劇場公開日 2013年5月31日

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「個人的には最高」オブリビオン Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5個人的には最高

2017年8月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンシキー監督のSF大作。主演はトム・クルーズ。トムの映画は基本外れないだろうという期待値で望んでしまうが、本作はその期待を大いに超えてきた。
まず本作の設定として、エイリアンに侵略された人類は戦いに勝利したものの、核兵器などの使用で地球に住めなくなったという事だが、この荒廃した世界のビジュアルが最高。荒涼とした砂漠の様な場所にある近代的な建造物や、ビルの合間を縫って流れる川。非汚染地区に広がる美しい自然。わざわざ登山をして山頂から撮ったという主人公ジャックの住む家からの景色。高所恐怖症なら日々頭痛に見舞われるだろうその住居は、まだ地球に生き残っているエイリアン「スカヴ」からの襲撃を避けるためだ。この綺麗な映像に加え、包み込むような音楽。「M83」が全編に渡って劇中の音楽を担当しているのだが、実はサントラCDを購入した。まずこの二つはぜひ体感してほしい。ストーリーに関してだが、かなりいい意味で裏切られる斬新で挑戦的な内容だった。序盤で掴んだ本作の設定などが見事に崩れ去る。劇場で味わった予想外の展開に思わず声を上げてしまいそうになったのも今でも覚えている。個人的にはトム・クルーズ主演作の中ではNo.1。最低でも一年に一回は鑑賞しているだろうか。オリジナル作品がめっきり少なくなったこの時代だが、やはり映画は素晴らしいと思わせてくれた一作だ。

Mina