「原題の『Oblivion』の意味のとおりですね。」オブリビオン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
原題の『Oblivion』の意味のとおりですね。
2077年。60年前にエイリアンの攻撃を受け、壊滅した地球。その地球上に残り、地球に残った装置類の監視・メンテナンスを行なっているジャック。ある時、墜落した宇宙船を発見し、生存者を保護したが、その生存者は自分の夢に出てくる人物であった。
地球が攻撃される2017年と言えば、もう間もなく。映画の設定では、有人宇宙探査が行われており、そのために、冬眠技術が採用されていますが、今現在の科学力から考えて、有人宇宙探査はあり得ますが、冬眠技術はまだ未開発(のはず)ですからね。ちょっと、実感が湧きません。とは言うものの、スーパーボールの行われたスタジアムとか、ペンタゴンとか、エンパイアステートビルとか、今の私達にも馴染みのある光景が荒れ果てて廃墟になった状態は、不思議な感じがしました。
劇中、所々、他のSF映画へのオマージュ?と思えるところがあったんですが、気のせいでしょうか?
○ドローンとバトルシップの狭い峡谷(ビルの摩天楼?)でのドッグファイト
→スター・ウォーズ?(エピソード1のデススターを攻撃するシーンを思わせます)
○地球を思わせる建物の廃墟を背景にしたシーン
→猿の惑星?(最初の猿の惑星で、テイラー(チャールトン・ヘストン)が自由の女神を発見して、地球だと気づくシーンを彷彿させます)
○爆薬を積んで最後の母船に戻ろうとするシーン
→インデペンデンス・デイ?(敵宇宙船を使って、デイヴィッドとヒラー大尉が敵母船に行くシーンに似てる?)
他にも他の映画に似たシーンが有るかもしれませんが、気になったのはこの辺りですかね。
最後の最後がなぁ。ちょっとなぁ。確かに、敵を倒して散ってしまいましたと言うだけでは、話に締りがないのかもしれませんが、とは言え、この結末はもっと締まらない気がします。って言うか、私はイマイチ。
作品全般としては、中々、面白い作品です。SFの映像もしっかり作りこまれていますしね。
原題の『Oblivion』とは、“完全に忘れている状態”“忘却、忘我、無意識状態”と言う意味。なるほどねと思いました。