「カブトムシvsクワガタってこんな感じだよなぁ」ワイルド・スピード EURO MISSION pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
カブトムシvsクワガタってこんな感じだよなぁ
もうすっかりただのアクション&ヒューマン映画になってしまったのであまり魅力は感じない。
アイデンティティを失い、他のアクション娯楽大作と一線を画していたセールスポイントを捨ててしまったという事だ。その方が売れると割り切ったのだろうけれど残念だな。
ショウが「チームに対する考え方」からなにからドムの正反対としての対比で登場。
冒頭でファミリーの仲間たちが言っていた通り「警察でも街を牛耳ってる悪党でもなく、筋金入りの戦闘プロフェッショナル」なのだから、本当は敵に回すような相手じゃないんだけどねぇ。ドム達は所詮「ストリートじゃ腕が立つ」という立ち位置なんだけどなぁ。
それにしても「ワイスピ」というシリーズは、車はどれだけクラッシュしようが主役級チートメンバーはなんだかんだ走行続行出来るんだけど「ひっくり返されたら」終わりなんだなぁ。
過去作にてブライアンもハンもそうだったでしょ。
昭和の頃には当たり前の遊びだった「カブトムシやクワガタのお相撲勝負」を想起した。
うん、間違いない。
「ワイルドスピード」ってのは速さを競い合う映画ではなくて、「車をひっくり返す映画」だったんだな(笑)
レティやハンの話と整合性が取れるようにエレナとジゼルはここで退場。
(オトナの都合って感じがして興醒め)
あと、ハンはタカシ如きにやられたんじゃねーよ、って展開にして次の敵のほのめかし。
タンクアクションは007ゴールデンアイより長めにやってくれたので「戦車」というものが普通車に比べて如何に凄いのかをきっちり魅せてくれたのは良かったと思う。
う〜ん、車の話、書くことなんもないなw
現在アルファロメオ 使いの自分としてはクライマックスにブライアンがジュリエッタで、とゆーのは多少嬉しいけど、ジュリエッタはもう「イマドキの車」感も強くて萌えないしなぁ。
ラスト、「ロサンゼルス1327番地」はまぁ良かったかな。
人にとって「HOME」とか「故郷」ってものが如何に大切か?っていうドムの信条があるのだろう。
もちろんブライアンのように父の記憶がない人もいる。故郷がどこにもない人もいる。
でも「家」が無いやつらは今から作ればいい。「ここがお前の家、これがお前の家族だ」というメッセージは伝わってきた。
ドムっていうよりヴィン・ディーゼルの信条なんだろうね、きっと。