「とにかく話が早くていい。」オール・ユー・ニード・イズ・キル れおさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく話が早くていい。
原作未読。ループものです。
往年のスペランカーのような序盤の覚えゲー感覚が面白い。そりゃアクションゲーム初心者はマリオの最初のクリボーに当たって死ぬわな。甲羅の投げ方を覚えてどこでジャンプすればいいのか覚えろ二等兵!!という微笑ましい感じで始まります。
いやだがしかし、コンティニュー無制限イージーモードではなく、死んだら即スタート画面行きステージ1からの超難易度クソゲーをやらんといかんのは辛…辛い…。
ヒロインがループ経験者ということもあり非常に話が早かったです。しかもものすごいメスゴリラ!戦場で生き残るには力が必要だ。
兵士レベル1のウィリアムがレベル99まで成長して、いつものトムクルーズの顔になるのは圧巻です。
すんごく面白かったけど、これループものをひぐらしとかシュタゲとかで慣れてるオタク層じゃなかったらわけわからないかもしれません。ざまあみろ。
序盤のいきなり少佐の地位剥奪から始まる理不尽展開は無理があって辛いなあというのはありますが、ウィリアムは最初本当にクソ野郎なのでしょうがない!と割り切るしかない。
ループするにあたって、戦闘だけではなく潜入ミッションや説得交渉ミッションもあるのが、新鮮味があってダレなくていいですね。流石広報担当設定。こういうミッションの方がお前向いてるよ…。大体は人類滅亡前日だからみんな納得してくれるっていうのもありますが。
能力が切れるタイミングも絶妙で、伏線も細やかで、あ、これこういうことかな?というところは一応画面を見てれば演出で全て推理できるので大風呂敷をきちんとたたんでる感がとても好感を持てました。
エンディングには私は納得。あのカードであれ以上のハッピーエンドは説得力がないと思うので、妥当な落とし所かな。
オメガの能力を手に入れた段階で人類の勝利確定だし。俺の考えた最強のウィリアムとリタによる人類無双が始まるだけなので好きに想像補完しときます。