「まどかを支配するつもりなのね!!!」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
まどかを支配するつもりなのね!!!
TVシリーズ「魔法少女まどか☆マギカ」、劇場版「【前編】始まりの物語/【後編】永遠の物語」を経て完全新作として公開されたのが劇場版「魔法少女まどか☆マドカ【新編】叛逆の物語」である。
物語は鹿目まどかが残酷な運命から魔法少女達を解き放った後、まどかへの思いを抱きながら暁美ほむらは一人戦い続けるが・・・
本作は少なくとTVシリーズか劇場版【前編・後編】を一度は見ていなければ内容を理解するには難しく一見さんお断りのものとなる。
自分は初め正直、まどマギの絵柄(萌え的な)やコラージュ技術があまり好きな部類に入らなかった為、リアルタイムでは見ていませんでしたが一話、また一話と見ていくうちに作品に引き込まれたクチです。
単なる主人公達が敵を倒し成長してく過程をアニメにしたのではなく、突如魔法少女になるという契約に課せられた代償やそれに苦悩する残酷さが苦いけど面白くて見てしまう。
本作を観た多くの人達が思うように、魔法少女まどか☆マギカの主人公は実は暁美ほむらだった思う。そして、それはまどかに対する「友情」や「後悔というか十字架(助けられなかった)」を越えて「妄執」というか「執着に似た愛」がテーマとなる。
まどかは全ての人達に対する自己犠牲だけどほむら完全にまどかへ対してのみの自己犠牲でありベクトルは交わらない。
結局のところ、まどかをキューベー達に支配されまいとほむらは「魔法少女」から「魔女」になり「悪魔」になるが、ほむら自身がまどかを支配する様な立場になってしまう。
まあ、自分的にはまどかと一緒に「円環に理」一部になってハッピーエンドになるかと思い気やこの展開は・・・面白い。
(劇場版やTVシリーズのラストのほむらの黒い背中の羽はこのための布石だったのかと納得)
色々と情報量が多くて考えさせられる場面は多いとは言え劇中は5人で戦ったり、さやかと杏子の共闘シーンなどファンが見たかったはずと思わせるシーンがあちらこちらにちりばめられていてサービス精神は豊富なものとなっている。また、来場特典も嬉しい。(フィルムとか)
ファンなら観るべきであり、劇中の映像美やバトルシーン(特に、ほむらvsマミ)は劇場の大迫力のスクリーンと音響で観る事をお薦めします。
これで完結するかについて、ほむらvsまどかは見たくないのでこの苦々し感じで幕を閉じるのもありだと思います。(笑)
お返事ありがとうございます。
私はもろ この作品 はまってしまいまして・・・
DVDも買ってしまおうかなと・・・
内容は衝撃ですが
とにかく 映像にノックダウンしてしまいました。
私も このラスト 以外でとっても 面白いと思います。
面白いというのは 衝撃のおもしろさ、くるしく つらい面白さ。
観る者を 裏切る作品は やはり すごいです。
こういうのも ありですね。
キュウーベーの「人間と言うものは・・・・」というセリフが
ありますが まさに 人間の心は複雑怪奇
だからこそ つらく くるしく 楽しく 面白いのですね。
その ほむらちゃんの 人間心理を深く 深く描いた
作品だと思います。
もう1度観たいな。