偽りなき者のレビュー・感想・評価
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普通の人々による惨劇を冷たい質感で描く怖い映画
離婚と失業を経た元教師がようやく見つけた仕事先の幼稚園で一人の園児がふと呟いた一言が小さな町の住民達の道徳観を揺さぶって共振し、誰にも止められない暴力となって雨霰と降り注ぐ。
これに似た話はよくあって、実直な人ほど格好の餌食になるし、投げつけられた全ての石つぶてには小汚い字で「善意」と書いてある・・・今日もきっとどこかで起こっている話を突きつけられながら、自分の左手にもまた石つぶてが握られていて、右手で何かを書こうとしているのではないかと身につまされる、冷たすぎる質感のエンディングも効果的で、普通の人間しか出てこないのに背筋が凍る恐ろしい映画になっています。
本当に強い人だ
マッツ・ミケルセン
とっても面白いけど心にダメージ
関連した話で『それでもボクはやってない』を思い出した。性的な事件で...
最後まで胃がキリキリした
ベスト3に入るヒューマンドラマ
少女の些細な嘘によって児童性的虐待の罪を着せられた男が迫害を受けながらも潔白を示し続け...と、いわゆり冤罪ものの映画である。しかし、冤罪を題材にしているが、痴漢冤罪の邦画とは違い、裁判や法律の話は全く出てこない。主にその男の周りを取り巻く環境の変化などが描かれている。
この映画では、自分が正しいと思う集団の怖ろしさ、それを妄信する集団の怖ろしさを感じた。また、子供の純粋さにも怖ろしいものを感じた。自分にも同じようなことが起きたと思うと...
悪意のない正義感が他にとっては悪になることもある。
ゆりぎないものと思っていた信頼がいかに脆いものか。
些細なウソがどれだけの重みがあるのか。
最後まで自分を信じてくれる人がいるのか。
この映画はとても深く、考えさせられるものが多くあった。ラストのシーンは...ネタバレになるので言えないが印象的なものだった。
豹変ぷりが怖い
わかってはいても、イライラしてしまう
悪人なしでも悲劇は起きる
誰が悪いというわけでもない。
しかし、悪人は登場せずとも悲劇は起きるのだ。
大抵は直ぐに嘘と分かる他愛ないものだが、子供は平気で嘘をつく。
子供は無垢かもしれないが、感情で動くし、自分がしたこと(自分のついた嘘)がどんな結果をもたらすのか想像するには幼い。
もしも、クララが家族の中でちょっとした孤独を感じていなかったら、
もしも、兄がクララにポルノ映像を見せていなかったら、
もしも、ルーカスが元小学校の教師ではなくもっと幼い女の子の対応に慣れていたら、
もしも、ルーカスがハンサムでなかったら、
もしかすると、クララはあんな嘘はつかなかったかもしれない。
ルーカスが陥った状況は不幸な偶然が重なった結果起きたものだが、それを引き起こした社会の闇(子供に対する性的虐待)や親たち(大人たち)の心配は現実のものだ。
心配が疑いを生み、一度生まれた疑いを消すのはとても難しい。
ルーカスが陥った状況はいつどこで起きてもおかしくない。
だからこそ、この映画は恐ろしいのだ。
震えました・・・
主人公のルーカスは小さな村で一人暮らし。妻とは離婚して高校生の息子とも離れて暮らしています。元教師で今は幼稚園の先生として元気な子供たちを相手に働いてる。休日は村の男仲間たちと馬鹿騒ぎしている。そんな日常が描かれる前半。彼は毎日楽しく過ごしているようにみえるが、一人になった時はどこか寂しげである。 そんなある日、一人の少女がルーカスに性的虐待を受けたと嘘をついた。その作り話は村中に広がり、ルーカスは変質者の烙印を押される。身の潔白を証明しようとするが誰も耳を傾けてくれず、仕事、親友を失ってしまう。周囲から向けられる侮辱や憎悪の眼差しは日に日に増していく中、自らの尊厳を守りぬくために苦闘する。
この映画は後半にあっさり無実ということで警察に釈放される。そのあと、親友と和解して、軽蔑の眼差しはなくなった。と思いきやのラスト。震えました。
素晴らしい作品です!
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