オブリビオンのレビュー・感想・評価
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終末世界の美しさ
あっちこっちの映画から良いとこ取りのSF要素をこれでもか!と抽出し、それを独自解釈に咀嚼し反芻して、全てのピースを破綻することなく巧みに組み上げて行ったであろう脚本と、これまた最高にエキサイティングな演出で以って一大エピックに仕上げた壮大なSF映画ですな。
ええ。最高に好きです、これ。
荒廃した世界に未来的に浮き出たビジュアルの建造物、ガジェット、コスチューム。曠野に清潔感伴う白の対比でより浮き立つというかね。
この異世界へと変わり果てた地球の景観を心ゆくまで堪能できるという、疑似的終末世界ツアー。
前半で存分に世界観提示をこちらに与えると、粛々と、でも確実に始まって行く、じんわりなのに衝撃展開を繰り広げるストーリーの進行具合。
緊迫感溢れる敵との攻防は、まるでゲームの映画的展開を敢えて取り込んだかの様で、ゲームからその演出を逆輸入してきた感じ。またそれが巧く作用してます。
この映画の監督、ジョセフ・コシンスキーは心の底からSFに傾倒してるんでしょうなぁ。
だって長編映画は『トロン:レガシー』とこの『オブリビオン』のまだたった二本なんでしょ?なんですかねこの大御所感。
吃驚しますよ。
いやあ、ガチのSF映画堪能するってのぁこういうことですよね。
良かった良かった。最高です。
興奮とツッコミ。
要所施設の防衛が甘い!
ヴィカ可哀想!
終盤が既視感!
洗練美に目を見張るメカニックの数々と、
機器類の進化でSFワールドを満喫。
無意識のうちにワクワク感で満たされる。
空中戦かっけー!
宇宙のシークエンスも息を呑む。
ただ、"『oblivion』 =忘却感"が中途半端な印象・・・。
クサい締めは嫌いでは無いが、
よくある"アレの反乱もの"にせず、
無節操な人類に対するアンチテーゼを追求して、
象徴的なワイエスの絵画を取っ掛かりに、
ホームを欲する人間のエンドレスバトルを際立たせてほしかった。
「トータル・リコール」の変形か?
題名がわからなくて、英和辞典で調べたら「忘却」という意味だった。悪くはないし、どんな結末になるのかおもしろく観たけど、やっぱり「トータル・リコール」や他のSF映画と似た部分があって、目新しさに欠けていた。CGに頼らず、アイスランドなどで実際にロケしたり、住居や乗り物も制作したらしい。デザインもクールで、ビジュアル面は最高級。また、今回もトム・クルーズはスタントマンを使わずにアクション・シーンをこなしたそうで、50歳になってもがんばっていた。これでストーリーがもっとオリジナリティだったら、よかったのにね。愛は忘れようにも忘れられない。男はロマンチストで、女はリアリスト。花のシーンでつくづく感じた。男が地球を愛していることも・・・ 私はロマンがわかる人間でありたいと思った。
正統派SF
久しぶりに正統派のSFを観たという気分にさせてくれる。
観る前はさほど期待はしていなかったが、観てみると実に物語が練られていて驚かされた。調べるとハリウッドの一流脚本家が何人も参加している。
やはり映画は脚本だなと再認識させられた。それでも色々と突っ込みどころがあるのは、互いが一緒に書くのではなく、別々に書いた物をまとめたからだろう。
脚本の執筆スタイルは、かつての黒澤明のように才能のある者同士が打打発止の議論をしながら仕上げるのがベストなんだと思う。
それでもこの監督は映像美を作り上げる才能が素晴らしいので、脚本のアラを画面の力で押し切る能力がある。トロン:レガシィはトロンの20年後という縛りのある設定で色々と無理があったが、本作はそれもなく、本領が発揮されたようだ。この監督は今後要注目だと思う。
ストーリーはあえて書きませんが、かなりの傑作に仕上がっていますので、観て損はないと思いますよ。
スタイリッシュ!
スタイリッシュなかっこいい映像が、とてつもない迫力があり、ものすごく楽しめた。
トロンレガシーも良いけれど、オブリビオン良い。
アクションも良く、ストーリーも良い。
最後まで楽しめる。
最後の最後は、ちょっと感動もの。
SFアクション大作でした。最高!
「Oh my god...マジで。。。」
劇中に暴かれる真実、場内は つい誰かがもらした言葉に爆笑で緊張の糸が切れ…(苦笑)。 それだけ違和感、配役にも窮屈さを感じました。 エンディングを見てもしっくりこない、どうしてもトム・クルーズじゃなきゃダメだったのか 疑問が残るところ。
演技が良くてダメ出しするのも変ですが、声を聞くと安心してしまい危機感 半減モーガン・フリーマン。 方や 愛情表現に乏しい、セリフが耳に残らないボンドガールの オルガ・キュレリンコ。 “美人は三日で飽きる”を地で行く アンドレア・ライズボロー。 いいポジションなのに不透明な役どころの ニコライ・コスター=ワルドーなど。
ハイテク機器や乗り物・建造物など、努力は見られるものの ストーリー構成は使い回しているような似た作品をついつい挙げてしまう。。 詰めの甘さで危機が生まれるのだけど、もっとスマートさを強調してほしかった 3.5評価。 タイトルの『オブリビオン』は忘却という意味らしいですが、私の感想も「Oh my god.. .マジで。。。」でした(苦笑)。
既視感が多いけど楽しめる
ストーリー展開を含め、どこかで見た感が多い割には、
「ジョン・カーター」のような詰まらなさはない。
ちょっとかったるい冒頭部分は、
アンドレア・ライズボローのファッションやメイク、
そして映像の美しさを楽しむとよい。
最近のリアリスティックで薄汚れた感じのSFに比べると、
塵ひとつないような、クリーン過ぎなのが引っかかったが、
真相が分かると、あぁそうだったのかと納得する。
もうちょっと人間関係やストーリーに深みがあれば、
少しは感情移入出来たかも知れない。
しかし客観的に見たとしても楽しめる映画だった。
まぁトムもまだ若くてイイオトコ(笑)だし、
オルガ・キュリレンコと並んだ時の、
二人のボディーラインの美しいこと。
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