劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語のレビュー・感想・評価
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8回見ました
今日まさかのリバイバル上映初日に行き8回目を迎えます。
この素晴らしさは何回も見ることで際立つ作品です。
1回見ただけじゃダメなんです。
内容を整理してからもう一度見て下さい。
凄いから⭐︎
なんと言ってもTV作品を大事にしているからこそ伝わるものもあります。
8回目なのにいつも同じ所で泣きます。
ほむらの愛は確かに強い。
しかしあのくらいやんなきゃ悪魔になった意味がない。
まどかがいれば良いんだから。
何度も繰り返してたあの頃を思えば当然の行動だよね。
まどか皆に愛されすぎてスゲー。さすが円環の理
そして新予告の衝撃が半端ない。どうなんのこれ。どうかマギレコ要素だけは入れないでくれ。
そしたら冷めるかもしれぬ。
まどマギ仲間が欲しい、、。語りたい。
私は京子推しなので宜しくお願い致します😀
脚本が気持ち悪い&キャラモノ作品
映像については、半分ぐらいまでは凄く良かったです。街の美しさや犬カレーさんの映像、ちょっとしたミステリーを感じるあたりも凄く良かった。特に後半の心理を抽象化した映像のクオリティはぐっと来ました。
ただ・・・
脚本については、ラストに至った心理描写がTV版の設定のみで、それを中心に話が進むので共感できません。
そこまでのパワーなの?とか、なんでそんな選択しちゃったの?って所は視聴者の想像力で補わないといけなかったり、主人公が自分たちの事しか考えてない所も共感できず、中二が考えた物語の様で気持ち悪かったです。視聴者がキャラに寄り添わないといけない、所謂キャラモノ作品です。
凄い事が起きてる感じの映像はクオリティ高いので、
自分が一番共感したセリフは、「わけがわからないよ」です。
愛が過ぎるとこうなるのかな?
ほむらちゃんの愛が重たい映画でした。
一番は?と思ったのが魔獣(?)を囲んで歌い出したシーン。
何の儀式だよこわ。
戦闘服に着替えるシーンとかその歌ったシーンは
ファンサービスだと思った。
町の外へ行くためにバスに乗るシーン千ちひぽかった。
発想が凄いと思いました。ヤンデレ怖いお。14.5.3
心がぐちゃぐちゃにされる傑作
久しぶりに鑑賞。やっぱり面白い!何度も展開する物語に全く飽きず、考察しがいのある描写、衝撃の結末など様々な点ですでに傑作であったTV版を超える完成度だったと個人的に感じた
傑作のアニメ映画
映像・演出(20)
シャフトが得意とする現代アート的描写や、随所に散りばめられたメッセージ、そしてほむらの心情と共に自在に変化する世界の意匠は圧巻の一言。
20点
世界観(20)
続編なのでテレビアニメの衝撃的な世界観を踏襲しており、相変わらずいい意味で気持ち悪い世界観が広がっていた。
新規性を考慮して16点
脚本(20)
ファンが見たかった光景を描写してからの、ラストの『瀆神』という結末はかなりぶっ飛んだものだった。
しかし、全体としては、ほむらの視点で進む世界の謎解きがメインで日常パート、謎解きパート、戦闘パートの緩急のバランスが取れており、最後まで楽しく視聴できた。
18点
キャラクター造形もしくは心理描写(20)
キャラクター造形に関してはテレビアニメ版ですでに深掘られているため言及は控える。
本作はほむらの心情が世界や魔女に反映されるというかなりユニークな演出がなされており、心理描写自体は標準的なものの高評価。
キャラクター造形8点、心理描写8点で
16点
メッセージ性(20)
本作は特段強いメッセージは存在しなかった。
しかし娯楽作品であること、テレビアニメの影響とそのメッセージ性を考慮し
15点
総評
娯楽作品としては至高の出来であり、細かい描写は何度も試聴をし、謎を解いてみたくなるような良い作風であった。
間違いなくアニメ映画の中でも傑作と呼ぶに相応しい作品である。
85点
上げて落として、上げかけて地獄に堕とす
未だ色褪せないまどマギの世界。
いつ見ても当時を思い出す。
私を深夜アニメに引き摺り込んだ張本人のまどマギ。
ほむらの真相が判明するテレビ版10話はまさに伝説回。
そして待ち望んだ11話の時に、東日本大震災が起こり、放送が延期され、11,12話が一挙に放送するという事態に陥った。
鮮明に覚えている。
さて、そんな結末だったテレビ版の続編ともなると、蛇足感満載で、めちゃくちゃ不安だった。
しかし、開けてみるとなんとも素晴らしい続編でした。
素晴らしいという表現は違うかもしれないが、蛇足ではなかった。
まず、テレビ版からみんなが求めていたものを作ったという点が凄い。
みんな妄想してたよね。
まどかが普通に魔法少女として活躍する展開。
マミさん無双シーン。
さやかと杏子のイチャイチャ。
5人で活動するシーン。
あの頃、いろいろなMADで再現されていたことが現実として表現されたことに感動した。
あり得ないはずの展開を、うまい設定で実現しましたね。
さて、そんなこんなも、テレビを知っていれば有り得ないわけなので、なんか裏があるはずと思っていると、案の定不穏な雰囲気に変わっていく。
そのゾクゾクが、初めてみたときの気持ちを思い出させる。
やっぱり落としてきたかと。
しかし、そのあとの救済っぽい流れから、視聴者を地獄に叩き落とすあの展開。
賛否は別れるだろうよ。
はてさて、そんな蛇足と思われたまどマギに、うまいこと続編を作ったわけだが、さらにこの続編が製作中。
これの続きとか、一体全体どういう話になるのか。
楽しみ過ぎて、早く情報が欲しい。
ワルプルギスの夜を深掘りする気がするね。
期待して待とう。
個人的にはとても良かった
10年以上前、テレビ版まどマギを観て以来の鑑賞。
もっと早く観ておけば良かったな、と思った。
テレビ版のストーリーをうろ覚えなので、きちんとまた観直す必要がある。
正直、それを観たうえでも完全に理解できるか、分からない。考察サイトなどを見てみようかなと思っている。
ほむらをまどかが迎えに来るシーンで結構感動していたのに、あそこからあの残り時間でどんでん返しがあるとは思わなかった。(おそらくあのあたりは賛否両論なのだろうと思う)
イヌカレーさんの魔女空間が本当に好きなので、映画館で観たら最高だろうなあ。
みんなそれぞれ出番があって、キャラクターをより好きになれた。
難解!
頭を抱えてしまった!!
何回も見直せばなにかしらの形で理解できるのかもしれないけど、そんな気力も残されていなかった!
序盤の変身シーンや協力しての戦闘シーンは、アニメでは観られないものだったし、パラレルワールドのような違和感と同時にこういうまどマギもみてみたかったという感情が芽生えたりで個人的にはよかった。魔女化したときのモチーフや象徴的な身振りが入っていたのもエモくてよかった!
杏子がうれしくてうれしくて
2013年11月劇場鑑賞
素晴らしいエンディングで見事にまとめてみせたTV版まどかマギカ、それからから約三年後の新作です。
あそこからいったいどんな物語をみせてくれるのか、足を運ぶ前から興味はつきません。
でもあそこまできれいに終えた作品の続編なので、やっぱり不安もありました。
しかしこれが予想以上に凄かった。
よくこれだけ物語を膨らませてきたと本当驚きます。
色々な要素が詰まっており、「こんな魔法少女達が見たかった」といったファン目線の演出が盛りだくさんでした。
イヌカレーの世界は大幅に広がり、OPも新作入れて、変身シーンなんて行き過ぎな位飛ばしてます。
作画も動きも良く、特にほむらとマミの銃撃戦はすごかった。
個人的には杏子がうれしくてうれしくて、もう。
その演出だけで涙がでそうになりました。
後半からは話も確信にふれてどんどん重くなりますが、それがとても良く作り込まれているので、観ていてすごい引き込まれるんですね。
以前まどかが作り出した世界はほつれを見せ、そのほつれを正す為ほむらは再び輪廻の中に身を投じて行く。
まっすぐで愚直で寂しくて、でもまったく芯がぶれる事はない。
そんな彼女を見ていると少し苦しくなるほどでした。
そうして迎えた終焉は、TV版とはまったく逆のEDを用意してきた本作。
どのように生まれ変わったか、是非ご自身の目で確かめてほしい作品でした。
そして迎えること2021年4月。
正統続編となる新作映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』が、スタッフ・声優が続投する形で発表されました。
ここにきての新作発表は流石に驚きましたね。
どういった方向に向かうのか、続報を心待ちにしています。
ファンタジックでダークでゴシックでユリチックで萌えチック で悲哀と狂気が浮かぶ世界観
2013年10月頃劇場で見てその表現に圧倒され感動し、その後、2018年頃見直してほむらの悲劇へのカタルシスに浸り落ち込んだ時にその都度好きなシーンを見直し(特にdespairいう名のBGMが流れるシーン)、2021年12月となってマトリックスリザレクションへの失望の元、再度見たい欲求に負けて呪術廻戦0は後回しに見直す事とした。何度も見た為、感動は薄れてはいるが、思う事はあまり変わっていないようだ。しかしもう8年もたったのだという事実に郷愁を感じるし、次作ワルプルギスの廻転への期待を感じながらの視聴となった。
劇場で見た当初の感動は私がこの映画を思い出す時に思う言葉、『遊園地感』という一言につきる。この映画はエンタメとしてイヌカレー空間、梶浦由記によるBGM、虚淵玄による人間の本質に迫るシナリオと象徴的にくっきり分別されたキャラクタの性格、蒼樹うめによるキャラクタデザインが完全にマッチして何の違和感もなく渾然一体となって視聴者にすべてを突きつける。マトリックスリザレクションやシン・エヴァンゲリオンであったような監督による最終回答、『現実に戻れ』は無く、単純にエンタメを突き詰めて提供しようという姿勢をそこに感じる(メタ作品を批判しているわけではない)。
今作のテーマに対するほむらの回答は、『愛』ではなく『執着』である。それを『愛』と言い切るほむらとそれにより生じる世界事象改変、その映像表現には度肝を抜かれた。ほむらの回答は、道徳的に間違っている。よって、創作物の意図を社会常識や自分と区別できない低年齢の者は見てはいけないとは思うし、非常識を選択する人物にフォーカスした作品への抵抗感のある常識的な人たちにとってもこの作品は嫌悪するものとなるかもしれない。しかしながら、ほむらの回答が道徳的に間違っているとはいったが、この作品のテーマ性はTV版から変わらず間違っていない。つまり、インキュベーターによる人類(魔法少女)からのエネルギー搾取に対するほむらの怒りと抵抗、叛逆は間違っていない。
この作品のターゲットは芸術が好きな人、創作物の中の人物の現実社会では発揮できない感情の発露、究極の選択を楽しめる人、そこに価値を感じ取れる人だろう。この作品は一般的なアニメの物語性からは逸脱しており、イヌカレー空間の表現やBGM、シンボルの多様において、アート性の方が際立っている。このような芸術作品を提供してくれた人々に喝采を送りたい。最後に、最近とある猫動画を見ていて感じた事を今作にも言える事だと思い思った事がある。可愛さとホラー、笑いという感情が同時に感じられる作品は強い影響力、視聴者が感じる満足感があるということだ。『萌え』るキャラが存在する日本のおたく文化は彼女らがいるだけで実写ドラマに対して優位な立場にある。そこに恐怖や笑い、人の温もり優しさ等の感情を人に喚起できる作品は今後も需要はあるだろう(岡田斗司夫が言っていたように、そういう作品には油っこさを感じ、時に受け付けないこともあるのだが)。
怒涛の展開!
まずはじめに。魔法少女とは、かくあるべし!みたいなもの見れて最高。題名を聞いて思ってたのはこれだよ。みんなが協力し、可愛い変身シーン、日常では仲良くワイワイと、序盤のこれを見るだけでもとても価値がある。俺が報われる、、、。
とまぁ、実は〜みたいな流れがあるんですけど。
とりあえずマミとホムラのバトルシーンはすげぇな。魅入ってしまうよ!
だんだんとわかる真実、みんなの気持ち、、良き!!!
まどかも、やっぱり辛かったんやね、、、、
悪魔ホムラからの流れは、俺には完全に理解は出来なかったけど、愛の力は無限大ということで。なんだかんだみんな一応幸せで終わったのでは?理には反しているだろうけど、、。次回作が楽しみ!
演出も中盤までの展開も好きだが受け入れられない
悪夢が具現化した存在と戦う魔法少女たち。しかし、ほむらはこの日々に疑問を覚え始め…。
シリーズの続編作品。中盤までの物語は好きだが終盤は連続アニメ版の綺麗な終わり方を台無しにしたように感じ賛否両論な意味が分かる作品でした。
萌えアニメで「神と悪魔」の話を描いた意欲作
彼女たちが「暁美ほむら」の世界にいて、ほむらたんが魔女になってしまった(厳密にはなってないけどねw)ことが分かるまででお腹いっぱいだ。
あー、彼女もダークサイドに落ちちゃったか。そりゃそうだよな。根暗だし・・・。
後半は暁美ほむらの個人的な物語が続くのか・・・と思いきや!思いっきり普遍的なテーマを描く方向に舵を切った・・・!
個人的には暁美ほむらの個人的な物語を観ても良かった。
洋画では「神と悪魔」「愛」を語る映画は結構多い。この手の映画は、既に評論家に論じられている。自分もそれを読んでいたりする。だから、本作の結末は正直、わりと安全に着地させたか、という印象がつおい。
しかし、日本のアニメでは、あまりされない試みだと思う。萌えアニメファンではない僕のような凡人でも楽しめる、硬派なテーマを描いている点が超偉いと思う。でもこれって、前作にあった永劫回帰を否定するような気が!
何はともあれ、俺の夏の有給休暇はまどマギにより終わった。明日からまたクソ社会を、永劫回帰的に生きるとするか。。。もっとみんな仕事サボろうぜ。
ダークハッピーエンド
TV版と新劇場版の前編・後編の終わり方のほうが良かったかな・・。
1度観ただけでは理解できず・・何回も見直してしまいました。
■ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット!!
なんですか・・この厨二病は・・。
ぁ・・中2と中3が居てるから仕方ないかww
最初はこのノリ付いてけないゎ・・
ケーキの歌の時にはマジで・・って正直ドン引きでした(´・ω・`)
■マミさん×ほむらチャンの戦闘シーンは神すぎる!
このバトルシーンは今までで一番カッコイイ!! 見応えあります!
マミさんて・・こんなに強かったのね(;´∀`)
TV版3話でシャルロッテにあっさり食べられちゃったから
こんなに強いマミさん見れると思わなかったゎ・・
■ほむらチャンの、まどか愛が強すぎる
TV版、新劇場版の前編・後編を観てきた方なら分かりますが
ほむらチャンは、まどかを守る為に何度も何度も過去に戻って
キュウべぇから守ろうとしているので愛があって当然なのですが、
それが友情とかでは無く独占欲とか執着で歪んだ愛のカタチになってしまっている。
それはキュウべぇの実験によりソウルジェムが濁らせたせいで歪んだ愛になったのか?
「悪魔ほむら」になってしまうという終わり方は、
ほむらファンからすると少々残念でした。
新劇場版の後編での終わり方の方が美しかったです。
■結果的にはハッピーエンドなの?
ほむらチャンの叛逆によって再び改変された世界では
「円環の理」と「魔獣」は引き続き存在しており
魔法少女は生き続けられるし魔女にもならない。
そして、「円環の理」から引き剥がされた
まどか、マミ、さやか、杏子が人間として暮らす、
ある意味では理想の世界。
あのままアルティメットまどかの円環の理を受けたら
キュウべぇに、まどかを支配されてたわけだし。
結果ハッピーエンドにも見えます。
しかし最後の方の、さやかチャンのシーンや、
まどかがアルティメットに戻りそうになるのを引き止めたり・・
悪魔ほむらチャンを見てると幸せそうには見えないんだよねぇ・・。
■ボロボロのキュウべぇの意図は?
ほむらチャンが新しく再構築した世界でも魔獣は出てくるので
キュウべぇは浄化に必要な存在だから
「利用させてもうわ」・・と劇中でも言ってのに
何故に最後にあのボロボロのキュウべぇ?!
そもそもキュウべぇはいっぱい居るから1体死んでも問題ないけれど
どういう意図があるのか?続編作れるように伏線貼っただけかな?
まぁ・・こういうダークなところがあってこそ
【まどか☆マギカ】らしさが出てるのですけどねw
しかし、なんというか、難しすぎました。
ちゃんとセリフ聞いておかないと理解出来ないし、
前作の新劇場版を見ておかないと
絶対に???が残りますので予習はしとくべきです。
今年の秋頃には【マギアレコード】が放送されるので
どういう内容になっているのか興味津々です。
アートデザインが爆発してた
・5人の少女が同じ学校の生徒のパラレル的展開→違和感に気づいたほむらが犯人探し→実はこの世界はほむらのソウルジェムの中→魔女になったほむらが「円環の理」であるまどかの一部を取り込む→善と悪が混在する世界…こんなとこかな?
・シルエットから始まる変身バンクの出来が気合い入っててよかった
・ほむらやまどかの中指の爪にクローバーのしるし
・テレビシリーズのストーリーが前提の話なのでこれ単体だとわかりづらい
・完全にほむらが中心の物語で、筋キャラのべべも存在意義が感じられなかったのが残念
やっぱりこの三作目だけ評価できる
という意見の人はあまりいないみたいだが。そりゃテレビ全12話が受け付けなければ、続編なんてみないだろからなあ、ふつうは
自分はリアルタイムでテレビ12話みてなかった。この叛逆が公開する半年前かな一気見したのは。
自分はこれでもかなり陰惨なもの、救いようのない話、残忍な作品とかいろいろみてきたし読んだりもしたつもりだが
この魔法少女たちの悲劇性にはすっかりやられてしまい、ちょっとまともな話ではない。なぜ、批判が起きないのか不思議で仕方なく、製作者たちを憎悪したね。
とりわけここまでの目に遇わされるかと思ったのが、美樹さやか。同情がひいきとなったのか、いちばんこの中では好きなキャラ。
というか他の4人はどうも現実味に欠けるというか、キライじゃないが興味があまりもてない。
というキャラに感情移入する作品ではなく物語としての構造そのものを楽しむ作品なのかも知れないが、それは人それぞれだとおもうんだが…
前にみた時は、テレビ編と映画前後編からの流れでこの叛逆〜もあまり高い評価をできなかったが、独立した作品と考えるとこれは素晴らしい。
五人が主題歌に合わせて踊ったり(一人踊ってねーですがw)変身シーンをしっかり作ってファンを楽しませようという意気込みが感じられる序盤。
異変に気づいてほむらが動き出す中盤。とはいえここのながれは某作品を参考にした気もするが…まあ、いいや。
それで問題なのが、ほむらによる改変の終盤なんだろうが、少なくとも自分は蛇足とは思えない。
正直、ほむらのまどかへの偏愛はちょっと理解しずらいが、自らの意志でインキュベーターをも出し抜き、さらに手駒にしてしまうぶっ飛び方には痛快ささえ感じる。
それにもし、ほむらが円環に導かれて終わりの話ではさっき出した参考にしただろう某作品の設定が違うだけの焼直しのようにも感じる、ハッピーエンドとも思えない。
ほむらの病んだ目つきが表すとんでもないことをしてしまった感。もはや半分正気をなくしたかのような雰囲気。いいね。脚本家に踊らされてひどい目に合わされてるだけだったこれまでより、ひとつ突き抜けたかんじ。
ハッピーエンドとは言えないし人によってはバットエンドかもしれないが、いずれにしろ混沌。
珠玉の混沌状態。
ここからどう展開させていくのか、シャフトはいずれは作りたいみたいだが、多分虚淵玄がやりたがらないんだろう。また、おんなじような鬱展開を繰り返すなら願い下げだが、思いもよらない展開があるならみたいけどね。
愛が必要
絵はカラフルで、キャラクターも可愛く魅力的。ダークな絵も丁寧に作られている。様々な箇所に伏線があり何度観ても新しい発見がある作品。終わり方に関しては予想外だったが、「まどマギ」らしさがあって良いと思う。
ただ、前作を観ていない人にはついていけない気がする…。本当に楽しんで観るには、まどマギへの愛が必要みたいだ。
防衛論
冒頭30分でマシンガンの様に繰り出されるツェッペリン号、ローマ水道、ベーコンなどの画面演出。
しかし、前編後編に引き続き、キャラクターの動きや役者の演技は不満が残る。
理屈を越える為には、正の感情である正義や慈愛のみでなく負の感情である性愛や執着が合わさなければならない。
所詮は綺麗事とも言える前作から、巧みにリアリズムへと舵を切った事により、新たな地点へ到達した。
だが、魔法少女の物語としては、私にとって前作の悲劇の方が好みだ。
とは言え、新世界に挑もうとする気概が感じられる、正に魔法の様な作品だった。
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