「ダークソウル系のアクションゲームが好きならハマる」オール・ユー・ニード・イズ・キル かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ダークソウル系のアクションゲームが好きならハマる
この映画はダークソウル系のアクションゲームが好きならハマる。観るというよりアクションゲームをプレイしている感覚だった。
ハマる理由は、「ケイジが段々と強くなっていく姿に共感できる」からだ。
敵のギタイはチート級に強い、行動を先読みできるし、素早いし行動を喰らえばワンパン。そんなギタイにケイジを含め仲間たちはボコボコにされ絶望的。そんな中、ケイジは何度も戦場を経験して活路を見出す。敵の位置を把握し、ギタイを返り討ちにしながら戦場を攻略していく。
ダークソウルの敵もとにかく強い。ボスはもちろん、雑魚敵でも一撃喰らえば致命傷。まさにギタイがうじゃうじゃ居るようなもの。マップによっては敵の配置が嫌らしく、イライラしてコントローラーを投げそうになったことがある。しかし、何度も死ぬうちに敵の配置を覚えていく。「この先待ち伏せされてるから、1体ずつ誘き出して闘おう」「厄介な高台の弓兵を遠距離攻撃で倒そう」などと死にまくるうちに攻略できるようになっていくのだ。最初はすぐに死んでた自分が学習して段々と強くなってくサマは、ケイジと重なり共感できた。
最初と中盤以降でケイジの顔つきが変わるのがカッコいい。最初はビビリな表情だったケイジが、リタとの修行や戦場を経験するうちにキリッと男らしくなっていく。最初に戦場に放り出された時と、オメガとアルファに立ち向かう最後の時ではまるで別人のようだ。
ダークソウルプレイ中もそうだ。最初は「こんな敵に勝てるわけない」と泣きべそかいてても、攻略法が分かって自信がついてくうちに終盤のケイジのような顔つきになっている。ケイジが勇猛果敢に銃をぶっ放してるように、ゲームの中で俺もブンブン大剣を振り回している。最初は強敵だと思えた敵が蹂躙されてくのは、成長を実感できると同時に快感でもある。高難易度ゲームの特権だ。
高難易度ゲームで心折れた自分が、段々と強くなっていく快感...この映画はそんな気持ちを思い起こしてくれた。
ダークソウル系の高難易度ゲームが好きなら、観て損はないだろう。もし高難易度ゲームをやったことない人でも、この映画を面白いと思ったらプレイしてみるといい。案外ハマるかもしれないよ。