オブリビオンのレビュー・感想・評価
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休日の昼下がり、ソファでビールを飲みながら・・・
地球人が別の惑星に移り住んだ後の地球。その地球を監視する役回りを担う主人公が、墜落した宇宙船にいる美女を発見し、大きな秘密を知ってしまうストーリー。
普段SFを余り鑑賞しないのですが、休日の昼下がり、時間に余裕が出来たため鑑賞。
しっかりとお金をかけているだけあって、VFXを活用した空中戦はド迫力です。
また設定やストーリーもしっかりとして、また幾つかの仕掛けもあり、飽きさせません。
それでも私の評点が伸びなかった理由は幾つかあるのですが、簡単に列挙させてもらいました。
・主人公の服装や携帯している銃。未来的にしたかったのでしょうが、非常に安っぽく感じます。遊園地のアトラクションのような感じ。
・要所でオールディーズの名曲が流れますが、映画のイメージとしてもっと活用して欲しかった。
・エンディング・・・
・そして何より、表面的に語られていたり謎のままで終わったりしているものが多すぎて、折角のストーリーが少し浅く感じられます。テッドの目的なんてものをしっかりと見せてもらえたら、もっと感情移入が出来たように思えます。
ネガティブなことを細かく論いましたが、当初目的だった休日の昼下がりを潰すには良い映画だったと思います。
映像は美しいがビジュアルはありきたり
その人であることの証明
観終わった後、じんわりきました。ストーリ的にも映像美にも。
半面、初見では、ラストに納得がいかなかった。物語のコンセプトをひっくり返された気持ち!!!(ノ-_-)ノ=。でも一縷の安堵感もあるとこが憎い。
前半から中盤にかけての物語の作りこみに対して、クライマックスは正直拍子抜けした。
ジャックやヴィガが丁寧に造形されているのに対して、ビーチや敵キャラがあまり性格付けされていないのが、不満だった。
でも、テーマはアイデンティティ。
アイデンティティ復活・愛復活だけをシンプルに魅せる為には仕方ないのかもしれない。
これだけの、SF超大作。基本的な筋はよくある戦いもの。誰が敵なのか。これも、一見、よくあるパターンに偽装されている。が…。
いろいろと盛り込んでしまうと、本筋が見えなくなる。
自分とは何なのか。自分が認識している自分。周りが認識している自分。
そして、ラストにはさらにその上をいく設定を観客に投げてくる。
その人をその人として、自分が、周りの人が認めるのは、何を根拠にしてなのか。
なんという問いかけだ。
映像だけでも酔わせてくれる。
スカイタワーの無機質でスタイリッシュな映像に酔ったかと思えば、湖畔のコテージのノスタルジック感。この二つを際立たせるかのような、周りの荒廃した白を基調とした風景。
荒廃した風景とは言え、スタジアム・エンパイアステートビル・図書館・花と生活を感じさせるものがさりげなく散らばっている。キングコングも出演。
そしてバブルシップの軽妙さ(乗りたい)、ドローンの最初滑稽(C3?)だけど、後半の不気味さ。
ジャックとヴィカのプールでのラブシーン。
図書館でジャックが墜落するシーンまでもが美しい。
でも一番唸ったのはトム様の演技。
例えばドローンに攻撃されそうになる時のあの緊迫感。トム様の演技如何で間が抜けたシーンになると思うが、機械相手の演技であの状況を表現できるってすごい★★★。
例えば…ジャックが遭遇した…。微妙な違い。
例えば…ヴィカとジャックのラブシーンは無機質で綺麗、ヴィカの思いは痛いほど伝わってくるのに、ジャックの方は本当に恋しているとは思えない。なのに、ジュリアにプロポーズするジャックは胸が痛くなるほど初々しい。この微妙な表現力!!!
トム様の演技なしではただの映像美の映画になったと思う。
アンドレアさん(ヴィカ)も良かった。
例えば…アンドロイドのような表情かと思えば、生体反応が消えたジャックの身を心配する情感。
例えば…ジャックが遭遇した…。決定的な違い。
一見、勧善懲悪系の、アクション満載、ドンパチ系の、サバイバル/戦争物の、SF超大作に見せかけて ーそれを期待すると物足りなくなるー、
アイデンティティを問う、哲学系の映画だった。
とはいえ、堅苦しくはない。
ジャックと、ヴィガと、ジュリアの三角関係を丁寧にみていただきたい、切なくもロマンティックな映画です。
スカイタワーで暮らしたい!
公開当時、予告編で『何と戦ってるのかわかりにくいなあ』なんて思ってたんですが、いざ観に行ったらこういうオチだったとは! 予告編で何も見せれないわけだ(笑) 面白いオチだったと思います、ヴィカとのツーショット写真が撮られたのはいつなのか、ジュリアは何故ジャックを知っているのか、ヴィカがジュリアを煙たがってる理由とか、ジャックの夢にジュリアが出てくる理由とか、監督・・・やりますなあ(笑) オープニングのトム・クルーズのナレーションで地球で何があったのか荒廃した世界を映しながら説明され、スカイタワーでの朝の風景が映し出され、タイトルが出るまでの流れ・・・大好きです! 無機質というか生活感がないというか、スカイタワーのデザインも大好きで、僕もあそこでヴィカと暮らしたい(笑)
映像は美しいですね。
【”忘却の彼方に・・。”パラレルワールドSFの良作。SFガジェットの形状の美しさを含めて、儚くも切なく美しい世界観を持った非常に好みのSF映画である。】
- 主人公ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)が居住する1000メートルの空中基地スカイタワーや乗り物バブルシップのデザインが、シャープでとても格好良い。-
・1000メートルの空中基地スカイタワーの中に有るプールを全裸で泳ぐ美女ビクトリア。(アンドレア・ライズボロー)彼女の無茶苦茶美しい、スタイルに観惚れる。
ー 因みに、今作は、彼女のハリウッド・デビュー作である。-
・謎の眠れる美女(オルガ・キュリレンコ)や、誰もいない筈の地球でジャックを襲って来た謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)。
・そして、ジャック・ハーパーが途中で気付いた恐ろしき事実。
<パラレルワールドストーリーも破綻がなく、個人的にとても好きなSF作品である。>
〈2013年6月1日 劇場にて鑑賞〉
another day in paradise
いい世界観
もう一度観たくなる作品
ちょっとモヤモヤ
意味が分かるまで時間がかかった。最後のシーンはハッピーエンドと捉え...
極めてディック的でセンスオブワンダーに満ちた世界をバイクで駆けるトム・クルーズ先輩の勇姿が眩しい
エイリアンからただ逃げるだけだった『宇宙戦争』の鬱憤を晴らすべくバンバン光線銃撃ちまくる活劇かと勝手に想像していましたが全然違って、『クローン』、『スクリーマーズ』、『ダーク・シティ』等ディック原作もしくはディックの影響下にあるB級SFの傑作群に匹敵するセンスオブワンダーに満ちた大傑作でした。
監督が凡作『トロン:レガシー』のジョセフ・コジンスキー、原作も彼によるものだったことが不安要素でしたが極めてディック的にオレは一体誰だ?と主人公に自問させ、極めてトム・クルーズ的に回答させる辺りに唸りました。よくよく考えたら『トロン〜』で30年前に閉鎖されたゲーセンのブレーカーを入れたらジュークボックスからSeparate Waysがガーンと流れるという粋なシーンをブチ込んでた人なので今回もサントラは粋でRamble Onを流すセンスは素晴らしかったです。
あとバイクに乗るシーンもよかった。実質バイク映画の『トロン〜』で主人公に古いドゥカティに乗せていたので『トップガン』でハーレー、『MI:2』でトライアンフ、『ナイト&デイ』でドゥカティと要所要所でバイクを駆るトム・クルーズと毎晩バイクの話で盛り上がったのではないでしょうか。
「ええっ!」と驚く展開がいくつもあって、ストーリーがとても面白い。...
プログレメタルみたいな
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