「良くできた脚本。 丁度真ん中辺りで主人公モーナが川で親父と歌うシー...」セデック・バレ 第一部 太陽旗 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
良くできた脚本。 丁度真ん中辺りで主人公モーナが川で親父と歌うシー...
良くできた脚本。
丁度真ん中辺りで主人公モーナが川で親父と歌うシーンは神がかってる。
自分の犬じゃないのに一瞬で黙らせるモーナ・ルダオは実在のセデック族でマヘボ社の頭目。
1930年(昭和5年)の霧社事件(むしゃじけん)を先導し、霧社セデック族6社を率いて日本人を襲撃し、その後日本軍と交戦する。知らなかった。
台湾は沖縄よりも南にあるが標高が高い山岳地帯では雪が降る。そんな土地で狩猟民族をやってる部族間抗争と日本軍の複雑な重圧関係が迫力ある戦闘シーンで描かれる。
「死んでも魂は残る」と本気で信じてるので容赦無く殺すし、死ぬのも恐れず、家族に自決を強要する。敵の首を切るのでやっぱり野蛮な行為だと感じるし怖い。
ビビアン・スーが台湾先住民タイヤル族の血をひいているということもあり出演し、出演だけでなく資金援助も行ったらしい。日本式高等教育を受け、日本人として日本の警察で働いたセデック族の花岡二郎の妻、高山初子を演じた。初子は霧社事件の後生き残った数少ないセデック族のひとりで、二郎同様本来は原住民の名前を持っていたが、幼い頃から日本の教育を受けて日本名を付けられて方。
台湾の先住民には顔に入れ墨を施す「紋面(ウェンミエン)」という文化がある。女性で顔に入れ墨を入れる文化は世界各地に見られるらしく、ニュージーランドの先住民マオリの女性や、北海道のアイヌも女性が口元や手に入れ墨「シヌイェ」を施していた。精霊信仰のひとつであったと言われる。
『キング・アーサー』のキーラ・ナイトレイ 演じるグウィネヴィアもか?
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