さよなら渓谷のレビュー・感想・評価
全89件中、21~40件目を表示
一言で言うなら、刺さらない
レイプする人間も理解できないし、それと住む女も意味がわからないし、
そもそも贖罪のために人生を捧げる男の感覚もわからない。
レイプするような場当たり的な自己中なことをできるなら、その事に何故悩むのだろうか。その事に悩む人はそもそもレイプをしないというのが私の考えであるから、よく分からない。
酒で酔って失敗したことに対しての後悔なのだろうか。しかし、自分はいくら酔ってもレイプする事は無いので、やはり共感できそうに無い。
あらゆる表現が共感の網をすり抜けて行った。
最後に仲が冷えていた記者の夫とその妻が抱き合っていたシーンは良かった。こういう分かりやすいのが好きだ。
そして、濡れ場を入れたのは正解である、これは勃起神経にダイレクトに響いた。
一言では言えないような感情表現があちこちに。読み取るには何回か見な...
一言では言えないような感情表現があちこちに。読み取るには何回か見ないと分からない気がする。
レイプ犯とその被害者。
被害者はそれがきっかけで結婚もうまくいかず、自殺未遂も。
それを知った犯罪者の一人はその罪滅ぼしもあって彼女に近づく。
「幸せになるために一緒にいるんじゃない」という言葉は衝撃的だが、それは被害者がそれ以上に不幸になる犯罪者を見届けるのと、罪を背負って生きる(傷を背負って生きる)ことを隠す必要がないという安心感。
そのなんとも表現しがたい感情が共同生活するにつれて、幸せに向かおうとしていることにも薄々気づいていたのではないか。
最後に彼女に会って罪を犯す人生と、会わない人生、どっちを選ぶか。
それは見ている人にゆだねられるが、自分としては「分からない。自分では選べないから」としか答えられない。
一生許さない(^^;
あんまりいい内容じゃないのよ
レイプが発端ですから、、
真木よう子が見たくて見たけど
やっぱすげー(*゚v゚*)
あのね、大森兄よ
この作品はちょっとヘタ
もっと美しく撮んなきゃね
なんか、脚本がギクシャクしてるのか
役者の演技も取って付けた感あるよ
学生映画とかわんない
許されなかった被害者と許された加害者
悲惨な事件の被害者と加害者の物語。
被害者の事件後の人生は本当に辛くて、
それなのに加害者は普通の人生を歩んでいる。
被害者なのに周りから許されず、
誰かに許されたいと思う被害者と、
偶然再会した被害者に贖罪したい加害者。
いつしか一緒に暮らし始める2人ですが、
最後、被害者は加害者の元を去ります。
それは許した、ということなんだと思いました。
去ることが許すということ…
難しい解釈でした…
とても深くて、もう1度観たくても
なかなか観られない話でした。
重苦しく、みなが不幸な話だけど
結局、許す許さない、幸せか不幸か、というのは心の持ちようだけの問題なのだな。
原作を読んでから見たためか、ひとつひとつのシーンの意味が素直に入ってきた。特にラストシーンは愚直なほど原作を忠実に再現していて、確かにこのシーンを下手に改変したら意味が変わってしまうよな、と思う。
原作の問いを下手な解釈を加えず、そのままインパクトのあるラストシーンにした監督には敬服した。
・・・でもあまりに原作に忠実すぎて、これだったら原作を読んでいれば映画を見る必要ないじゃん、と一瞬だけど思ってしまったのは、ないものねだりの贅沢な期待、だと反省ww
まあ、原作のビジュアル化、という意味では、主演に真木よう子以外の女優でこの映画が成立したか?とは思う。そのくらいこの映画の真木よう子は色っぽくて薄幸な女性そのものだった。
ほんと、凄い女優だと思う。
口直しに「脳内ポイズンベリー」を見ようっと(笑)
私の中ではかなりよかった
大森南朋さんの兄ということもあり、期待大の大森立嗣監督作品。真木よう子が体を張ってレイプ被害者を演じているということで、できれば劇場で見たかった作品。「悪人」の吉田修一原作ということで、テイストはわりと似ているが、事件のあった15年前から物語における現在まで続いている加害者と被害者の葛藤が主要テーマという点で「悪人」とは少々異なってくる。長い時間だ。罪を償うということはどういうことなのかというひとつの答えが提示されている。加害者側、被害者側両方の側面をわりと丁寧に描いており、劇場で見たかった作品。大森南朋ほか役者がいい。
共感や想像が追いつかない。
レイプをされたことがないので、共感や想像が追いつかない。
真木ようこはなぜ、一緒に暮らすことを選んだのか。
選んだ、というのではないかもしれないが。
怒りに打ち震えるほどの憎悪をぶつける相手なはずだったのに、橋の上で何度も男が戻ってこないか確認する彼女。
何度も何度も振り払っても、また差し出される手。
どん底のとき、自分が感情を抑制せずぶつけられる唯一の矛先が、生きていることを実感する人間関係が、その男しかいないという皮肉。
心を許す、という簡単な言葉では言い表せないのかもしれないが、確実に、変化していく彼女の心。
なぜ、出ていったのか。
男は、「幸せになりそうだったから」というが、、自分には理解の範疇を超え、「そういう生き方もあるのか…」という納得の仕方をするしかなかった。
感覚で捉えること
女とは不思議な生き物だと客観的に気づかされる映画かも。
理論で見るのではなく感情と察して鑑賞しないと
この映画は楽しめないと思います。
尾崎の妻=真木よう子
主人公の妻=鶴田真由
どちらの妻としての機微を細く察しないと楽しめない。
これは本で読んだ方が男性は楽しめるのかも…
役者さんが素晴らしいから映画でも伝わるかな?!
にしても真木よう子さんはスタイル抜群ですね。
尾崎役の人はイケメンなのに余り見かけないなー
幸せになるのが怖いって気持ちは私にもわかるけどな…
一緒に不幸になるという、幸せ。心がざわつく映画。
心の傷は、他人との境界線を生む。
まるでチョークで白い線が引かれてるみたいに、そこを境に「あっち側」と「こっち側」とで違う世界が存在する。
夏美(真木よう子)は自分を理解してくれるこっち側の人間を、ずっと探していた。探しあてたと思った男に殻の裂け目を見せれば、そこに唾を吐かれる。当然、境界線は太く濃くなる。
そして、やっと巡り会えたこっち側の人間は、自分に傷を負わせた男:尾崎(大西信満)だったという皮肉。
一緒に不幸になるという、幸せ。
許せない。憎い。セックスしたい。愛している。
こんな感情が一度に溢れたら、もう逃げるしかない。
激しく混乱する。心がざわつく。
けれど、尾崎が自分の罪と向き合い、償おうとする、その神がかった抱擁力に感動する。ような錯覚に陥る。
けど、こんな男と一緒にいちゃいけないよ。
設定が独特すぎて、客観的に鑑賞。 事件後、夫婦になんてなれるのかな...
設定が独特すぎて、客観的に鑑賞。
事件後、夫婦になんてなれるのかな?まず、そこに疑問を感じてしまったので、入り込めなった。
でも、飽きることなく最後まで見れたし、人生を諦めたような女性を演じた真木さん、やっぱり綺麗。
橋の上でサンダルを・・・のシーンを始め、もう一度見たい。
あり得ない世界の終わりみたいなふたり。でも彼(加害者)は、すべてを...
あり得ない世界の終わりみたいなふたり。でも彼(加害者)は、すべてを捨てて彼女に償う人生を選んだわけで、レイプも集団の中での抗えない辛さも感じて、つらい話だった。
けど、未来を感じさせる匂いがあり、気持ちは整理ができた素敵な映画でした。
解らない人はとことん理解出来ないんだろうね。
凄く深い映画だと思う。あり得ないような夫婦だが、献身的に尽くす主人公に心を許してゆく主人公の夫人(真木よう子)。
この二人の心の動きには目を見張るものがあるし、取材記者(渡辺役)の心変りにも影響してくる感じが愛だと思う。
全89件中、21~40件目を表示