツ…いつ裏切ってくるかな…?」とニヤニヤしながら観てました(笑)。
ワームホールの存在によって、地中深く埋められていたエーテルを吸収してしまい、敵に狙われることとなったジェーンを守るべく勇敢に亡くなってしまった母や、その悲しみにより復讐を胸に抱くロキ…良かったです…。
このテンションのまま「〜バトル・ロイヤル」になだれ込みたいと思います(笑)。
博士…
ジェーンの体にエーテルが入ってしまった為、
アスガルドへ行くことに。
前半スターウォーズ感。
後半重力異常でハチャメチャなバトル。
脚本が散らかっている?感じがする。
敵のダークエルフも地味で印象に残りにくい。
チャンスを常に伺い何かを企んでるロキも
母の事はちゃんと愛していたのは良かった。
最後はオーディンに化けるロキ。
・ロキの魔術
・無限の石の存在が6個と明かされる
エンドロール後
エーテルをコレクターに渡す
ソーが地球に来てジェーンとキス
↑このシーン、実はクリス・ヘムズワースの奥さん
ヨトゥンヘイムのフロストビーストが暴れてる
「ロキよ、お前の最後のチャンスだ。私とともに地球を救え」
原題
Thor:The Dark World
感想
マーベルシリーズ8作品目。マイティ・ソーシリーズ2作品目。
前作より迫力があり、パワーアップしてました。
直列の影響を使いながらの戦闘シーンは良かったです。
ソーが地下鉄で移動するのは面白かったです。
ちょこちょこツッコミどころがあり、ムジョルニアは壁掛けできるみたいです。笑
ロキとソーのやりとりは良かったです。
キャプテン・アメリカもロキの変幻で登場します。
オーディンはどこに行ったのでしょうか...。
最後のクリーチャーもどうなるんでしょうか。笑
次はキャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャーを見ます。
※これで1つ、残るは5つ
神様兄弟、力を合わせて悪を粉砕!
マーベル・シネマティック・ユニバース第8作。
ソー・シリーズ第2作。
Blu-rayで鑑賞。
原作コミックは未読です。
個人的にはイマイチな本作。1作目がかなり平凡な作品だったので、本作には期待していたのですがまたもや微妙な出来でした。果たしてソーは単独作に恵まれないのだろうか…?
「アベンジャーズ」でのオイタによってアスガルドの牢に投獄されていたロキでしたが、ダークエルフの襲撃によって愛する母を失ったことで兄のソーと共闘することに…
ロキが信用出来ないヤツだと云うことはみんな知っているので、何を仕掛けて来るんだろうとハラハラしながら観られるのが本作の良いところのような気がしました。
[余談]
2回目の鑑賞後―
ジェーンは「バトルロイヤル」には登場しないので、本作が見納めとなってしまうんでしょうか?―ソーとの関係も気になるところ…。今後、なんらかの形での再登場に期待!
※鑑賞記録
2018/09/02:Blu-ray
※修正(2022/07/09)
面白かったです
一度も観ているのですが、あらためて順番に観ています
なんやかんやでアスガルドの中途半端な処置の後始末をソーと地球人のジェーンの仲間達でしましたって感じですかねー
アスガルドの人達ってやらかしますよねー
ロキって最後、ああなってたんですね
スッカリ忘れてました
邪神ロキのトリックスターっぷりに刮目せよ
マーベル・シネマティック・ユニバース第8作目にしてマイティ・ソー2作目。
しばしばMCUシリーズでもワースト扱いされることが多い本作だが、初めて映画館で観たMCU作品がこれなのもあって、結構、いやかなり好きな作品である。(てかMCUに嫌いな作品は一切ない)
ストーリーがシリーズでも一番取っ付きにくく、訳がよく分からないのが本作をワーストにさせる一番の要因か。(または悪役の印象のなさか)
簡潔に説明するとダークエルフの長マレキスが何千年に一度訪れる9つの世界全てが繋がる惑星直列[コンバージェンス]に乗じ、インフィニティ・ストーンの一つであるエーテルを使って9つの世界全てを支配しようと企む中、ソーとロキが手を組んで、マレキスの野望を阻止しますよ〜。
ってのが大まかなストーリーな訳だが、前作どころかアベンジャーズ1作目よりスケールがでかくなっててとりあえずもう一回アベンジャーズ呼んでアッセンブルしようかってなるほど。
今回のソーは前作やアベンジャーズを経て、やけに大人しい冷静な雷神として登場。(ラグナロクを観た後じゃ余計にそう思える)
だけど持ち前の破天荒さと天然っぷりは健在なので、そこは安心。
何せ、神のくせにわざわざ電車移動したり、ご丁寧にムニョムニョを壁に掛けたり、やけくそ気味に敵の船をバンバン叩いて動かしたりと親近感抜群。(エーテルの力に対しても大したことないなと余裕発言)
そのくせ、序盤でカッコよくご登場したり、最後にはヒーローらしくマレキスに渾身の一撃食らわせたりと決める所はキッチリ決めるのがソーさんなのである。
だが本作の最大の見所は前作やアベンジャーズでの一件ですっかり拗らせて、開き直ってしまったロキだ。
中盤辺り、ウキウキ気分で牢獄から出してもらえたと思ったら、兵士に化けたり、ソーをシフに変えたり、キャプテンに化けたりと、のっけからやりたい放題。(ジェーンに出会い頭にぶん殴られたりしたが。)
しまいにゃソーや仲間達に「裏切れば殺す」なんて言われても「ハイハイ分かりましたよ。」とあっさり受け流しちゃう。
もう完全にやさぐれてんなw。
そんで味方になったかと思えば、案の定裏切ったり、そうかと思ったら、作戦だったり、死んでしまったのかと思ったら、やっぱり生きてたりとソーどころか観ている人達(まぁ勘のいいやつならすぐ気づくだろうけど)までも徹底的に騙し抜くそのトリックスターっぷりは、さすがと言わざるを得ない。(ジャジャーン!!が個人的にツボ)
悪戯好きの神の本領発揮と言った所か。
そんな彼でも母親代わりであったフリッガの死にはさすがに堪えていたようで。
ソーとの言い合いでロキが放つ「私の怒りを信じろ。」は名言。
それにしてもフリッガの葬儀シーンの美しさにはかなり驚かされた。
ブライアン・タイラーが、作曲した本作屈指の名曲「Into Eternity」と3D効果も相まってか、本当に綺麗で見事だった。
これぞ名シーンって感じだな、うん。
この後に公開された、化け物級の傑作ウィンター・ソルジャーやガーディアンズ1作目のおかげで大きく差をつけられ、影に隠れてしまったけど、続きが気になる終わり方だったし、笑える所も多かったので総合的には安定した面白い映画だと個人的には思う。
追記
最後のシーンのモンスターがやたらカワイイ。
敵側に華が無さすぎる。
瞬間移動だらけで最後よくわからない。
盛り上がるはずのラストスパートが、つまらなかった。
ジェーン達を追いかける敵兵士もマヌケすぎて。
ご都合が目立つ展開でした。
そしてなにより敵側(ラスボス等)に華がなくて、盛り上がれませんでした。
ラスボスの目的もいまいち。
I'd rather be a good man than a great king. 意外とソーさんキャラぶれまくってます。
マーベル最強キャラの1人「マイティ・ソー」の第2作目です。ん、1作目に比べてソーさんキャラが随分落ち着いてるぞ?監督を調べるとアラン・テイラー。この後に「ターミネーター:ジェニシス」を撮った監督。う~ん、そういう事かと一人で納得。
ソーさんが落ち着いた分ロキさんがはっちゃげてます。キャップに変身したり、ソーさんをレディー・シフにしてみたりと回廊のシーンはハシャギ放題で良いですね。いや~、やっぱソーシリーズの注目はロキさんですな。
ナタリー・ポートマンも相変わらず美しい。そしてカット・デニングス演じるダーシー最高です。ムニョムニョー!レネ・ルッソ演じる母親の葬儀のシーンは綺麗だったですが、アンソニー・ホプキンス演じるオーディンは老害過ぎやしないでしょうか?
アスガルドが攻め込まれるシーンは何となくマーベルでスター・ウォーズっぽい映像をやりたかったのかなっと感じました。それにしても今回破壊される都市はイングランドのグリニッジとマーベルシリーズ段々と壊す街がマニアックになってます。因みにこの後壊れた街の後片付けしてる所がドラマの「エージェント・オブ・シールド」で描かれてました。
今回でジェーンとの関係も落ち着いて一段落といった感じです。もしかして3作目にナタリーが出演しないのはこの時から仕組まれていたのか!?なんて事も勘繰ってしまいます。マーベル全体を通してもソコソコな出来具合の「ダークワールド」でした。さぁ、お次は「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」だっ!!
再鑑賞履歴
2022/7/5
ごった煮
続編と言っていいものかどうか…。
どおやら宇宙規模の話しで、違う種族は異文化かつ違う惑星というくくりらしく…世界観に統一性がないように思える。のだが、登場人物たちは星が違えどスターウォーズまで突き抜けられず、四肢があり目が2つ鼻があって口があるという人類との類似性からは脱却もできない。
ダークエルフなる幻想の民が、機械を駆使してたりと大胆な解釈ではあるのだが…。
まあ、神々も宇宙人なので、とやかく言う事もないのだが、なんつうか馴染めない。
どおやら、この物語の前にアベンジャーが挟まれるらしく、前作から続けてみると逆に戸惑う。
ソーの話しというよりは、ロキの話しのようにも見えた。
で、
3作目を思い返すに…また、何か間に挟まってるんじゃなかろうかと思える程整合性がつかなかったりもする。
が、
3作目が一番好きかな。
エンドロールの後に、更なる陰謀が匂わされるのだが…初出に思えてよく分からない。
3作目で触れてたようにも思えない。
さて、このシリーズはどこに向かうのだろうか?全宇宙規模の話しなので、その内M78星雲の住人たちとのコラボも…あるわけないが、そんくらいのものをぶち込んでも、きっと大丈夫な感じ。
やっぱりロキは・・・・・
マイティ・ソーってこんなに笑えるとこいっぱいだったっけ?と思うほど前回より色々笑えた。アベンジャーズの時の影響によって精神的に病んでしまってるセルヴィク博士とかw 今回のゲスト出演はロキが少しの間、姿を変えたキャプテンアメリカのスティーブと、この時はまだ公開されていないガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの悪役コレクターが登場。ロキは信じていーのか悪いのか話中もずっと振り回されますが、ソーと協力して死んだときは泣けた!なのにやっぱり・・・・・(T_T)
ナタリー・ポートマンとロキ・ファンへの媚び売りで成り立つ作品。
2014年2月中旬にTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン1にて3D版を鑑賞。
『アヴェンジャーズ』のヒットによって、勢いに乗る“マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース(MCU)”の“フェーズ2”作品における『アイアンマン3(2013年)』に続く第二弾にして、『マイティ・ソー』の3年ぶりの続編が本作『マイティ・ソー ダーク・ワールド』であり、監督はケネス・ブラナーから、本作が劇場公開作の初メガホンとなるアラン・テイラー監督に交代し、壮大な世界がより深まった作品となっています。
“アヴェンジャーズ”の一員としてニューヨークの戦いに参加し、義弟のロキ(トム・ヒドルストン)の陰謀を阻止し、アズガルドへ戻ったソー(クリス・ヘムズワース)は4人の仲間(ジェイミー・アレクサンダー、浅野忠信、レイ・スティーヴンソン、ザカリー・リーヴァイ)と共に9つの惑星の争いを終結させ、束の間の平和を取り戻したものの、地球では恋人のジェーン(ナタリー・ポートマン)が“エーテル”と呼ばれるエネルギーを吸収してしまい、それにより、遥か昔に宇宙を暗黒に変えようとしたダーク・エルフ軍が眠りから覚め、司令官のマレキス(クリストファー・エクルストン)がアズガルドへの侵攻を開始する(あらすじは以上)。
前作『マイティ・ソー』はアズガルドの壮大な世界とニュー・メキシコのこじんまりとした世界の両方で巻き起こる陰謀と“俺様ヒーロー”のソーを魅力的に描ききり、MCUのシリーズとしても、単体としても、とても楽しめただけに、本作には期待したかったのですが、『アイアンマン3』がつまらなかったので、期待度を思いっきり下げ、本作の日本上陸時の段階でアラン・テイラー監督が『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の監督に抜擢されていただけに、「テイラー監督の手腕を確かめる」という気持ちで観てきました。それでも、本作は『アイアンマン3』よりもつまらない一作という印象を持ち、ただ、テイラー監督の演出だけを楽しむ作品にしかなりませんでした。
MCUの作品としては『アイアンマン3』よりも良かったです。同作では触れられなかった“シールド”は本作にも出てきませんが、危機的状況において、ダーシー(カット・デニングス)がシールドへ電話を掛けても、繋がらないという描写を盛り込んで、シールドのエージェントが動けない状況に置かれているという事が分かるだけでなく、ロキがキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)に変装して、キャップのカメオ出演を実現させ、『アヴェンジャーズ』でロキに操られた事による後遺症でセルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)が奇行に走って、お笑い担当に徹し、ロキと対面したジェーンが「ニューヨークのお返しよ」といって平手打ちを彼に食らわせたりと、シリーズの要素を無理せずに見せてくれるというだけで、そういうのが無かった『アイアンマン3』と比べても、遥かに印象は良い作品で、明るい娯楽大作だった前作(『マイティ・ソー』)よりもトーンは暗めですが、これは悪くありません。
本作がつまらないのは『アイアンマン3』以上にネタ切れ感が満載で、過去に色々なアクションやSF映画で観たシーンの焼き直しに走り、大作映画におけるアイディアの枯渇を感じさせ、話も殆ど進展させておらず、主人公である筈のソーが存在感を発揮せず、ロキやジェーンの方が目立っていて、全体的に肩透かしを食らう作りになっている事です。ダーク・エルフ軍のアズガルドへの侵攻のシーンは『リディック(2004年)』のネクロモンガーによる“ヘリオン第一惑星”への最初の侵攻シーンに『スター・ウォーズ(1977年〜)』の戦闘機を駆使したアクション・シーンを足して2で割ったような感じで、マレキスを演じたクリストファー・エクルストンは『リディック』でロード・マーシャルに扮したコルム・フィオール(奇しくも、『マイティ・ソー』でヨトゥンヘルムのリーダーを演じていました)に顔が似ていて、衣装もそっくりなので、マレキスが登場する度に「何の映画、観てるんだっけ?」と疑問を感じたほどでした。そのマレキスや右腕たちが強くなく、存在感にも欠けるので、見掛け倒しの悪役にしかなっていないのが残念です。
ヒロインのジェーンは行動力のあるキャラとして描かれ、戦う術を持たないために、アズガルドへやって来て、そこで戦闘が始まっても、自らは戦えず、誰かに守ってもらう立場となっていて、ソーの母親(レネ・ルッソ)に守られますが、その姿は『スター・ウォーズ ファントム・メナス』におけるジェダイにピンチを救われるアミダラ女王と丸被りで、これも新鮮味は無く、ジェーンがやって来てからのアズガルドの世界は突然、独自な光景を失い、それも『スター・ウォーズ』での惑星ナブーの湖水地方にしか見えず、前作の公開前にオスカー女優となったナタリー・ポートマンに気を使っているのか、それとも、マーヴェルだけでなく、ルーカスフィルムを傘下に収めたディズニーが「私たちは“スター・ウォーズ”を作れるようになったんです」と嬉しさをアピールしているのかどうかは分かりませんが、こういうのは不要なヴィジュアルだと思います。『アヴェンジャーズ』では四大ヒーローと対峙し、強くはないけれど、悪役として君臨した事でファン層を拡大して、その人気はソーを上回るロキの出番が中盤から増えていて、『マイティ・ソー』としての安定感は増して、話も盛り上がりを見せる点は納得できますが、そこからはロキが出てこないと、急にパワーダウンし、ソーは一作目と『アヴェンジャーズ』によってキャラとして成長を遂げ、冷静沈着なヒーローとなり、俺様ぶりが消え失せてしまっていて、主役としての貫禄すら無くなっているので、本作は悪役も居なければ、主役も居らず、一作目では活躍していたソーの仲間たちも空気に等しく、描くべき話も無い(エーテルというアイテムが一作目のデストロイヤー程のインパクトを残さないという点でネタは無かったのでしょう)ので、本作の2時間は主にナタリー・ポートマンとトム・ヒドルストンのファンへ媚びて、MCUの世界観と設定を維持するために存在しているとしか思えません。
ただ、唯一、誉められる点はテイラー監督の切れ味の良い演出とテンポの良い編集であり、それによって、どうしようもない作品を2時間、飽きずに観られるようになっているので、テイラー監督の功績は大きいと言えます。でも、話がつまらない為に、この功績も無意味だったのでは無いでしょうか。
全43件中、1~20件目を表示