「物語の構造が上手くて面白い!」オール・ユー・ニード・イズ・キル ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
物語の構造が上手くて面白い!
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ゲーム的な構図を見事に実写シナリオに落とし込んでいる作品。
何度もゲームオーバーしてやり直しながら、学習を積んで強くなる。これは明らかにゲームプレイヤーの視点が意識された作品だ。
私は2020年初見だけど、これはたぶん後の色んな作品に影響を与えてるんじゃないかなと感じた(原作のほうかな)。
とりあえず私が思いつく範囲でも「魔法少女まどか☆マギカ」の暁見ほむらと、「涼宮ハルヒ」シリーズのエンドレスエイトは明らかにケイジの系譜よね。
最初は非武闘派だったケイジ(トムクルーズ)がどんどん武闘派にワイルドになっていくのが面白い。
作品内で描かれるのはケイジが繰り返しの末に会得した「成功ルート」のみだけど、これに辿り着くまでに気が遠くなるような繰り返しをやってるわけよね。ケイジが他の人物たちに「このやり取りも始めてじゃないのか」とか「何度目だ」と言われる度に少し哀しそうなのが切なかった。
原作とは結末が違うらしいけど、ケイジがループできなくなった状態から敵を倒し、ハピエンルートに辿り着くのは、ハードな作品だからこそ後味良くて良かったな。
あとリタさん美しくてカッコ良くて素敵…!
時間軸が絡む作品は難解になりがちだけど、何より構造の上手さが面白い作品であった。
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