「ハリウッドクオリティのライトノベル」オール・ユー・ニード・イズ・キル Y Yさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドクオリティのライトノベル
Netflixで鑑賞しました。
日本のライトノベルが原作ということで、本の方は未読ですがずっと気になっていました。
トムクルーズが軍隊の人間を演じるということで個人的にはなんとなくトップガンを連想していましたが、今回のトムクルーズはどこか情けない男でした。しかし物語が進むにつれやっはあ頼れる男になっていくのも、この映画の見どころのひとつです。
突如地球に飛来し侵略を始めた『ギタイ』。その謎の生物たちとの戦争の中でタイムリープ能力を獲得した主人公やその周りの、同じやりとりが繰り返されることへの混乱や言おうとしたことが主人公に先に言い当てられる困惑が丁寧に描写されていたと思います。
パワードスーツのゴツいかっこよさや『ギタイ』のこれぞクリーチャーといった動きも迫力があります。あんなのが地面から急に出てきたらそりゃ怖いです。
もうやり直せないことを悟り覚悟を決める場面や「実は主人公はこの展開も経験済み」と分かるシーンなど、タイムリープものの醍醐味もしっかり押さえてあります。見応えのある一作です。
少し難点があったとすれば、クライマックス付近が夜のためずっと画面が暗くて何が起きているのか分かりづらかったことでしょうか。パソコンを観ながら、もう少し明るくしてくれたらなーとぼんやり考えてました。
しかし80〜90年代のSFが好きな方なら概ね満足に楽しめると思います。
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