劇場公開日 2013年1月26日

  • 予告編を見る

「【若き時にバイトで精子提供をした冴えない40歳のオジサンが533人の父親である事が分かり、身元開示の裁判を起こされ、一人一人の生物学上の子供達と会う事で成長していくハートフルヒューマン物語。】」人生、ブラボー! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【若き時にバイトで精子提供をした冴えない40歳のオジサンが533人の父親である事が分かり、身元開示の裁判を起こされ、一人一人の生物学上の子供達と会う事で成長していくハートフルヒューマン物語。】

2025年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■42歳の冴えない独身男・ダヴィッドは、若い頃に行った693回の精子提供により533人の子が誕生していると告げられる。
 142人から身元開示の裁判を起こされた彼は、そのうちのひとりが人気サッカー選手だと知り、彼のプレーを見て身元を隠して他の実子たちを訪ね始める。

◆感想<Catuion!内容に触れています。>

・まずは、男として42歳にもなって”マスかき野郎”とは言われたくないなあ。クスクス。

・精子提供をした故に出来た子供達は、彼のことを貶そうとしているわけではなく、”幸せと生命をくれた人”を知りたいという想いで、身元開示の裁判を起こされたというのも、何だか良いね。

・ダヴィッドが、サッカーのスター選手が実子と知り、他の子に密かに会いに行き、結局一人一人を励ますシーンも、良いんだな。
 1.流しのギターを弾いている男の元で応援し、お客さんから投げ銭を貰うと一緒に喜ぶ姿。
 2.俳優になりたいのに、オーディションの時間になっても代わりが来ない実子の青年に、自分の精肉用トラックを貸してあげる姿。そして、青年は合格する。
 3.自分が”精子”の子という事で、卑屈になっている青年に優しく接する姿。そして、青年からハグされるダヴィッド。
 4.脳性まひの男の子に会いに行き、最初は背中を見ただけで帰ろうとするも、看護婦さんに言われ彼の元に行って話しかけるシーン。そして、次に会いに行った時に言った言葉”私が、お父さんだよ。”

・ダヴィッドはそのような経験をし、ガールフレンドのヴァレリーが妊娠した際に、最初は冷たくされるも、キチンとプロポーズをするのだな。
 そして生まれた小さな女の子の手を握る姿。

■ダヴィッドが名前を開示したために、ヴァレリーが入院している病院に多数集まったダヴィッドの”物理学的”子供たち。”
 彼ら彼女らは、ダヴィッドの周りを取り囲み、円の様に成って彼をハグするシーンは、良かったな。

<今作は、若きときにバイトで精子提供をした冴えない40のオジサンが533人の父親である事が分かり、身元開示の裁判を起こされた事で、一人一人の生物学上の子と会う事で成長していくハートフルな物語なのである。>

NOBU
PR U-NEXTで本編を観る