「自分の首を絞める(物理)。 中2の頃に作ってた黒歴史ノートみたいな映画…😅」オブリビオン たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の首を絞める(物理)。 中2の頃に作ってた黒歴史ノートみたいな映画…😅
文明崩壊後の地球を舞台に、宇宙ステーション「テット」から派遣されたドローン技術者ジャック・ハーパーの冒険と決断を描いたSFアクション。
主人公ジャック・ハーパーを演じるのは『トップガン』『ミッション:インポッシブル』シリーズの、レジェンド俳優トム・クルーズ。
地球を侵略した異星人「スカヴ」のリーダー、マルコム・ビーチを演じるのは『ショーシャンクの空に』「ダークナイト トリロジー」の、レジェンド俳優モーガン・フリーマン。
ジャックが救出した謎の宇宙飛行士、ジュリア・ルサコーヴァを演じるのは『パリ、ジュテーム』『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコ。
……うーん…。
監督:ジョセフ・コシンスキー×主演:トム・クルーズという『トップガン マーヴェリック』のコンビが、初めてタッグを組んだのがこの作品。
『トップガン マーヴェリック』の監督にコシンスキーを選んだということは、トム・クルーズはこの映画を気に入っているのだろうか?だとしたら一体何が気に入ったんだろう…。
映画冒頭から怒涛の世界設定説明台詞ラッシュ!!
スカヴだのテットだのタイタンだの採水プラントだのドローン166だの172だの109だのと、聞き慣れない用語のラッシュで全然頭に入ってこないっ…🌀
この壮大すぎる設定を押し付けてくる感じ、なんとなく『ファイナルファンタジーⅩⅢ』を初プレイした時のことを思い出す。
製作サイドが説明したい情報量と、受取る側の一度に理解することが可能な容量とが釣り合っていないため、全然世界観を飲み込めないままストーリーが進んで行ってしまう。まぁ映画を観ていけば大体は理解できるのだけれど、それならもう少し情報を小出しにしながら説明していけばよかったのに、とは思う。
なるほど、『スター・ウォーズ』と『マッドマックス2』をミックスしたような映画なのねん、と思っていたらまさかの『ダブル・インパクト』。うーん、ヴァンダム。
この意外性には驚いたし、トムvsトム(○トム・クルーズ ×トム・クルーズ:2分39秒 三角締め)には笑わせてもらいましたが、全体的にアクション的な見せ場は少なめ。
SFということもありCGによるアクション・シーンが多いのだが、せっかくトム・クルーズを使っているのだから、もっと血湧き肉躍る生身のバトルやアクションを見せて欲しかった。
ザ・設定厨な一本であり、監督のやりたいことは伝わるのだが、その想いが強すぎるゆえ詰め込み過ぎになっておりなんだか尻切れトンボな印象を受ける。
設定だけ固めて肝心の中身がスカスカという、中二病の黒歴史ノートみたいな映画だった…。
……えっと、クライマックスはあれで良いの?
オリジナル→人造人間49号への乗り換えはわかる。すげ〜良くわかる。
でも49号→52号への乗り換えはなんか違わない?いくらオリジナルが同じだからって、それはもう別個体でしょうに。
大体、52号のパートナーのヴィカはどうなったのよ?
それに、あの地球上には他にも何十人何百人とトム・クルーズがいるんでしょう?そいつら全員ジュリアのところに集めるのか…?
うーむ…。やっぱなんか良くわからん映画だ…。
まぁとりあえず、これだけトム・クルーズがいれば、『トップガン』を100本くらい作れるね!