「上げて落として、上げかけて地獄に堕とす」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
上げて落として、上げかけて地獄に堕とす
未だ色褪せないまどマギの世界。
いつ見ても当時を思い出す。
私を深夜アニメに引き摺り込んだ張本人のまどマギ。
ほむらの真相が判明するテレビ版10話はまさに伝説回。
そして待ち望んだ11話の時に、東日本大震災が起こり、放送が延期され、11,12話が一挙に放送するという事態に陥った。
鮮明に覚えている。
さて、そんな結末だったテレビ版の続編ともなると、蛇足感満載で、めちゃくちゃ不安だった。
しかし、開けてみるとなんとも素晴らしい続編でした。
素晴らしいという表現は違うかもしれないが、蛇足ではなかった。
まず、テレビ版からみんなが求めていたものを作ったという点が凄い。
みんな妄想してたよね。
まどかが普通に魔法少女として活躍する展開。
マミさん無双シーン。
さやかと杏子のイチャイチャ。
5人で活動するシーン。
あの頃、いろいろなMADで再現されていたことが現実として表現されたことに感動した。
あり得ないはずの展開を、うまい設定で実現しましたね。
さて、そんなこんなも、テレビを知っていれば有り得ないわけなので、なんか裏があるはずと思っていると、案の定不穏な雰囲気に変わっていく。
そのゾクゾクが、初めてみたときの気持ちを思い出させる。
やっぱり落としてきたかと。
しかし、そのあとの救済っぽい流れから、視聴者を地獄に叩き落とすあの展開。
賛否は別れるだろうよ。
はてさて、そんな蛇足と思われたまどマギに、うまいこと続編を作ったわけだが、さらにこの続編が製作中。
これの続きとか、一体全体どういう話になるのか。
楽しみ過ぎて、早く情報が欲しい。
ワルプルギスの夜を深掘りする気がするね。
期待して待とう。
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