「ループの中に、"囚われた"からこそ…。」オール・ユー・ニード・イズ・キル 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
ループの中に、"囚われた"からこそ…。
(漫画版で例えるなら)無事に生きて翌日を迎えること、朝のコーヒーを味わうこと、梅干しをバカみたいにかっ喰らうことが眩しくて暖かくてどれ程嬉しいかを、(形は変わっていても)ちゃんと描いてくれたことが見ていてスッゴい嬉しかったな。こういう演出って日本映画の印象だけど、それをハリウッド映画でやってくれてるのは、ある意味異色の挑戦じゃないかな。それが戦場での強いエネルギーになって、人間であり続ける僅かな温もりにもなっているから、ウィリアム・ケイジという主人公がトム・クルーズのキャリアの中で最も異色の存在感に繋がってるしね。
久しぶりに心からお薦めできる、SF大作って断言できる。それは見て感じてほしい。
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