「二郎の鮨を夢に見る。」二郎は鮨の夢を見る ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
二郎の鮨を夢に見る。
クリックして本文を読む
ミシュラン3つ星、コースは3万円からと、高級感と敷居の高さが
鑑賞の邪魔になるのは致し方ないところだが、外国人監督が撮った
違和感がまるでないところが立派。9歳から奉公に出され、苦労を
重ねた大正生まれの鮨職人が、銀座で店を開いてから有名になるが
あくまで現役続投体制。息子に後塵を譲るとはいえ、まだまだ引退
の文字は遠く、あくなき探究心が果てることはない。これぞ職人芸。
バカがつくほど仕事に執心し、その姿を息子達が追い、弟子が育つ
とは職人冥利に尽きることである。自身の興味のみならず後進育成
(つまり親心)が備わっているところも興味深い。伝統の食の芸能が
私のような庶民に向かって観ることで味わい美を堪能させてくれる。
コメントする