「予備知識は無しで。」オブリビオン りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識は無しで。
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トム・クルーズ主演のSFエンターテインメント作品。
映画館での予告編以外に、予備知識無しで見た。
それが良かったようだ。
異星人の侵略を受けた人類は、その猛攻をしのいで勝ったけれど、地球は荒廃してしまう。
生き残った人々が他の惑星に移住した2077年、ジャック・ハーパーは、地球に残り、空から地上を監視する任務に就いていた。
そんな説明から始まる。
その説明の中で、私の苦手なカタカナ名詞がいつくか出てくる。
それを覚えるのはしんどいけれど、見ているうちにわかってくる。
映像はスゴイ。
地上1000mにそびえる「スカイタワー」。
ジャックが乗り操るパトロール機。
進化したコンピューター機器。
摩天楼が風化し、自然に呑みこまれつつあるニューヨーク。
月。
あるいは、自然の山、川、湖、木々、鳥の鳴き声などまで、目新しく感じさせてしまうこと。
遠くまで見渡せる広い視界の中に見えるものが、とても緻密であり、見たことのないビジュアルは、見る価値ありと思った。
廃墟と化したエンパイアステートビルは、ロケ地のアイスランドに実際に作られたのもだそうだ。
≪人はいつか死ぬが、いかに死ぬかが大事だ≫
つまり、いかに生きるか。
人間とは?
人間が人間であるということは?
という問いかけも。
ストーリーに既視感はあるものの、刻々と変わるトムの表情を見て、彼の実力を感じた作品だった。
オブリビオンとは、忘却、無意識、大赦、忘れてぼんやりしている様子などの意味だ。
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